7年前の出来事をブログに起こす、やろうと思えば意外とできるもんですな。予想していたほどは不都合や違和感なく書いております。では続き。
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ケベックC公演から一夜開けた2015年8月29日、次のライブ会場であるモントリオールへの移動日です。2泊したこの街ともお別れです。来る前は名前しか知らなかったこのケベックCでしたが僕はこの街がとても好きになりました。とにかく街が歴史的情緒に溢れて魅力的でしたからね。なので起床後は最後のお別れの挨拶の意味も込めて美しい旧市街を散歩しました。
その後ホテルのチェックアウト時間である11時が近づいてきたのでその手続きのためフロントへ。ちなみにモントリオールへの移動手段はホテルから徒歩10分ほどのバスターミナルから出る11時30分発の高速バスです。時間的にちょうど良い感じでした。
2泊過ごした部屋ともお別れ。
階段で1階へ。
「ではチェックアウトお願いします。」
「かしこまりました。お値段は〇〇カナダドルになります。」
「わかりました。では支払いはこれでお願いします。(とクレジットカードを提示)」
「あっ、申し訳ございません。只今クレジットカードでのお支払いは不可能となってまして。。。」
「え??事前の予約時に確認しましたがクレジットカードでの支払いは可能でしたよね?」
「はい、そうなのですが、その機械が故障してしまいまして。。。。」
「ええ??ではどうすればよいのですか?」
「現金でのお支払いになります。。。」
「と言われてもカードで支払うつもりだったのでね、現金は今少ししか持ってないのですよ。」
「そうですか。。。もう少し経てば修理の人が来てくれます。お時間大丈夫ですか?」
「どれくらい待てばよいのですか?」
「おそらく30分くらいすれば来ると思います。」
「30分!? このあと11時30分発のバスに乗らないといけないんです。そのチケットも既に買ってますし。」
「そうですか。しかし。。。。」
これは困ったことになりました。このままでは支払いができませんし、かといって修理を待っていたり街の両替店に行ったりすれば時間がかかってしまいモントリオール行きのバスには間に合いません。前夜のビールに続いてまたしてもちゃんと一定金額をカナダドルに両替しておくべきだったと後悔しました。
が、ものの数十秒ほども経たないうちに、
「あ、ちょっと待ってください。オッケー。できるかもしれません。お支払いできるかもしれません。クレジットカードよろしいですか。」
「え!?本当ですか?? これです、どうぞ。」
「ありがとうございます。(これをこうしてああしてそしてこうして。。。)では暗証番号お願いします。」
「はい、ピッポッパッポッと。」
「やりました。お支払い完了です!!」
「本当ですか、ありがとうございます。」
「ではお気をつけて。」
「メルシー。サバー。」
なんと突如奇跡的に機械が正常に作動してくれるようになったらしく無事に支払いを済ますことができたのでした。結局何だったんでしょうか。う〜ん、実に謎だ。ちゃんと支払いできたのでまあいいでしょう。
その後は無事にバスに乗りモントリオールへ出発です。車内では特に何もなかったかな。僕の前の座席の男性二人組がカップル同士らしくてずっといちゃつき合っていたことくらいです。同性カップルを目の前で見るのが人生それが初めてだったのでちょっと印象に残っています。
バスは3時間ちょっとでモントリオールに到着。バスを降りた僕はあるひそかな楽しみに期待しながらホテルへと向かうのでありました。
つづく