7月22日、ハメーンリンナへの移動手段が!!?? | きよっさんのAC/DC海外遠征記Z

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世界最強のロックバンド我らがAC/DCのライブを主に海外各地へ観に行った際の旅行記その他です。

7月22日。


この日はいよいよAC/DCハメーンリンナ公演です。ハメーンリンナとはヘルシンキの北およそ100kmに位置する小都市で、そこのKANTOLA EVENT PARKという野外イベント場でライブが行われます。事前に入手した画像によると湖の畔の非常に美しい会場のようでした。


 


会場の公式Facebookページより。



我々日本人がフィンランドという国に抱いている「森と湖の国」というイメージそのものの風景ですね。これは期待してしまいます。

しかし個人的に問題が一つ残っていました。実はヘルシンキからこのハメーンリンナまでの交通手段の確保が済んでいないということです。正確に言うと、行きに関しては前日空港で会った例のスイス人が「よかったら俺たちのレンタカーでハメーンリンナまで行かないか?」と言ってくれていたので最悪なんとかなるのですが、問題は帰りです。そのスイス人はライブ終了後はヘルシンキには戻らずに予約済みのハメーンリンナ市内のホテルに泊まるとのことなのでまさか彼らにヘルシンキまで送ってもらうわけにはいきません。

では公共交通機関はというと、会場のホームページには英語でヘルシンキその他の都市との間に臨時バスや臨時列車が出るとは書いてありました。そしてその予約サイトの紹介も掲載されてはいたのですが、困ったことにその予約サイトはフィンランド語のみで書かれていたため事前に予約ができずにいたのです。ですから「これはフィンランドに到着してから誰かに聞くしかないな。」と考えていたわけです。

ということでこの日は朝起きて朝食を済ませるとすぐにフロントまで行って、持参したiPadで臨時バスや列車の予約サイトをスタッフに見せながら事情を説明しました。するとその女性スタッフは少し悩んだ末に何度か僕のiPadをタッチして、

「この画面から多分購入できると思いますよ。」


と僕に画面を見せてくれるとそこには英語バージョンの臨時バス予約サイトが表示されているではないですか。


「おお、これなら分かります。なんとか購入できそうです。ありがとうございました。」


そう礼を言って部屋に戻り早速臨時バスの予約をすることに。ヘルシンキからは概ね1時間に1~2本出るようで、しかもありがたいことに出発のバスターミナルはなんとこのホテルのすぐ隣です。ただし乗車券は全て往復のものしか出ておらず、またハメーンリンナのバス乗り場から会場まではけっこう距離があるようなのです。



 

 

 

 

湖の上の道路が碁盤目上になったところがハメーンリンナ市街でバスはそこに停車。
会場は湖中央の細くなった部分の畔の緑色のところ。バス停から湖を半周します。

 

 

これだと「行きをスイス人のレンタカー、帰りを臨時バス」にしたら少し厄介かもしれません、復路のみの片道乗車券は購入できなさそうだし、何より帰りのバスに乗るのに道に迷わないとも限りません。なんせ初めて訪れる、しかも異国の、さらに小都市の郊外ですからねえ。それに上の地図を見る限りバス乗り場と会場の間はかなり遠そうです。会場の大きさと比較すればちょっとこれ徒歩で大丈夫なの??って心配になるほどでしょう。

ということでやっぱり行きもバスにして会場までの道を一度歩いておいたほうかよいかなと思いました。せっかくのご厚意ではありましたがスイス人には「バスで行くことにします。」と断りのメールを入れました。


それからその予約サイトのバス時刻表を見て買うべき便を決定。さっさと購入してしまおう、と思ったのですがしかしここで重大な問題が。。。なんとそのサイトのどこをクリックしても購入のための画面に進まないのです。どこをどういじっても全く購入できそうにありません。

どうしようもないので「これは直接バスターミナルに行って聞くしかない。」と思い、ホテル横のバスターミナルへ行きそこの切符売り場へ向かいました。しかし窓口のお姉さんが言うには、


「臨時バスの乗車券はここでは扱っていません。臨時バスの乗り場で聞いてください。」

「ではその臨時バス乗り場ってどこですか??」

「う~ん、ちょっとわかりません。」

「(なんでや!?)あ、ありがとう。」


正直あまり臨時バスについて把握していない様子でした。だったら次の作戦。このバスターミナル内にいるAC/DCのTシャツを着た人を見つけてそいつに尋ねてみる作戦です。


「ヘイ、エクスキューズミー。AC/DCのライブ行くんでしょ?」

「そうだよ。」

「会場までのバス乗り場ってどこか知ってますか?」

「ごめん、俺は鉄道で行くからバスはわからない。」

「そ、そうか、ありがとうございます。」


何人かに尋ねたものの誰からも有力な情報は得られず。。。「ではバスはやめて鉄道で行くことにしようかなー。鉄道も臨時列車が出るって会場の公式サイトに書いてたしな。よしそうしよう。」と思い再びホテルに戻り今度は列車の予約サイトを閲覧することに。

列車も往路は概ね1時間に一本ほど出ているようでしかもまだ空席がありました。しかし問題は復路です。ライブ開始は21:00頃なので終了時刻はたぶん23:00前後でしょう。そこから退場時の混雑や駅に向かうまでの距離を考えると00:00以降の列車があればなあといったところです。しかし復路の時刻表を見ると、

・00:30発 →満席
・01:30発→満席
・04:30発→空席あり

なんとライブ終了後すぐの列車はすでに満席で、その次の列車なら空席があるものの翌朝4:30まで待たねばなりません。う~ん夏とはいえ昼間でも気温が10℃台の北欧でそんな早朝まで待つのはちょっとツラいですね。。。というかこの時刻表のどこが「臨時列車」なんでしょうか?? 謎です。

バスは乗車券の購入場所がわからず、鉄道は帰りの列車が翌朝のものしか残っていない、かといってもはやスイス人はとっくにレンタカーで出発してしまっている、と考えられる移動手段全てに問題を抱えてしましました。ここヘルシンキまで来てライブ当日にもかかわらず会場までの交通手段の結論が出ないという状況に、


「最悪ライブは観れないかもしれないなあ。」


と徐々に最悪の結末が徐々に頭をよぎり始めたのでした。。。





つづく