6月1日。予定なしの空き日。 | きよっさんのAC/DC海外遠征記Z

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世界最強のロックバンド我らがAC/DCのライブを主に海外各地へ観に行った際の旅行記その他です。

かなり間が空いてしまいました。久しぶりに更新します。マドリード公演初日から一夜明けた6月1日からその翌日まで。一ヶ月経ってしまいましたね。急ごう。。。


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6月1日


マドリード公演2daysの初日(5/31)と二日目(6/2)に挟まれたこの日は特に何も予定がありませんでした。前日のライブでビールを飲みすぎたため軽い二日酔いで起床し、しばらくして朝飯を食べに近所を散策。

 


チェーン店っぽいカフェにて朝食。



右からトースト、トルティーヤ(スペイン風オムレツ)、名前不明(舟型のパンにほぐしたトマトとハムが乗っていた)、そしてオレンジジュースです。ジュースは既製品ではなく注文の度に店内で絞られているもので、冷たくはないんですがとても美味しかったですね。

その後ホテルに戻ると前日お世話になったあの関西弁を話す彼からメールが来て、何やら息子さんが今日1歳の誕生日らしくそのパーティーをやるので来てくれとのこと。そういえば前日もそんなこと言ってたなーと思いつつ(飲んでばかりで記憶が曖昧ながら)、特に予定もなかったので参加することに。とりあえず指定された待ち合わせ時間の14時30分まで部屋でゴロゴロ。

何をするでもなしにぼーっと過ごしていたのですが何かの拍子にふとケータイを見ると、この自分のブログにコメントが付いたというお知らせが(実際は前夜に届いていたのだが)。早速確認したところ、なんとこのブログを読んでくださっている方が翌日6月2日のAC/DCを観るためになんと今日本からマドリードにいらっしゃっているとのこと。かなり驚きつつコメントをお返ししました。こんなことってあるんですねえ。。。ただただビックリです。

その後誕生日パーティー出席のため地下鉄を乗り継いで指定された待ち合わせ場所へ。マドリード中心部から十数分で到着です。しばらく待っていると彼が現れて彼の住むアパートへ向かいました。

 


待ち合わせた地下鉄Guzman el Bueno駅前。



家にお邪魔すると彼の奥さんと息子さん、そしておばさん(奥さんのお母さんとのこと)が出迎えてくれました。パーティーはまだ始まらないそうでまずはお昼ご飯をいただけることに。AC/DCを観るためにいろいろと外国へ行きましたが現地の人のお宅に呼ばれたりそこでご飯をご馳走になることは初めてだったのでとても貴重な経験になりました。パスタや冷やしスープ、サラダなどをいただきどれも美味しかったです。ごちそうさまでした。

お昼ご飯が終わると僕はオモチャを息子さんにあげました。ここに来る前にマヨール広場で大道芸人から購入。ちょうど手のひらに乗る卵くらいの大きさでアメーバみたいにプヨプヨした人形のようなもので、床に叩きつけるとベチャっと平たく潰れるのですがすぐに形状記憶合金のように元の形に戻る不思議な物体です。彼も奥さんも「何だ、これは(笑)!?」ととても気に入ってくれました。息子さんも、まだ一歳なので床に叩きつけるという動作はできませんでしたが、そのプヨプヨした触り心地がとても気に入ってくれたようでずっと触り続けていました。

「おお、これはあげた甲斐があるわい。」

内心喜んでいたのですが、しかしおばさんはそれが黄土色だったからなのか、


「まるで鼻クソみたいね。。。」


と一言。それだけ言い残すとおばさんはお仕事へと出かけて行きました。

しばらくすると今度は奥さんが「眠いから寝る。」と言い残しお昼寝タイムへ突入。別室へ消えて行きました。「おお。これがスペイン独特の昼寝の習慣『シエスタ』ってやつか。まさか生でそれを見られるなんて、、、」と僕は少し感動です。

その後は残った彼と僕と息子さんの3人でしばらくYouTubeで子供向けの日本のお歌を観て過ごしました。息子さんにスペイン語だけでなく日本語にも触れさせるためによくYouTubeでNHKみんなの歌を見せているそうです。

そのまま小一時間ほど過ごした後、彼は

「ソウイエバ、ワスレトッタ。ハヨセナ、ムコウハモウネルワ。」

と彼のご両親にSkypeで連絡。なんとご両親は現在日本にいらっしゃるそうです。

「アタラシイ ニホンジンノトモダチガ キテンネン。」

とご両親に紹介されご挨拶しました。お母様は神戸出身の日本人とのことで

「どうも、今神戸ですねん。」

「どうも僕は奈良出身ですねん。」

などと軽く関西弁での会話です。まさかスペインに来てこういうシチュエーションになるとは、ちょっぴりシュールな展開に笑ってしまいました。

やがて奥さんがお昼寝から復活。しばらくすると奥さんのお友達がプレゼントのオモチャを持って数人やってきました。おお、いよいよパーティーが始まるのかと思いましたがしばらくはそのまま雑談。その後夕方になり、


「ホナ、パーティーヤルカラ、イコカ。」

「えっ、ここぢゃないの?」

「チガウ。ベツノトコロヤ。」


とのことで彼のアパートを出発。途中のデリでオリーブの実やポテトチップスなどを買い込んで歩くこと数分。着いたのは日本にもよくある滑り台などの児童用遊具がある、何の変哲もないただの公園でした。


「うん??ここでパーティーやるの??」

「ウン、ソウヤ。アトカラトモダチイッパイクルデ。」


特にゴザを引いたりはせずそのまま芝生の上にみんなで座り、ついに息子さん一歳の誕生日パーティーがスタート。といっても特に何かやるわけではなく、ただみんなで集まってジュース(酒はなしらしい)やお菓子を飲み食いしながら談笑するといった雰囲気、ちょうど日本のお花見から桜とお酒を抜いたような雰囲気です。

そして彼がいった通り途中から何人も追加で参加者が増えて最終的には十数人の大所帯となりましたが、雰囲気は変わらずまったりと時間が過ぎて行きました。そのまま数時間一緒に過ごしましたかね。

その後上述したマドリードに来ているという日本人の方と連絡を取りたいということもあり僕は途中で退席することに。『なんで自分が今ここにいるのだろうか??』と何度も考えつつもいろいろな意味で貴重な体験でした。とても不思議な時間を過ごすことができたと思います。

そしてホテルに戻り早速その日本人の方と連絡を。わりとすぐに連絡が取れ、お互いのホテルも近いということで実際にお会いすることになりました。プエルタ・デル・ソルで待ち合わせて合流しバルを数件はしごです。貴重なお話をいろいろと聞かせていただきとても楽しく過ごさせていただきました。最終的にはどの店も閉店時間を迎えてしまい入る店がなくなったためデリで缶ビールを買って道端で立ち飲みでしたね(笑)。

お話しした内容は私的なものなので書きませんが、この僕のブログをご覧いただきAC/DC海外遠征を実行される方がいらしたということはとても嬉しく光栄なことでした。「このブログを見て『自分も行ってみよう。』って思ってくださる方がいればいいなあ。」と常に思いながら書いていますのでね。ありがとうございました。

そんなこんなで「何も予定がなくてヒマしそうだ。」と思っていたこの日でしたが、なかなか濃い1日となったのでした。



つづく