僕がAC/DCというバンドの存在を初めて知ったのはいつだったか、残念ながら記憶にありませんが、たぶん中学生のころに「LOUDNESSがAC/DCのサポートアクトとして海外でツアーをやる。」というニュースをロッキンFで見たのが最初だろう、と推測します。が、よくわかりません。
ただ、僕がAC/DCというバンドに初めてちゃんとした関心を抱いたのはいつかというのはハッキリ覚えていて、高校生のときにBURRN!誌に載ってあった「NWOBHMの名盤特集」みたいなのにAC/DCのアルバム「HIGHWAY TO HELL」が紹介されていたのを見たのが最初です。
これが「HIGHWAY TO HELL」アルバムです。
そしてそこの紹介文の一節に、
「『ヘヴィ・ロック』という言葉はAC/DCのためにある。」
とあり、その「ヘヴィ・ロック」という言葉になんだかとても心惹かれたんです。
(「ヘヴィ・メタル」や「ハード・ロック」なら知ってるけど、「ヘヴィ・ロック」っていったい何やねん??せやけどなんか男クサそうな響きやなあ。。。AC/DCか、今度聴いてみよう。。。)
といっても近所のレンタルCD屋にはAC/DCはなく、しばらくはそのまま聴かずじまいだったと思います。
それからどれくらいたったか忘れましたが、ある日いつものようにFM802のHM番組「和田誠のPURE ROCK802」を聴いていると、
「AC/DCの新曲が到着しました!!『FIRE YOUR GUNS』です。どうぞ!!」
と流れたこの曲、ハイテンポなリズムにカミソリのような切れ味のギターリフが炸裂し、そこにキンキンの金切り声のハイトーンヴォーカルが叫びまくる。。。
(な、なんやねん、このカッチョエエ曲は!!! へヴィ・メタルと呼ぶにはノリが良くてロックンロールっぽいな。でもガンズとかモトリーよりかずっとヘヴィで力強いぞ。ハードロックって感じでもないしな。。)
(。。。。おおそうか!!これが「ヘヴィ・ロック」ってやつやな。「ヘヴィ・ロック」、ええ言葉や。。。。)
実際のところ「ヘヴィ・ロック」って何なのか、いまだによくわかりませんが、当時はそう理解し、そして物凄く納得したんです。
曲が終わると和田誠が笑いながら、「ははは、いかにもAC/DCらしい曲ですね。まったく。ははは。」と半ば呆れた口調でつぶやきました。
(そうかAC/DCってこんなカッチョエエ曲をやるバンドなんか、これは要チェックや。)
と思っていると再び和田誠が笑いながら、「新作のタイトルは『レイザーズ エッジ』です。これまたいかにもAC/DCなタイトルで。。。」と半ば呆れながらつぶやきました。
(よし、その「レイザーズ エッジ」、発売されたら絶対買うで!!やっぱヘヴィ・ロックやで、ヘヴィ・ロック。絶対カッコええはずや。)
これが「THE RAZOR'S EDGE」。
僕のAC/DCファンとしての歴史、その車輪がゆっくりと回転し始めた瞬間です。。。
つづく