私とAC/DC ~その6~ | きよっさんのAC/DC海外遠征記Z

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世界最強のロックバンド我らがAC/DCのライブを主に海外各地へ観に行った際の旅行記その他です。

いよいよ明日はモトリー・クルーのライヴ!!。しかも前座にはラウドネス、ということでめちゃめちゃ楽しみです。

気になるのは先日のラウドパークでは演奏した「RED HOT」が広島公演かどっかからセットリスト落ちしたらしく、しかも代わりの曲が補充されずじまいだそうで、演奏曲数がラウドパークより一曲減って全15曲になったそうな。

なんでフェスティバル出演時より単独公演のほうが曲数が少ないのか、理解に苦しみます。。。

では昨日の続きです。



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大学に入学後の僕は、以前のようにはHM/HR系の音楽を聴かなくなりました。それも年々聴く頻度は減少していきました。

理由はいくつかあって、まず一つ目は他のジャンルの音楽も好んで聴き始めたことで単純にHM/HR系を聴く比率が相対的に低下したということ。

入学以前に聴いていた音楽なんてその当時にリアルタイムで活躍中のHM/HR系バンドにほぼ限定されていましたが、大学入学後は時代を遡って60年代や70年代の古いロックやそれらのルーツであるブルース、ロックの枠をはみ出してソウルやファンク、R&B、更にはJAZZなんかも好んで聴くようになったんです。

次に二つ目の理由は、そうしていろいろな音楽に接するに従って音楽に対する僕の耳も多少肥えてきて、以前は好きだったバンドのうちのいくつかには魅力を感じなくなった、ということです。

そして三つ目は、高校生から特に好きだったバンドが次々と音楽性の路線変更やメンバーチェンジなどを繰り返し、かつての面影を失ってしまった、ということ。

具体的には、モトリー・クルーからVoのヴィンス・ニールが脱退。後に再加入するものの今度はDrのトミー・リーが脱退しました。ガンズ&ローゼズはなんやかんやでアクセル・ローズ一人だけになってしまいました。

メタリカとエアロスミスはいずれもメンバーの脱退はなかったものの、音楽性をいわゆる「売れ線狙い」へと大幅に変更してしまい魅力が半減しました。

今思えば、グランジ・オルタナブームを乗り切って生き残りをかけるためにみんな必死だったのだと納得できますが、当時はやはり「裏切られた。」感でいっぱいでした。

さて、そうしたいくつかの理由でHM/HR系から遠ざかっていた僕ですが、ではAC/DCどうだったか。嫌いになったりしたのでしょうか。

いえいえ、以前よりもさらに大好きになり新たな魅力をいくつも発見することになったのです。

それまではHM/HR系という枠組みでしかAC/DCを捉えていなかったのが、彼らのルーツ音楽であるブルースやR&Rに自分自身が触れたことで、それらの延長線上、進化形としてAC/DCの音楽を理解することもできるようになりました。

ロックの歴史や基本に忠実な本物のロックバンドだと確信し、彼らがHM/HRに分類されるのは単なる結果に過ぎず、根本はロックンロールを奏でているバンドなんだと思い始めました。

そして何より、安易に音楽性を変えないその姿勢です。よく「変わらないバンド」とAC/DCは言われますが、本当にその信念を貫き通す姿勢には脱帽してしまいます。

ただ勘違いしていただきたくないのですが、よくAC/DCの音楽性のことを「いつ聴いても同じ金太郎飴的バンド」だとか「偉大なるマンネリ」だとか表現する人がいますけど、僕はそうは思いません。

今まで発表された全てのアルバムにそのアルバム固有の魅力がちゃんとあるんです。同じ内容のアルバムなんて一枚たりともありません。アルバムごとにちゃんと変化してますよ。

では何が「変わらない。」のかというと、それは「ロックンロールを愛する気持ち」であり、「ロックンロールに対する情熱」であり、「ロックンロールにへの敬意」に他なりません。

普通のバンドが市場の需要や時代の流れによって、一時的にせよ慢性的にせよ「ロックンロールを諦める」瞬間があるのに対して、AC/DCはいつなんどきでも全力でロックンロールを奏でようとしてくれます。音楽へのそういう態度がいつも「変わらない」ということなのです。少なくとも僕はそう解釈してます。



さてさて、そんな大学生活も八年目を迎えた2000年の秋。10月だったか11月だったかのある日。目覚めたばかりの僕はいつものように新聞に目を通しました。一面からパラパラとページをめくり、見出しだけを追いかけて前日の大まかな出来事をチェックしていたときのこと。

とあるページの下方に信じられない広告が掲載されているのを偶然発見します。

それを見た瞬間、眠気が吹き飛ぶどころか、体中の血液が逆流するかのような気分に襲われました。

何度も何度も読み直し、それが読み間違いでないことを確認しました。

その広告とはもちろん、







AC/DC日本公演決定!!





つづく