早くも厳しい暑さですね。夜は寝苦しいせいか、日中眠気が強くあったり、なんだかだるかったり、身体がなかなかついていかないですね。
さて、もう1週間が経とうとしていますが、7月1日のH3ロケットの打ち上げ成功、良かったですね。清霜は搭載されている人工衛星「だいち4号」にも注目しているので、固唾をのんで打ち上げ中継を見守りましたよ。
さて、このH3ロケット、ご存じのように1発目(公式には試験機1号機)は残念ながら打ち上げに失敗しました。この試験機1号機には災害時にも活躍する実用衛星(だいち3号)を載せていたので、「初モノにそんな大事な衛星を乗せるなんて!」と批判が凄かったようです。
まあ、そんなの何年も前から決まっていたことであって、それを昨日今日知った人に鬼の首を獲ったように騒がれてもねぇ。そりゃあ「だいち3号」開発チームも最初はきっとそう思っただろうけど、当初の計画よりも年単位で打ち上げが延びようが、ロケット開発チームを信じて託したんだから、そんなこと言わないであげてよ、と清霜は思ったものでした。
この失敗原因を調査し対処して迎えた今年の2月、試験機2号機は無事打ち上がり、こちらもニュースになりました。開発側の女性メンバが打ち上げ成功を見届けて泣いていたのも印象的でした(苦労したんだろうな)。
で、こういう場面、共感力の高い清霜なら一緒に涙していると思われるでしょう。
しかし、それがそうじゃなかった!
確かに「よかったねぇぇ」とは思いました。ただ同時に、自分でも驚くぐらい「スン」と冷めた目で見ていたのでした。
自分でもはっきりとは分析できない感情なのですが、「やっぱり1号機は何も載せずに試し打ちにしとけば良かったんじゃん。」と、2号機がすんなり成功したことで強く思ったせいらしい。感激して胸が熱くなるどころか、どんどん冷えていく感覚がありました。
人々の苦労が成就するという感動的な場面でこんな感覚になろうとは、清霜の人生で初めてだったんじゃないかしら。かといって、もし2号機も失敗した場合にも、「2発上げても失敗するぐらい難しいんだったらやっぱり1号機は空で打ち上げておけばよかったのに。」と、同じく「スン」状態になったんだろうなぁ。
ロケット等の新技術には多少に失敗はつきものなので、それ自体は気にしていなのだけれど、その1発目に載せていた「だいち3号」の喪失が実はかなりショックだったんだなぁ、と、この一件で自覚したのでした。
そんなこんな試験機1号機・2号機を踏まえての今回の3号機打ち上げ、無事に(?)純粋に喜べました。私に人間の感情が戻ったことが確認できて、二重にほっとした出来事でした。