気が急く | 新垣 清のオフィシャルブログ

新垣 清のオフィシャルブログ

新垣清が自らの経験と考えに基づいて「思想・文化」、そして「政治・世界情勢」を語ります!

 「日暮れて、道遠し」と先のブログで記しました。

 じつは前回、そして今回の講習会でも関係者から「師範、見せすぎです」、「新垣先生、こんなにやって良いんですか?」などと忠告されました。

 講習会を受講された方のブログにも、わたくしのセミナーは「大判振る舞い」との表記もあります。


 でもね・・・。

 あれでも、間に合わないんですよ。


 首里手において古式ナイファンチを知っている世代は、最大に見積もってわたくしの二世代前の世代までです。その古式ナイファンチを沖縄、そして日本本土の空手家に伝授するまでは、ともかく全力疾走する心算です。


 さらに、武術としての首里手の解釈による平安の形、その後に古式の首里手の形を伝授しなければなりません。あと戦いのおける原理・原則、さらに棒やサイなどの古武術もあります。「嗚呼!」と、ため息がでるほどです。


 それには、見せただけでは駄目なのです(ですから、いままで動画だけの発表は控えていたのです)。受け取る側の人間に武術的身体操作が出来るだけの鍛錬と、観の目で観ることのできる認識力がなければ無理なのです。


 すなわち武術として伝承された沖縄空手(首里手)の心身思想・操作を受け取る側が、ある程度理解力を保持していなければ、いかに発信しても無駄なのです。


 なぜなら現在いかなる流会派で行なわれている形とも、その心身思想・操作がまるで違っているからです。

 

 だから講習会では老体に鞭打って、「遣り過ぎだ」、「見せすぎだ」、あるいは「年寄りの冷や水(誰だーーぁ、そんなことを言うのは!)」といわれようが、汗だくで自分の身体を使ってお見せする心算です。


 ですから講習会を受講された皆様、まずナイファンチ初段の形で、真摯に悩んでください。苦しんでください。その後には、大いなる世界が広がっていることをわたくしは保障します。


 それに応えて、こちらも必死でお教えするつもりです。大言壮語するようですが、人一倍武才の乏しいわたくしは、自らの修行に照らし合わせて、少なくとも後に続く人たちには自分のような苦しみを味合わせないために、「後進への指導体系は整えた!」 という思いでいます(まあこの部分は、話し半分、大言壮語だと思って聞き流してください)。


 頑張ってください。