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リウマチに効くツボはないかとよく聞かれます。
一般の人からすれば、鍼灸＝ツボで治す、というイメージからこのよう考えると思います。
民間療法でのリウマチのツボはありますが、
医療としての鍼灸のリウマチに効くツボはありません。
リウマチになった原因は様々です。
ホルモンが関係する初潮後の10代のリウマチ、更年期のリウマチ。
大きなストレスが関係するリウマチ。
何らかの手術後のリウマチ。
遺伝が背景のリウマチ。
男性のリウマチ。
既往歴も関係します。
これらを同じツボで治すことはできません。
手の痛みなら斜角筋も緩めないといけませんし、
交感神経が優位なら抗重力筋に鍼をしたり、
背部兪穴から胃腸、肝臓にも鍼をしなければ
効かなくなった薬の効果を高めることはできませんし。
ツボを押してどうこうなるものではありません。
ついでに言えば、リウマチに効く漢方もありません。
リウマチの方が5人いれば、5パターンの漢方が処方されます。
発病した背景が違うからです。
東洋医学は症状で治療方針をたてません。
「証」をたてます。
痛みは腫れに対応した薬は、すべてのリウマチの方に同じものが処方されます。
これが医師の見立てです。
東洋医学の分野の中医学では、風・寒・湿邪が四肢関節の経絡に侵入して
気血の流れが悪くなったと考えます。
この時期になら湿です。
冬なら寒です。
真冬と梅雨の時期が全員同じ漢方なんかありえません。
ツボも同じものです。
耳鳴りはこのツボ、不妊にはこのツボ、肩こりにはこのツボというものは、
医療の鍼灸ではありません。
分かりやすいものは、誰でもできますから。
素人用です。
プロはそのような考えでは鍼灸は行いません。
人間の体は、単純にできていません。
痛みとリウマチサイトでもブログを書いております。
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