世の中に存在する全てのモノ・コトたち。

 

彼らにはたいてい名称

つまり名前が存在します。

アート作品にも同じように「タイトル=作品」と、

名前がついています。

私の一つ一つの作品や、

シリーズとして展開している

作品群にも、名前がついています。

 

同時に作品につける名前(タイトル)は

とても大切なものと思っています。

 

 


 

 なぜ作品の名前が大切なのか?

 

(あくまでも個人的な見解ですが)
アート作品の中によく見るタイトルとして
「無題」というものがあります。
無題」=名前だ!と言われてしまえば
そうですか・・と答えるしかありませんが、
私自身はこの「無題」という表現は
あまり好きではありません。

 



以前「無題」というタイトルを頻繁に使われる
画家さんがこんなことを仰っていました。
  下矢印
「見る人が好きなように感じればいい。」
  上矢印
それ本当にそうでしょうか?

私は疑問に思うのです。

 



前回のブログに私はこんなことを書きました。

 

 

人が関心をもつところは
「作者がどうしてそれを思いついたか?」
「作者がどうしてそれを描いたか?」
という事。


なので
「見る人が好きなように感じればいい。」
という回答は、

何だか丸投げされたような気持ちに
なってしまいます。

コミュニケーションのきっかけを
失ってしまったような気持ちになるのです。

こちらが興味を持つことは
作品以上に、それを描いた作者の思いなのに。

もったいないですよね。
 


 

それにね、
自分の手から生まれるモノ・コトを
自分の子供と捉えたとしたら、
子供に名前をつけない親っていませんよね。

 

更に親が子供に命名する時には
名前に思いや願いを託すもの。
いつの日かその子が

自分の名前に託された意味を知った時、

自分の名前の背景にある
ファミリーヒストリーの繋がりを感じるのです。
ファミリーヒストリーに共感するのです。

 

 

だから名前(作品のタイトル)をつけるって
とても大切なことと私は思うのです。

脳科学的にも
人は名前をつけると愛着を覚える

言われていますね。

 


 

 実際に作品の名前はどうつけているの?

 

私が作品を作る時
いつも私の中に流れている音があり
そこから広がる2タイプの風景があります。


その1つは30代に訪れたモロッコ
砂漠の民ベルベル人のテントに滞在して見た
サハラの風景


 

 


 


 

そしてもう1つは、やはり30代に初めて訪れた
北海道の知床の風景。


 

image

 

どちらも共に流れていた音は
ゆったりとしたケルティックの旋律でした。



同じ時期に2つ風景に出会い
今の今まで何度も繰り返して

私を包み込む風景は

緑と清流のある北の森の方でした。

 

なので私の作品のタイトルは
北の森から連想したモチーフを
言葉選びの参考にしています。

 

(実際、知床は40代にも再訪しました)

 


 

シチュエーションにも好みが出ます。

 

主人公たちがこんな場所から
そっと覗いている。
そういう気配がたまらなく好きなんです。

 

 

なぜその場所に

インスピレーションを感じるのか?

 

その点に関しては

未だ言葉が見つかりません。

 

おそらく理由はないのでしょう。

あるとすれば

「呼ばれる」ということなのでしょうね。

 


 

 作品の名前は変化することもある

 

作品の名前(タイトル)は

育っていっていい。

私はそうも考えています。

 

なぜなら、

制作している時の作者テンションと

完成した作品を後から客観的に見る時の作者は

気持ちが違うことがあるからです。

 

もっともっと気持ちに寄り添い

作品に似合う名前を

後から見つけることだってあります。

 

だから作品の名前は

作者の気持ちとともに育っていっていい。

そう思います。

 

 


 

自分の手から生まれる作品は

自分の子供であり、

同時に自分自身でもあります。

だから大切に名前(タイトル)をつける。

そうすればここに込めた思いや愛情を

感じとり、共に響き合う御縁に

必ず巡り合う。

 

私は私の作品に対して

そう願い、今日もアトリエに入ります。

 


 
最後まで読んでくれてありがとう💕🥰

 

陶芸家で陶芸セラピーカウンセラーの

辻本喜代美でした。

 

 

 

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