先日、桜を見るために、青森に行って来ました。
京都の桜の名所は、インバウンド解禁以降、地元民が落ち着いて見られる場所は皆無になったし、ボクが知っている穴場スポットさえ、もはや観光地になってしまいました。
自宅の近所にある、桜が綺麗な児童公園さえ、国内外の見知らぬ人が花見をしているんですよ。
京都はもはや異常過ぎます。
よって、数年前から、桜は旅行先で愛でることにしております。
4月下旬のある日、飛行機で青森に飛び立ちました。
いつもはジャンボなんですが、青森行きはちょっと小さ目なプロペラ機。
生まれて初めてのプロペラ機です。
機内はちょっと狭かった(笑)。
さて、お昼前に青森市内に到着しました。
JR青森駅ビルはこんなにモダンな建物に様変わりしましたよ。
朝から何も食べてませんから、お腹ペコペコよ。
早速、予めブックマークしておいたお店から、まずは、地元の方に人気の、くどうラーメンさんに向かいました。
ちなみに、豆知識ですが、全国のカップラーメン消費量ナンバーワンは青森県なんですよ。
だから、青森には美味しいラーメンがたくさんあるはずだ!
このお店は、朝7時から開いている有難いお店。
さすが消費量ナンバーワンだけあって、青森の方は、朝からラーメンを食べるわけですね。
ここでは麺の量に従って、「小(半玉)」「中(1玉)」「大(1.5玉)」「特大(2玉)」と分かれております。
ボクは、チャーシュー麺の中を注文。
この後も食べるので、控え目にしました。
出て来たのがこちら。
正統派の昔ながらの醤油ラーメンですね。
このラーメンの素晴らしさは、なんといってもスープ。
醬油ラーメンらしく、スープは褐色ですから、醤油の味が前面に出ているかと思いきや、まず、ほんのりと煮干しをはじめとする魚介系の味が口に漂い、その後に、これもほんのりと醤油の後味が残ります。
じゃ、なにか物足りないのかと思いきや、食べ進めていくと、終わりくらいで、この塩梅でちょうど良いと納得するという、実に考えられたスープです。
麺は、中細の縮れ麺で、スープをよく絡めてくれます。
この麺を使っているということは、ここのラーメンはスープが主役だと店主は考えているんでしょうね。
チャーシューは、あまり脂身の無い赤身の部分ですから、肩ロースなのかな。
写真では分かりづらいですが、厚みがたっぷりとあって、1枚だけでも十分食べ応え抜群のお肉でした。
普段、あまりチャーシュー麺は頼まないのですが、ここのチャーシューは美味しいという評判を聞いていたので、あえて注文したのですが、やはりこれにして良かったと思えるチャーシューでした。
メンマも自家製です。
しっかりと色づいており、丁寧に仕事が成されているのが分かるメンマでした。
ラーメンをたくさん食べるので、健康を気遣って、普段はスープを完飲することは無いのですが、ここのスープはあまりにも美味しくて、全部飲んじゃいました。
もうすぐ、健康診断があるのに(笑)。
いやあ、まさか、自分の100点満点の好みのお店が、青森で見つかるとは思わなかったでした。
他の方の評価は、それはそれで尊重しますが、ボクの好みでは、ここのラーメンは、佐野さんの支那そばやと双璧なレベルでした。
ミシュランの台詞を借りるなら、「このラーメンを食べるために青森に行く価値がある」という最高級の評価ですね。
あと、願わくば、「外国人観光客に見つかるな!」ですね(わりと切実な願い)。
ボクが入ったタイミングでは、地元の方しかいませんでした。
さて、大満足でお店を出て、ラーメンフリークとしては、青森名物の「味噌カレー牛乳ラーメン」を食したいと地図を片手に歩いておりました。
が、その途中、こんなお店を見つけてしまいました。
マグロ丼の専門店、「どん」さんです。
1人旅の最大の利点は、同行者に了解を取らずに予定をあっさりと引っくり返せること。
「青森=大間のマグロ」というのはインプットされていましたから、ここは、予定変更でマグロを食べましょう。
ここでは、「赤身・中トロ・大トロ」が味わえる、マグロ三色丼にしました。
地元のサラリーマン向けのランチメニューは1000円以内の安いのがあるのですが、ここは観光客ですから、敢えてちょっとお高いメニューにしたわけです。
といっても、マグロ三色丼は1,800円でしたから、相当リーズナブルですね。
10分くらい待って、こちらがやって来ました。
丼だけだと思っていたら、小鉢に味噌汁付きと、けっこう豪華じゃない?
丼の中に敷き詰められているマグロ、これは中トロですね。
上品な脂が心地よく、しっかりと厚みがあって、食べ応えもありました。
こちらは、大トロですね。
口に入れると、トロ~と脂が溶けて旨味が拡がります。
実に上品な旨味だった。
改めて食べた時の感想を振り返ると、美味しいトロの旨みと甘みは上品で女性的な味わいですね。
総じて満足したマグロ丼でしたが、唯一、問題だったのは、写真では分かりづらいですが、丼ぶりにぎっしりとご飯がいっぱい詰まっていたのですよ。
下調べ無しの飛び込みだったから、こんなにご飯が多いとは知らなかったのですが、ラーメンを食べた後に、これを食べ切るのは結構辛かった(笑)。
地元の方のランチ向けのお店だから、少しでも腹いっぱいにしようとサービスしているのでしょうね。
そこは素晴らしい。
ただ、観光客のボクは、大きくなったお腹を抱えて街を歩くことになったわけです(笑)。
どこかで休憩したくて、青森駅そばのワ・ラッセという観光施設に入って、林檎ジュースを買いました。
青森といえば林檎ですからね。
確か、Perfumeのライブツアーの青森公演で、あ~ちゃんもお土産に沢山の林檎ジュースを買って、どれも美味しかったという話をしたのを覚えておりましたから、それに倣おうと、林檎の品種ごとに絞った100%果汁ジュースを、幾つか並んでいる中から選びました。
ボクが選んだのは王林。
ボトルの裏には、王林の品種の説明がありました。
「抜群の甘さ」という通り、本当に飲んだ限り、甘かった。
ボクは、昭和の人間なんで、果物は、ほのかに酸っぱい味がするのが美味しいと思っているので、こんなに糖度の高い甘い味というのは、ちょっと馴染めない(笑)。
いやいや、めちゃくちゃ美味しかったんですよ。
ただ、自分の経験から培われた偏見に見合わなかっただけです(笑)。
皆さんは、王林ちゃんを愛して下さいませ。
喉を満たしたら、この近くにある、善知鳥神社(うとう神社)にお詣りしました。
本当に良い天気で良かった。
晴れた日の神社は最高です。
(以下、青森県観光情報サイトより転載)
「青森市発祥の地」といわれる善知鳥神社。現在の青森市が善知鳥村と呼ばれていた頃、この地を治めていた善知鳥中納言安方(うとうちゅうなごんやすかた)が、日本の国の総主祭神である天照坐皇大御神(あまてらすすめおおみかみ)の御子・宗像三女神を祭神として祀ったことが始まりとされています。大同2年(807)、坂上田村麿により再建。青森総鎮守の社となり、家内安全・交通安全・商売繁盛の神として、今も昔もこの地の人々の厚い信仰を集めています。
境内には満開の桜。
やはり、日本人は桜を愛でると心が洗われますよね。
他の花を見た時とは全く違う感情になります。
橋が架かっているのは、池ではなく、沼の名残だそう。
もともと、ここは大きな湖沼だったみたいです。
1つ驚いたのは、歴史があるとはいえ、一般にはそれほど知られていない神社のはずなのに、外国人観光客が大勢いたこと。
こんなところまで浸食されているなんて、インバウンド客恐るべしですわ。
旅行に行くと、いつも探して写真に収める、その土地特有のデザインが見られるマンホール。
青森はねぶたでした。
上部はねぶたで、下部には跳人(はねと)が描かれています。
カラーのも探したんだけど、見つからなくて一番ハッキリと絵柄が分かるものを写真に収めました。
家に帰ってから検索したら、どうやら、カラーマンホールは青森市内に1つしかなくて、JR青森駅の東口ロータリーにある青森駅前交番のすぐ近くにあるとのこと。
その辺り、けっこう歩いてたんだけどなあ・・。
というわけで、まずはパート1でした。
次回もグルメ編ですよ。