下関一泊二日の旅の最終回です。
唐戸の寿司屋さんでビールと寿司で気持ち良くなり、ほろ酔いで次の目的地に向かうためにフェリー乗り場にやって来ましたよ。
ここから、あの宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘を行った地、巌流島に渡ります。
下関と巌流島と門司港を三角形で渡るチケットを買って、島に向かいます。
ものの5分くらいで到着です。
「ようこそ巌流島へ」なんて観光地っぽいお出迎えですが、巌流島は無人島で観光施設はほぼゼロなんですよね(笑)。
島に降りて奥に歩いていくと、武蔵と小次郎の決闘の像がありました。
まさに、これから刃を交えようかというところ。
この2人の対決はご存知のように武蔵が勝ったのですが、その顛末には諸説あって、
「武蔵が弟子を引き連れて数人で小次郎を討った」
「実は小次郎は当時70歳を超えていた」
とか色々上がっているんですよねえ。
武蔵については、彼の人生の細かいところまで記録が残っているのですが、小次郎の記録は曖昧なものが多くて、それがこの決闘の記録にあやふやな要素が残っているという次第です。
さて、こちらが武蔵が自身で巌流島まで漕いで来たという舟。
もちろん、当時のものではありません。
あくまで、記録を紐解いてイメージで再現したものです。
「こんな小さい舟で海を渡れたの?」って疑問に思ったのですが、武蔵が当日の約束の時間に大きく遅れたのは、ボクが推測するに、小さな舟だったから、なかなか前に進まなかったからでは?(笑)
島からは、関門海峡と大橋が綺麗に見えました。
天気が良くて風も穏やかだったんで、この日の瀬戸内海は本当に綺麗でした。
以前にここに来た時は、この地下のトンネルを歩いて渡ったんですよね。
関門海峡って、歩いて15分くらいで渡れちゃうんですよ。
さて、島を後にして、また船に乗って、今度は門司港に着きましたよ。
船の降り場から少し歩くと、JR門司港駅です。
この駅は歴史のある建築物で、駅舎として初めて国の重要文化財に指定されました。
この建物だけで立派な観光名所です。
そして、この門司港駅は、鹿児島本線の枝分かれ線の行き止まり駅なんですよ。
ということで、いつものように、行き止まりを写真に収めました。
皆さん、「なんでこんなのを重宝するんだ」と思うかもしれませんが、行き止まり駅なんて、日本に幾つも存在しない貴重なものなんですよ。
あと、駅舎も歴史的な建造物ですが、ホームの屋根も現在では非常に珍しい木造造り。
駅名を記した看板もレトロでしょ。
この、天井のアーチが美しいんですよね。
昔の職人さんの技術の高さが窺えます。
改札を出た右側にあるのは、「帰り水」と呼ばれる水飲み場。
太平洋戦争の終戦後、外地から門司港に降り立った引き揚げ者らが、この水を飲んで安堵したため、帰り水と呼ばれるようになったそうです。
門司港駅から少し歩くと、海辺がボードウォークになっていて、たくさんのお店とレトロな建造物と現代のタワーが混在する観光スポットがありました。
煉瓦造りの平屋と、最新のタワーが隣合わせなんて、なかなか貴重な画ですね。
そこをブラブラ歩いて、お土産も買いました。
写真には収めなかったけど、以前に小倉の旦過市場に行った時に見つけた、北九州のソウルフードの「魚の糠炊き」です。
サバやイワシを米糠を入れた出汁で炊くのですが、これが実に美味い。
自分用に買って、もう全部食べちゃったんですが、お取り寄せしようかと思っているくらい。
そして、ブラ歩きをしていたら、酔いも醒めて、小腹が空いてきました。
ここで、もう1つ狙っていた、今度は山口県の名物の瓦そばを食べられるお店に入りました。
瓦そばの元祖という、たかせさんです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230227/02/kiyop0821/d8/f2/j/o0810108015248517419.jpg?caw=800)
鹿児島の黒豚の濃い甘辛い味付けに、口直しのしょっぱい明太子が、ピッタリの相性でこれは美味しかった。
だんだん駅弁を売る駅も少なくなってしまってますが、まだまだ美味しい駅弁をJRさんには提供して欲しいところです。
ということで、下関・小倉の一泊二日の旅でした。
今度は桜のシーズンに旅する予定です。