それでは、Perfumeライブのレポの3回目です。
昨日の最後で書いた、このライブのMVP曲とは、恐らく皆さんとも同じはず。
それがこの曲。
09. ポリゴンウェイヴ(remixバージョン)
件の記事で、「ツアータイトルになっているから、この曲がメインなのに、原曲は3分で短すぎて盛り上がれないんで、ポリゴンウェイヴはremixバージョンでやって欲しい」と書きましたが、やはり、このバージョンでやってくれました。
アリーナを全面開放して造った広いステージの中央で、最新曲を堂々とパフォーマンスするPerfume。
そこに現れた、四角・六角・八角・十二角などの6つの立方体(通称「ポリゴンたち」)。
予めプログラミングされているのでしょうが、歌い踊るPerfumeの周りを、まるで生命が宿っているかのように縦横無尽に滑らかに動くポリゴンたち。
ここで思い出した。
これは、この春に東京都現代美術館で行われた、ライゾマティクス展の展示にあったのと全く同じ原理ではないか。
動くこの箱の上で、ELEVENPLAYのダンサーさんが乗って、人間とテクノロジーの融合のパフォーマンスをしたのだ。
この時に見たのは、左右にしか動かなかったが、今回のライブでは、Perfumeの曲とダンスに合わせるように、3次元に縦横無尽に動いていた。
Perfumeは、このポリゴンに乗ることは無かったが、ポリゴンの動きが進化したからなのだろう。
この、「3+6」で行われた、人間とテクノロジーが融合したパフォーマンスは、実に美しかった。
ここからは、ボクの想像なのですが、もし、Perfumeが東京五輪の開会式に出演していたなら、そこでのパフォーマンスは、これをやるつもりだったのではないでしょうか。
人間と最新テクノロジーが融合したパフォーマンスは、ハイテク都市の東京をアピールするに、もってこいの演目だったはずです。
客席から見て、まるで、この日にダンスフロアで知り合い、惹かれ合って、ひと時のランデブーを楽しんだように見えた、この最新のパフォーマンスこそ、チームPerfumeが世界中に見せたかったものだったと推測する次第です。
それくらい、圧巻
ただ、今となっては、誰もそれを推し量る手段はないのですが・・。
あと、ここでの、テクノロジー満載のパフォーマンスがあった事で、01の、「不自然なガール」のアナログさが、180度の完全なる対比で際立たせることも出来ました。
もちろん、MIKIKO先生が狙っていたかどうかは分からないですが、ボク的には、この2曲の対比も、このライブの重要な伏線の回収のように思いました。