オンラインライブって、儲かるの? | Perfumeとグルメの日記

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25日の、サザンオールスターズの無観客オンラインライブですが、主催者によると、チケットは、なんと約18万人が購入したらしいです。

これには、正直驚き。

 

 

ボクの予想では、実際に会場に行って雰囲気を味わえない配信ライブでは満足出来ない人も多かろうから、数万人くらいかな?と思ってましたが、この18万人という数字は、サザンオールスターズという老舗ブランドの底力を見ましたね。

 

 

今回のチケットは3600円。

これが、18万枚ということは、1公演のチケットの売上だけで、約6億5000万円になります。

これは、相当な収益なようにみえます。

 

 

ただ、オンラインライブの最大の弱点は、複数公演、つまり「ツアー」が組めないんですよ。

1つの配信ライブで、サザンに興味を持つ、全国のユーザーが、自宅のパソコンの前で一度に集えちゃいますから、いちいちセットリストや演出を変えない限り、「1アーティストにつき、1つの配信ライブ」しか出来ないわけです。

 

 

身近な例を出すと、今年のPerfumeのドームツアーは、7公演。

1公演につき、3万人として、チケット8000円で計算すると、「21万人×8000円」だと、約17億円の売上になります。

1公演当たり、2万人としても、約11億円です。

1回こっ切りの、配信ライブよりは、よほど売上は上がります。

やはり、ツアーを組むかどうかで、大きく収益は変わるようです。

 

 

 

そして、桑田佳祐さんが、テレビのインタビューで、今回の無観客ライブに踏み切ったきっかけの1つに、「ライブスタッフの生活のため」だと答えていたのですよ。

 

 

これって、なにげに切実です。

 

 

サザンが所属する、東証一部上場企業のアミューズは大企業ですから資金に余裕があるので、多少の自粛期間があっても、経営はなんとかやっていけますが、アーティストが全国ツアーをやるたびにお世話になる、地方のイベント会社や、音響さんや照明さんなどを派遣する会社なんかは、1日も早く、アーティストのライブをやってもらわないと死活問題になる可能性が高いようです。

 

 

ここに、ツアーのグッズを製作する会社も加えて、もし、こういう所が潰れてしまうと、例え、近い将来に新型コロナウイルスの流行が収束したとしても、アーティストは、実質的に全国ツアーが組めなくなってしまいます。

 

 

今回の、サザンオールスターズのオンラインライブは、一見すると非常に売り上げが上がって、「With コロナ」の日本社会のおいて、これからのアーティストライブの模範解答になると、その日は思いましたが、やはり、携わる全てのスタッフの懐を潤す、観客を大量に動員した全国ツアーには、収益的には、まだまだ叶わないようです。

 

 

これから、何重にも知恵を絞る必要があるようで、エンタメ業界は、まだまだ大変なようです。