佐野実の弟子たちのラーメンを食す旅 4 | Perfumeとグルメの日記

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今は亡き、ラーメンの鬼こと、佐野実さんのお弟子さんのお店を回るという、「佐野実の弟子たちのラーメンを食す旅」も、今回で4回目。
先月、「Reframe 2019」での東京遠征の時間を利用して行って来ました。
 
 
 
まずは、弟子の店でなく、やはり佐野さんのお店、支那そばや本店から行くでしょう。
JR戸塚駅に降り立ちました。
 
 
 
 
消費税増税のせいで、各ラーメンが50円値上げ。
とうとう、デフォのラーメンが900円になってしまいました。
ラーメンもそのうち1000円時代に突入するんでしょうね。
 
 
 
なんて事を考えながら、隣を見るとこんなポスターが。
 
 
 
四万十に、「ぶしゅかん」なんて名物があったとは知りませんでした。
佐野さんって、本当に色んな食材を知っていたんですね。
当初は、醤油ラーメンにしようと思ってましたが、期間限定という事もあり、予定変更で塩ラーメンにしました。
 
 
こちらが、その:ぶしゅかん入り塩ラーメン。
 
 
もともと、支那そばやの塩ラーメンは、塩がとても優しく感じるのですが、ぶしゅかんの柑橘系の味が加わると、極限まで塩気の角が取れて、逆に甘みすら覚えるくらい、スープのエキスの中心が味わえます。
 
 
ぶしゅかんって、酸橘みたいな物かと思ったましたが、もっと爽やかで、フルーティーで、味わいの軽い物でした。
この塩ラーメンは、もう一回食べたい。
ぶしゅかんは、8月から10月くらいまでしか出荷されないそうなんで、また来年ですね。
 
 
 
 
変わっては、このシリーズ初登場、渋谷の道玄坂にある、鬼そば藤谷さん。
こちらは、もともと佐野さんのモノマネをやっていた芸人さんが、佐野さんの全面協力のもと、一からラーメンを勉強して開いたお店だそうです。
でも、ボクはここで重大なミスをしたんですよね。
看板に、塩ラーメンと書かれてある通り、こちらの自慢は塩ラーメンなんです。
 
 
 
でも、なぜか醤油ラーメン頼んじゃったんです。
だって、「支那そばや=醤油ラーメン」という固定概念があるもんで、つい・・。
 
 
 
 
確かに水準以上に美味しかったけど、もう一つインパクトには欠けるラーメンかなぁと思っていたけど、そりゃ当たり前よね。
今度は塩ラーメン食べに行きます。
 
 
 
続いては、このシリーズ2度目の登場の、京王井の頭線八幡山駅すぐにある、孤高さん。
こちらでは、煮干しラーメンにしてみました。
ずっと、醤油と塩ばかりなので、違う口にしたかったんよ。
 
 
 
 
煮干しの風味が出過ぎず、出なさ過ぎず、ちょうど良い塩梅。
煮干しって、割と癖が強いから、主張が強すぎると、「美味しいけど、当分は食べなくて良いラーメン」になるんですよ。
京都には、もっとエグいくらいに煮干しの効いた、煮干しラーメンのあるお店があるんですけど、それは、「ネタになる煮干しラーメン」で、ここのは「毎日食べられる煮干しラーメン」ですね。
丁寧な仕事ぶりでした。
 
 
 
最後が、JR伊東駅すぐにある、福々亭さん。
暖簾には、佐野さんのお印が。
 
 
 
ここでは、塩ラーメンを注文しました。
このお店の嬉しいところは、丼が大きくて、たっぷりと麺とスープが入っていること。
これは、佐野さんのラーメンの特徴。
お腹一杯になるまで、たっぷりと食べて欲しいという優しさですよ。
現在の、支那そばや本店の丼は、少し小さくなったかも。
まあ、コスト面で仕方ないのでしょうけど。
 
 
 
でも、このお店でも、一つ気になったところがあって、大体、一年から二年おきのペースで通っているのですが、最初に食べた時は、麺の表面が絹糸のように滑らかで、一瞬茹ですぎのように感じるんだけど、麺を噛むと、中心に一本弾力を感じるポイントがあって、そこに仕事の奥義みたいなものを感じて感動したわけです。
 
 
 
が、何回か通ううちに、段々表面の滑らかさが失われて、普通の「麺硬め」になってきている。
自家製麺のお店だから、ひょっとしたら加水率を変えたのかもしれないし、茹でる時間を変えたのかもしれない。
 
 
 
この店の食べログのコメントを見ると幾つか、「麺が柔らかい」というクレームがあったから、それを気にして、こうしたのかもしれない。
でも、ボクは最初に食べた数年前の麺が好きでしたね。
恐らく、佐野さんに教えられた麺の茹で方は、そっちなんだと思うので。