佐野実の弟子たちのラーメンを食す旅 2 | Perfumeとグルメの日記

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先日のアミューズフェスに行ったついでに、また「ラーメンの鬼」こと、今は亡き佐野実さんのお弟子さんが出しているラーメン店を回って来ました。
今は、関東方面に行く楽しみはこれです。
前回は3店舗回りましたが、今回はなんと6店舗回りました。
 
 
佐野さんのお弟子さんって、それくらい沢山いるんですよ。
まあ、大勝軒に比べたら全然少ないですけど(笑)
 
 
6店舗を一気にはご紹介出来ないので、2回に分けてご紹介します。
今日は醤油ラーメン編。
題して、「佐野実の弟子たちのお店を食す旅 2」です。
 
 
 
 
まずは、横浜駅から相鉄線に乗り換えて、鶴ヶ峰駅へ。
そこから歩いて10分ほどにある、支那そばや鶴ヶ峰さん。
ちょうどお昼時に行ったので、行列してました。
 
 
 
 
ここでは、醤油ラーメン(750円)を注文しました。
褐色の少し油の浮いたスープに、チャーシュー、ネギ、メンマというシンプルな出で立ちが、支那そばやさんの特徴なんですよね。
 
 
 
麺は自家製で、中細のストレート。
今の戸塚にある本店より、やや太いです。
ここの店主は、佐野さんの前のお店である、鵠沼海岸のお店で修行された方なんで、今の戸塚にある本店で出て来るのとは、少し違うのでしょう。
食べた感じは、割と力強くて、噛み応えのある麺でした。
 
 
 
チャーシューは1枚しか乗っていませんが、こんなに大きくて分厚くて、食べ応え十分。
脂身の度合いと口当たりから想像して、恐らく肩ロースのところを使っていると思われます。
 
 
 
ただ、スープなんですが、醤油が立ち過ぎていて、少し塩っぱい。
 
 
 
醤油ダレと合わせる、ガラスープの旨みも少し少なくて、行列店にしては、やや物足りないように感じました。
ただ、本店と比べてという、高いレベルでの話なんで、普通に街中にあるお店なら、週1で通うくらいのレベルの高さはありましたね。
でも、佐野さんがこのスープ飲んだら、どんな評価をするんだろ?
怖いもの見たさだわ(笑)
 
 
丼の側面には、支那そばやのロゴが。
 
 
 
 
 
続いては、西武新宿線の柳沢駅から歩いて15分ほどのところにある、支那そばあおばさんです。
駅からは遠いですが、武蔵野大学の筋向かいにあるので、大学を目標に来られると分かりやすいと思われます。
 
 
お店の中は、超狭くて、カウンター席が7つほど。
店主お一人で、お店を回しておられるので、彼のペースを崩さないために、席に座っても、すぐに注文を告げず、店主の促しを待つこと。
座って1分以内に、「ご注文どうぞ」と言ってくれますから、そこで注文して下さい。
 
 
 
もちろん、醤油ラーメン(800円)を注文しました。
さっきの、鶴ヶ峰さんとほぼ同じ見た目のラーメンが出てきました。
この店主さんも、鵠沼海岸のお店で修行された方です。
 
 
 
面白いのが、見た目が、さっきの鶴ヶ峰さんと、麺も同じなら、メンマもチャーシューの部位も、海苔の乗せ方も全部一緒だということ。
それだけ、佐野さんの教えが隅々まで行き渡っているんでしょうね。
 
 
 
 
ちなみに、あおばさんのスープは、醤油ダレとガラスープのバランスが非常に取れていて、完成度ハンパなく、鶴ヶ峰さんより満足度は遙かに上でした。 
これなら毎日通えるレベル。
 
 
 
今日の最後は、JR本郷台駅から10分ほどにある、ラーメン フリーバーズさん。
店名がラーメン屋っぽくないですが、お店の外見も常連客が9割を占めるカフェみたいで、店主が佐野さんのお弟子さんだと知っていなければ、ボクは絶対に素通りするお店です(笑)。
 
 
 
ここの店主さんは、戸塚にある今の新しい支那そばやの本店を、生前の佐野さんと、一から立ち上げたくらい、佐野さんの右腕といっても良い存在だったんですが、今はこちらで独立されたようです。
 
 
カウンター席に座ると、ここのラーメンを構成する材料が書き出されていました。
手の内を全部晒したとしても、「お前らに再現は出来ねぇよ!」って事だと、ボクは受け止めました(笑)。
 
 
 
 
ここではやはり、醤油ラーメン(820円)を注文。
ご覧のように、Part1で紹介した、戸塚駅の本店と、見た目がほぼ同じ。
唯一、違うのは、ネギが京都の九条ネギではなくなったという事だわ。
京都のものが無くなるのを見ると、なんだか切ないわ・・・。
 
 
 
スープをいただきますが、醤油ダレの旨味を、和の食材が豊潤に下支えしていて、もう、何時まででも飲んでいたいお味です。
さて、麺をいただきますが、本店と同じように超細麺で、やや柔らかめに茹でられていますが、麺のド真ん中には芯が感じられて、まさに「アルデンテ」です。
 
 
 
鶏と豚のチャーシューは、それぞれ、鶏は低温で、豚はしっかり煮立たせて調理され、ともに旨味たっぷりでした。
 
 
 
あと、このフリーバーズさんに行かれるなら、ぜひ麺上げの音を聞いて欲しいです。
上の二つのお店は、テボザルで行うのですが、フリーバーズさんの店主さんは、佐野さんと同じく平ザルでやってました。
 
 
 
麺を平ザルに上げて、湯切りする音が、「チャッ!チャッ!チャッ!」とまるで、時計の針が正確に時を刻むように成されていくのですよ。
この音を聞くだけで、職人の仕事ぶりの素晴らしさを感じられます。
 
 
ぜひ一度。