中田ヤスタカは音数の少ない曲を作るようになるのか、否か? | Perfumeとグルメの日記

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皆さんもご承知のように、最近の音楽の聞かれ方は、ストリーミングが中心です。

一昔前のように、レコードショップでCDを買って来て、それを家でスピーカーを通して聴くという、従来からのスタイルは絶滅寸前と言って過言ではないでしょう。

今や、世界中のユーザーは、スマホを通して、音楽をストリーミングで聴くようになりました。

この傾向は、もう元に戻ることは絶対にありません。

 

 

そして、この傾向の中で、世界の音楽の流れとして、どんどん音数が少なくなって来ているんです。

簡単に言うと、聴こえる楽器やボーカル(コーラス)の数を極力少なくするということ。

ストリーミングだから、次が何の曲が流れてくるか分からないし、家の中や、外を歩きながら、また、何かしながらスマホで聴く音楽ですから、そんなに凝った音作りは必要ないのでしょう。

 

 

映画の「ボヘミアン・ラブソディ」をご覧になった方は多いのでは?

その中で、クイーンのレコーディングのエピソードが描かれていましたよね。

ボーカルや、コーラス、楽器を何回も重ね撮りして、重厚な音に仕立て上げていたでしょう?

 

 

今は、あれの真逆です。

あの頃、70年代より、音楽関係の機器の性能は格段に上がって、重ね撮りなんて簡単に出来るのに、今は、バンドであっても、極力シンプルに、ギターもピアノも、もちろんドラムも全てリズムを刻むのみ。

B'zの松本さんのような、ギターソロなんて、もってのほか(笑)!

打ち込み系の音楽なら、リズムだけ刻んだ上に、ボーカルが乗っているだけ。

ちょっと、聴いてみましょうか。

ホントにシンプルな音ですよ。

 

 

ボクが、こんなことを思うようになったきっかけは、いつも聴いているラジオ番組に、ONE OK ROCKのTAKAが、アルバムのプロモーションゲストに来た時の話を聴いて。

1年のうちのほとんどを海外で活動するようになった彼らは、これまでのセルフプロデュースだったアルバムを、今回は、1曲づつアメリカで活動する実力あるプロデューサーにお願いして、一緒に作って仕上げたのでした。

つまり、アメリカで売れるやり方をまんま受け入れてレコーディングしたのでした。

 

 

その結果、ボクが思うに、見事に音数の少なさで、むしろ、こっちの方がTAKAのボーカルが活きた良い曲になったと思ったのでした。

 

 

ここまでご覧いただいて、ここでPerfumeに話を移しますと、プロデューサーの中田ヤスタカは、はっきり言って、現在のトレンドの、スマホのストリーミング再生で音楽を聴く、多くのユーザーとは対極にいるプロデューサーです。

今回のアルバム、「FUTURE POP」を最高のスピーカーで聴いてもらいたいと要請するくらいですしね。

 

 

でも、現状の流れから考えて、いつかCDで音楽を聴くユーザーは、ほとんどいなくなるでしょう。

PerfumeがPOP音楽をやっている以上、そして、海外に目を向けている以上、この世界の流れに乗って、今後ますます、スマホで聴いて心地よい音楽を作っていく方向に向かわざるを得ないはずだと思います。

 

 

「FUTURE POP」で言えば、「天空」や「Let Me Know」なんかは、こっち寄りでしたが、「Future Pop」なんかは、まだまだ音数が多めでした

果たして、中田ヤスタカの兄貴が、かなり妥協して、こっちの方向に進むのでしょうかね?

 

 

Perfumeが本格的に海外に活動の比重を移すなら、こっちの方向に行かないといけないと思います。

行く限りは売れなきゃダメですからね(笑)。

その試金石は、4月からの北米ツアー前後の反応かもな。