昨日、ミュージックステーションに出演したPerfumeさんのパフォーマンスは、流石の出来栄えでしたね。
昔は、テレビに出る度に、「何かしら間違わないか」とヒヤヒヤしていて、まるで親目線で見ていたんですが、もはやすっかり、それはないと。
「ちょっと寂しい」と思うのは、贅沢な悩みなんだろうか(笑)。
さて、話題は変わって、この日の出演の中で、我々Perfumeファンにとって、聞きづけならない内容がありました。
トークの部分にて、あ~ちゃんの話した内容がそうで、今号のテレビブロスの、Perfumeの連載コラムに書いてある内容と、ほぼ一緒だったので、これをまとめて書き出すと、
『「lf you wanna」はアルバム曲っぽいからMIKIKO先生が「Everyday」をA面に出来ないか?」と提案したが、中田ヤスタカが、「lf you wanna」の一点張りで拒否。
スタッフが理由を聞くと、「このリズムはまだ日本にまだ入って来てないだけで、世界では普通に聴かれてるものだが、このリズムを日本語に落とし込んだ楽曲は、まだリリースされてない。
最初は自分の活動の中でやろうと思ったけど、やっぱり、Perfumeがやるべき。今やらないともったいない」と力説して、中田ヤスタカ主導で、リリースが決まった。
これだけ、中田ヤスタカが、我をむき出しにするかのように、スタッフを説き伏せて、自身の気に入る作品をリリースさせるのは、2007年の「ポリリズム」以来なんです。
『やはり、そうだったのか!』と、膝を打ったのですが、それは、ここで書いたボクの記事、「『If You Wanna』は、『ポリリズム』になれるのか」と、全く同じだったから。
改めて思ったのですが、中田ヤスタカは、旧来のJ-POPとはかけ離れた、この「If You Wanna」を、あの時の「ポリリズム」と同じように、日本の音楽業界に対して、エポックメイキング的なものとして、ぶつけようとしたのではないでしょうか。
10年の時を超えて、再びPerfumeに、そんな曲を歌わせたのは、それは、彼女たちなら必ず、自分の信念を、世間一般が納得させるような高いレベルで表現してくれるという、絶対的な信頼感があったから。
中田ヤスタカがプロデュースしてきたアーティストは、沢山いましたが、「ポリリズム」や「If You Wanna」ほどのチャレンジをした作品を提供したアーティストは、Perfume以外では皆無なんですよね。
ですからボクとしては、今は何のこっちゃ分からん扱いの、「If You Wanna」が10年後に、現在の「ポリリズム」が君臨する地位にまで登り詰めて欲しいと、切に願うばかりなのです。
そして、その願いは、「ポリリズム」の成功と同じように、必ず叶うのだと信じております。