2016年夏、新潟から東北への電車旅 3 | Perfumeとグルメの日記

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Perfumeと食べ歩き(主にラーメン)が好きです。
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さて、今年の電車旅も残すところ、あと僅か。

4日目、8月29日は台風10号の進路が東に逸れたため、日本海側は終日快晴。

新潟ラーメンの他に、この旅のもう1つの大きな楽しみであった、羽越本線からの車窓の景色を楽しむに絶好の日和となりました。

羽越本線は、新潟と秋田の日本海の海岸線を走る路線で、晴れた日にはとても美しい景色が見られます。

しかも、冬の日本海は荒れていますから、この景色が見られるのは短い夏の間だけ。

しかも晴天の中、電車に乗れるのは本当に貴重な1日でした。

 

 

ホテルを8時半に出まして、秋田駅にて朝食の駅弁を買いまして、8時59分の列車に乗りました。

ちなみに駅弁は、「秋田比内鶏いいとこどり弁当」。

電車の中でいただきました。

2種類の味付けが楽しめる秋田比内鶏をはじめ、どれも美味しかったですが、特にご飯の上に乗っている、秋田名物の「いぶりがっこ」の、パリパリとした歯ごたえが気に入りました。

ご飯のおかずはもちろん、お茶うけにも良い感じですね。

 



 

さて、羽越本線の眺めの第一のスポットは、女鹿駅から吹浦駅までの間です。

抜けるような青空に青い海。

まるで太平洋側かと思わせるような開放感がありました。






 

お昼前に着いた、酒田駅で乗り継ぎの時間が1時間くらいあるので、ここでお昼を食べましょう。



 

検索すると、駅から少し歩いたところに、ワンタン麺の美味しい「満月」さんというラーメン屋さんが見つかったので、ここに行きました。

この日の山形は、台風からの南風を受けて、30℃超えの暑い1日。

思えば、旅の2日目に山形に着いた時は曇りでやや涼しくて、冷やしラーメンの気分になれなかったのですよね。

こんな暑い日こそ、冷やしを食べる絶好のチャンスですが、普通のラーメンを食べるのでした。


 

11時30分くらいに着いたのですが、月曜日にも関わらず、もうお店はほぼ満員。

やはり人気店は恐ろしい集客力です。

注文したワンタン麺はこちら。


 

麺は太めのちぢれ麺で、煮干の風味がしっかりと効いたスープに負けないようにしています。

とにかくスープが美味かった。

あっさり醤油に、強めの煮干成分。

エグみを全く感じさせないのに、飲み込んだ後に旨みだけが喉の奥に余韻としてずっと残っている。

メインのワンタンは、極限まで薄く伸ばされた皮が、チュルンと口に入ると勢いで飲み込みそうになるのですが、そこは中身のたっぷりの肉餡が、「いいやあ、飲み込むにはまだ早い。もっと噛んで味わえ!」と自己主張してくるのでそれに従います。




 

満月さんのラーメンは、触れたときは女性のような細やかな肌触りを感じるのに、味わいは我が強いくらいの主張の効いた男っぽい味でした。

あと、前日の鶏中華もそうだったのですが、山形のラーメンは丼がデカいですね!

並盛りでも十分にお腹いっぱいになりましたよ。

欲かいて、大盛りにしないで良かったです。


 

お腹もいっぱいになりまして、酒田駅から再び羽越本線の旅のスタートです。

この線の最大の景観のエリアは、新潟県に入って、桑川駅~越後寒川駅です。

新潟県村上市にある11kmも続く海岸線は、澄み切った碧い海と白砂のコントラストが実に美しい。

また、日本海の荒波の浸食によりできた奇岩、怪石などの岩礁や洞窟など、変化に飛んだ風景が広がっています。

ボクも、車内からたくさん写真を撮りました。

 

 

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さて、夕方前に新潟駅に着きまして、これも一度食べてみたかった、新潟名物のへぎそばをいただきました。

へぎそばは、そば粉にふのり(海苔)を混ぜて蕎麦に仕立てたもの。

果たしてどのようなお味なのでしょうか。

ちなみに、同じく新潟名物のタレカツ丼とのセットもあったのですが、お昼の山形ラーメンのボリュームに負けて、お腹が空かなかったのでこちらはパスしました。

 

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一目、まあ綺麗な色合いだこと!

海苔の青みが掛かった蕎麦は、まるで翡翠のごとくでした。

そして、食べてみると、ふのりのせいなのか、これまで食べた蕎麦とは全く違う、

敢えて例えるなら、パスタのアルデンテの状態のような、非常に硬質でプチプチとした弾力のある歯ごたえでした。

とにかく非常に美味かった。

お腹が空いていたら、この5倍は食べたかった。

 

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さて、この旅の最後のメニューです。

あと1つ、新潟ラーメンの中で食べていないのがあります。

「三条カレーラーメン」です。

わざわざ新潟で留まったのはこれが目的。

というか、台風の接近の中、何を食べるために、どうスケジュールを組むか、どこで泊まるか、毎日夜のホテルで思案投げ首でした。

なんとか、新潟ラーメンのコンプリートは果たせました。

 

 

では、その「三条カレーラーメン」のお店に参りましょう。

三条駅から歩いて20分くらいにある、大黒亭さんです。

 

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カレーがどのように使われているのか興味深かったのですが、このお店のカレーは、京都にある、「カレー黄そば」に極めて近い。

「カレー黄そば」は、カレーうどんのうどんを中華麺に変えたものですが、お出汁は和風なんです。

こちらのお店の「カレーラーメン」は、出汁(スープ)は豚骨や鶏がらから摂っているのでしょう

が、動物系の味わいとしては、豚骨の円やかさが根底にあった上で、それ以上は自己主張せずに、カレーもそこまでスパイスを効かせていない。

カレーにしては、極めて素朴な一杯でした。

カレーだけに、他のお店に行けば、もっと個性的なものに巡り会えるかも。

でも、ボクはこの一杯に満足しましたよ。

 

 

 

こんな感じで4日目は終わり。

ちなみに最終の5日目ですが京都に帰るために、乗り継ぎ時間の短い中、ひたすら列車に乗っておりました。

朝、7時に出発して、乗り換えが5回くらいで、京都到着が夜の8時。

これにて、4泊5日の旅の終了!

山形で冷やしラーメンが食べられなかったのは残念でしたが、それなりに各都市で観光も楽しめましたし、実に満足できる夏休みでした。