「Baby Face」
前曲の「TOKIMEKI LIGHTS」が終わって、暗転の間にセンターステージに下から椅子が出てきて、所定の位置にPerfumeが運んで座ると、この曲のイントロが流れ出す。
このツアーで唯一のダンスの無い曲。
メンバーが誘う手拍子が一体となったところで歌に入る。
頼りがいのある男を演じるべく、似合わない強がりをする年下の彼氏に対するオトナの女の余裕の気持ちを歌ったこの曲。
Perfumeに優しく手拍子を促されて、それに素直に応える我々は、まさしくこの曲の図式に嵌っているのでは?と思ってしまいました。
そして、この曲はセットリストの中で、最初の生歌の曲です。
Perfumeの生歌がちゃんと聞けるチャンスは、ツアー以外でほぼ無いですから、この曲は手拍子もそこそこに耳に神経を集中させて聞いておりました。
Perfumeのそれぞれの歌声は、ディーバタイプの腹式発声のあ~ちゃん、ユーミンよろしく、完全ノンビブラートののっち、そして生歌苦手な、揺れる歌声のかしゆか。
こんなに個性のかけ離れた声の持ち主が集まっても、全くユニゾンの効果は無いように思えるのですが、ライブの現場で聞くと、3人の全く個性の違う声のアンサンブルが、まるで混声合唱団のように組み合わさって心地よく聞こえるから不思議です。
ある種の化学反応みたい。
わざと個性を殺して、狙って合わせてるのか、それともナチュラルに合わさってしまうのか、世間に問い合わせたら答えはバラバラでしょうが、ボクみたいな、こじらせたファンから言わせてもらうならば、こういうところに、Perfumeの3人の「縁」というものを感じてしまいます。
『3人合わせて・・』というのは偶然に思い浮かんだフレーズじゃないんだなという、ある種の運命論みたいなもんですよ。
「卵が先か、鶏が先か」ってことわざがありますが、これを当てはめるなら、「歌い手としてのスキルが先か、Perfumeの成功が先か」ってトコでしょうか。
この曲の間奏を使って、アリーナにいるすべての観客に、ウエーブをやるように命が下されました。
皆さん、この曲に参加されて嬉しそうに腕を上下に動かしていましたね。
そして、何時ぞやも書きましたように、この曲ではあ~ちゃんのこのポーズにボクは萌えておりました。
これは、2013年8月の、「目覚ましじゃんけん」の時の映像ですが、これを今持ってくるとは、なかなかの策士ですな(笑)。
話題は逸れますが、ちなみにこの日は、あ~ちゃんの別バージョンに加え、他の2人もかわいいポーズを取っていたのですよ。
ドームエディションでは、こちらをやっていただきましょうかね(笑)。