「Cosmic Explorer」は「STAR TRAIN」のアンサーソングである | Perfumeとグルメの日記

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『HELLO ASIA』というWEBマガジン(不勉強なもんでどこの国の会社が発信しているかわかりません)にて、4月6日に「Cosmic Explorer」をリリースするPerfumeの、このアルバムに関するインタビュー記事がアップされておりました。
国内の雑誌よりも一足お先に、ニューアルバムの詳細が本人たちの口から聞けるというのは有り難いので、英文でしたがボクの拙い英語力で精一杯の解釈をした上でご紹介したいと思います。
この記事から、今回のアルバムはもちろん、これから先のPerfumeの活動内容もかなり見えてきたので、合わせて数回に分けて書いていきます。



なお、このPerfumeインタビュー記事にある英文をボクなりに意訳して解釈して、ここに書きますので、原文とはやや訳が違ってくるかと思いますので、彼女たちの答えがちゃんと知りたい方はこちらのリンクから原文を読んでください




まずは、ニューアルバム「Cosmic Explorer」について。



Your last album, Level3, came out near the end of 2013. Your new album, Cosmic Explorer, comes out about two and a half years later. What has changed from Level3 to Cosmic Explorer?
(前作「LEVEL3」と今回の「Cosmic Explorer」はどこが違うの?



のち:Sound wise, I think Cosmic Explorer is more of a dance album compared to our last one. Since it has been awhile between full lengths, we put out a lot of singles. Nakata had to figure out a balance between all the singles we had released and the new songs, but he did do album mixes of those numbers. That gives Cosmic Explorer a good balance.
(サウンドだけで言えば、今作の方がダンスミュージックに振れてます。アルバム新曲とのバランスを保つために、中田ヤスタカさんが、これまでにリリースしたシングル群を、そちらの方にリミックスして統一感を出してくれました。)



今回のアルバムで、アルバムミックスになった曲たちは、赤字で示した5曲。


01. Navigate
02. Cosmic Explorer
03. Miracle Worker
04. Next Stage with YOU
05. STORY
06. FLASH (Album-mix)
07. Sweet Refrain (Album-mix)
08. Baby Face
09. TOKIMEKI LIGHTS (Album-mix)
10. STAR TRAIN (Album-mix)
11. Relax In The City
12. Pick Me Up
13. Cling Cling (Album-mix)
14. Hold Your Hand


「FLASH」なんかは分かるとして、「STAR TRAIN」がダンスっぽく変わっちゃうの?
脱線しちゃうよ(笑)。
もう少しアレンジが軽くなって、チルアウトっぽくなるのかも。
個人的には、「Sweet Refrain」がどう変わるのかが注目。
この曲、実はかなり好きなんですよね。
ライブで見ても最高だったし。
絶対、今回のツアーでやって欲しい曲なので、アルバムミックスされたという事は、セットリストに上がる可能性高しで期待しちゃってよいんですよね?





Where did the title Cosmic Explorer come from?
(今回のアルバムタイトルの由来は?)



のち: At the recording session, “Cosmic Explorer” was the last song we recorded. After that, we were trying to come up with a title for the album, and Nakata suggested Cosmic Explorer, which we agreed sounded good.
(レコーディングの最後に収録した、「Cosmic Explorer」の後で、中田ヤスタカさんから、この曲のタイトルをアルバムのタイトルにしたらどうかと提案されました)



かし:「Cosmic Explorer(:宇宙の探索)」は、これまでの活動の中で、常に新しい目標を定め、それを求めて続けて来た、私たちのやり方を的確に表した言葉だと思いました。



やはり、このアルバムのタイトルも、「GAME」「⊿」「JPN」「LEVEL3」に続いて、中田ヤスタカの提案だったのです。
以前ここに、中田ヤスタカが付けたアルバムタイトルはその時のPerfumeの現状を表していて、恐らく次のアルバムタイトルもそのように付けられるはずだ、と書きました。





では、今日の本題です。





「Cosmic Explorer」とは、中田ヤスタカは何を表現したかったのか?




今回はズバリ結論から申し上げます。




「Cosmic Explorer」は、「STAR TRAIN」と一対のワードとして作られたタイトルである!



もう少し詳しく言うと、中田ヤスタカは「STAR TRAIN」を製作する段階では、恐らく2016年の4月にアルバムがリリースされるという年次計画は聞かされていたはずです。
そして、「STAR TRAIN」は、Perfumeのメジャーデビュー10周年の記念のシングルであり、これまでの集大成の『ツアー3:5:6:9』を飾るシングル。
これまでのPerfumeの歩みを表したこの曲で、Perfumeの3人を始め、チームPerfumeから全てのPerfumeファンまでを乗組員・乗客として、この列車に乗せて宇宙に飛ばしたのですから、これからの彼女たちを表わすであろう、その翌年のアルバムの初っ端に収録された気合作をアルバムタイトルにする事は、製作段階からそのつもりで彼は取り組んでいたはずでしょう。
(これまでのアルバムでも自信作ほど1曲目に収録されておりますから)




「Cosmic Explorer」は直訳すると、「宇宙探索」となりますが、『Internet Explorer』という検索システムをイメージしてもらうとわかりやすいのですが、「インターネット上の無限にあるものの中から最良なものを探しだす」というイメージです。
『Explorer』という単語の意は、決して何も無いところから何かを見つけるという、『Adventure=冒険』のような向こう見ずなものではなく、キチンとシステムに乗っ取って探索活動を行うイメージです。



皆さん既にご承知のように、現在のPerfumeの最終的な目標は、『マジソンスクエアガーデンでのライブ』です。
海外での成功を求めて日本を飛び出すチームPerfume、そして、飛び出した先に広がる、成功も失敗も含め、ありとあらゆる可能性が無限に存在するその世界を、中田ヤスタカなりに「宇宙」と表現したかったのでしょう。



先に書いた、2曲が一対であるということはつまり、「STAR TRAIN」に乗ってこの目標に向かって海を渡る、彼女たちやチームPerfumeの姿を、そしてそのチームがこれから行おうとしている遥かなるプログラムを、彼なりに「Cosmic Explorer」というワードで表そうとしたのではないでしょうか。



言うなれば、「STAR TRAIN」のアンサーソング的な役割を、「Cosmic Explorer」というタイトルで担わせているのです。




そう考えますなら、「Cosmic Explorer」というタイトルの曲を最後の最後に収録させて、なおかつ、Perfumeに誘導尋問のような形で納得させ、アルバムをこのタイトルにするなんて、全て予め練っておいた計画の通りだと思いませんか。




なんだかんだと言って、やはりこの男は、Perfumeのことが大好きなんですよ(笑)。




今日はこれで終わり。
またこのインタビューに関する記事は明日に。