9nine Dream Live in 武道館 レポ | Perfumeとグルメの日記

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8月21日(木) 『9nine Dream Live in 武道館』


結成9年目、念願の、まさに夢の日本武道館の舞台に立った 9nine。
この日の客席には、彼女たちの晴れの舞台を見届けようとする昔からの男性ファンや、最近ファンになったであろう10代の女の子たちまで、二階席の端っこまでぎっしりと満席となりました。
当日の客席のぎっしり具合(ナタリーさんより)。



2階のステージサイドギリギリまで観客が入っているのが分かるでしょ?
ボクの見立てですと、Perfumeの2008年の武道館の完全フルハウスよりは少ないでしょうが、それでも7、8000人くらいはゆうに入っていたかと思いますから、4月の中野サンプラザの約5倍近くの方が一気にやって来たんですね。
ボクは、最近のCDの売り上げとインストアライブのやや頭打ちの集客から考えて、武道館が満員になることは難しいと思っていたのですが(普段友達をライブ会場に呼ばないという、佐武宇騎でさえ親戚を会場に呼んで席を埋めようとしていたらしい)、なんと開場前の物販の列が2時間待ちだという、主催者側の目論見さえ遥かに超えるような大盛況。
ライブ中に回すタオルが欲しかったのですが、開演30分前に到着した、時間に悠長なボクは当然のように物販1つも買えず!(笑)。



舞台上のセットはこれまでのライブよりも3割増しくらい華やかではありましたが、基本的に極めてシンプルで、アリーナの中に出島は作らず、見た感じ正攻法なセットの組み方でした。
ちなみにボクの座席はアリーナA3ブロックとかなり前の方。
9nine にとって「夢の武道館」なのと同じく、Perfumeの武道館公演でずっと2階席だったボクにとっても「夢の武道館アリーナ」でした(笑)




それでは、この日のライブをセットリストとともに振り返っていくとしましょう。


1. With You With Me
2. out of the blue
3. Evolution No.9
4. THE MAGI9AL FES.
5. #girls

オープニングのステージモニターでの映像演出とともに、9nineの5人が登場。
まずオリコン自己最高位を記録した最新シングル、「With You With Me」のアルバムバージョンでスタート。

キミがそばにいるから
強い気持ちでいたいよ
ジグザクかもしれない
ジグザクでもいいんだ
Forever And ever With You
道は続いてく
ずっと一緒だよ


この9年間の道のりとファンへの思いを歌詩にしたような曲でスタートしたライブは、そのままノンストップで歌い続け、M4の「THE MAGI9AL FES.」ではステージから各メンバーが台車に乗り込み、アリーナの通路を練り歩き、後方の特設ステージに移動。
そのままステージがせり上がり武道館の2階席の観客の目の高さまで到達すると、5人は手を振りながらファンと近距離で挨拶を交わしました。
この日に訪れた全ての観客と同じ距離で接したいという意志の表れとともに、ちょうど正面の高さに関係者席があって、9nineメンバーの家族や友達が沢山駆けつけて来てましたから、そちらの意味もあったのでしょう。



一息ついて最初のMC。
9nine、5人それぞれがこの日の武道館ライブへの思いを話しました。
それぞれが笑顔で話す中、最後の順番の、ちゃあぽんだけは、話す前から感極まったのか早くも涙目に。
メンバーに深呼吸を一緒にしてもらいながら仕切り直し、「私の周りにはファンのみんなが、そしてメンバーがいるので今日は大丈夫! それに『Perfumeさん』に教えてもらった栄養ドリンクも飲んだから頑張れます!」と、さらに、「今日、この武道館は私たちだけのものです!」と力強く言葉を発しました。
ここ1年くらいで、ちゃあぽんは、実の姉がいるグループを『Perfumeさん』とビジネス的に称する事が増えたのですが、これはやはり、「自立心の芽生え」から来る「甘えからの脱却」を自身に即した事の現れなのかと思うわけです。


さらに、この時点で気づいたのですが、普段割りとポチャッとした健康的なスタイルのちゃあぽんが、この日は頬から首の肉が限界まで削ぎ落とされていて、まるで減量したボクサーのような見た目。
しかも、これまで一度も似ていると感じなかった、実の姉の「Perfumeのあ~ちゃん」が、2009年くらいまでしていたような、渇きを抱いた野性的な目の光を漂わせていました。
相当期するところがあったのでしょう。



6. Forget-U-not
7. LOVE VAMPIRE
8. (Luv=)0 or H8?
9. ATASHI≒WATASHI
10. 白い華
11. Sky
12. ヒカリノカゲ
13. Cross Over


M9では、5人の幼き頃の写真をアルバム形式にした映像演出にメンバーが、それぞれの幼き頃の自分を紹介しました。


うっきー:「昔はヤンキー」
ひろろ:「昔も今も小さいまま」

うみに:「昔は超色黒」

かんちゃん:「(忘れたスマン)」

ちゃあぽん:「昔も今も写真が嫌い」



M10では、現在の5人態勢より過去の9nineの楽曲を歌います。
スクリーンに5人体制以前の過去曲「白い華」の文字が浮かび上がるとオーディエンスからは大歓声が沸き起こり、後方ステージにこの曲のリリース時のメンバーの、川島、西脇、佐武宇綺が登場して3人で、さらにメインステージに吉井香奈恵、村田寛奈が現れて同曲をともに歌い上げました。
同じく、「Sky」「ヒカリノカゲ」も今の5人で熱唱。
歌い終わった後のMCで、「過去の9nineも9nineだから」と過去曲をセットリストに組み込んだ理由を明かすと、温かい拍手に包まれました。
メンバーの加入と脱退を繰り返した9nineにとって、新しく加入した、村田寛奈と吉井香奈恵の居なかった頃の曲をどう扱うのか?は、難しいところでしたが、どうやらこの難問を彼女たちは5人の力で、この武道館の大舞台で解決したようです。



そして、このパート最後が、この5人になって最初のシングルの「Cross Over」。
このパートは、過去の9人9nineと、これからの5人9nineが、公式に同じグループである事を宣言した儀式のように思われました。


14. 流星のくちづけ
15. ALGORITHM+LOVE
16. モノクロ
17. NeXT to FUTURE
18. 9uestions


ここでのMCは、9nineの願掛けで、「5人で武道館でぶどうパン」を食べたという話。
みんなで、パン食い競争のように1つのぶどうパンを噛じり合ったそうですよ。

ここで、汗っかきのうっきーのマイクが大量の汗によって故障するというハプニング発生!
一度応急処置で、軽く袖に戻ったのだが、全く戻らず、正式に直してもらうことに。
この間、数分間なのだが、マイク修理待ちの時間に、観客を全員座らせて、他のメンバーがうっきーのエピソードを語って場をつなぐといったコーナーをアドリブで作りファンを喜ばせた。
人間の真の力って、普段より、こういうアクシデントの時の方が顕著に表れますよね。
そういえば、ライブ前半でも、ちゃあぽんの衣装の一部がストンと落ちたのですが、平然とした顔で処理していましたから、9nineの舞台度胸はもう立派にアリーナクラスといえるでしょう。


ちなみに、このエピソードから1つ。
地方に行くと、ホテルは5つ部屋は用意されているのに、うっきーは必ずひろろの部屋に泊まりにいく。
朝、起きる時間に「あと、2分だけぇ」と愚図るうっきーを起こす、5歳下のひろろ。
その起こし方が、ギリギリまで寝かせてあげようとする、まるで母親のようであると。




19. Re:
20. 少女トラベラー
21. 困惑コンフューズ


<アンコール>
22. 9nine o'clock
23. Party9
24. colorful
25. つづくつづく…


アンコールは、メンバー紹介曲の「9nine o'clock」から始まり、再び台車でアリーナ後方ステージに移動し、場内大賑わいに。
最後のMCコーナー。
1人ずつこの日のライブの感想を語る中でちゃあぽんは、「私は9年前からいろんな9nineを見てきました。でも今日が一番最高の日だと思う。私が途中で諦めようと思った時に、励ましてくれた家族に感謝したいです。
私にとって今日はゴールじゃなくてスタート。もっと大きいステージに立てるように精一杯がんばります!」と新しい決意を言葉にしました。
ちゃあぽんだけでなく、他の4人も口をそろえて、「ここからがスタート」と話したのが印象的でした。
まだまだ、9nineはここから次の夢の階段を改めて1から上っていく決意表明をしたのだと思わせるものでした。



<ダブルアンコール>
26. SHINING☆STAR


M25で、ライブ終了かと思われた次の瞬間、再びステージがライトアップされメンバーが再々登場。
ダブルアンコール曲、「SHINING☆STAR」を本当のラストナンバーに選んだメンバーは最後の力を振り絞り、3時間の最後の曲を熱唱。
ここまで絶えず笑顔を浮かべていた5人も、この曲の途中でそれぞれ見つめ合うと、みんなその顔が涙に変わっていました。
ちゃあぽんが一言声を掛けると、たちまち涙に変わったうっきーの表情が印象的でした。
オリジナルメンバー同士で何を話したのでしょうね。



見上げた空
広がる夢
未来のドアを開けて
光に絶えず今も照らされてる

星空には瞬く夢
数えきれぬ願いが
今 叶う時を待ち焦がれているから

歩き出して



会場のファンとともにこのサビの部分を歌唱し、ファンとの絆を確かめ合ったメンバーは、最後は笑顔を見せて、「バイバイ!!」と、初の武道館公演を締めくくりました。
約3時間のライブが終わった武道館。
会場の外には、また新しい「瞬き」が空いっぱいに輝いていた8月21日でした。