東北楽天イーグルス日本シリーズ優勝 | Perfumeとグルメの日記

Perfumeとグルメの日記

Perfumeと食べ歩き(主にラーメン)が好きです。
この2つのテーマについてのエントリーが中心です。

巨人ファンとしての、この日本シリーズの感想は、3勝4敗の接戦の割には、全く良いところが無かったというのが正直な所で、改めてこんなに楽天がいいチームだとは思わなかった事を今更ながら知る、自分の不明さ…という所でしょうか。
というより、巨人が酷すぎた…と言えるシリーズでした。
先発投手が5回保たない試合が3試合、シリーズ全体でチーム打率が1割台で、よく3つも勝てたなぁというわけで。




最大の誤算はシリーズMVPに輝いた美馬学投手を2試合に渡って打てなかったことに尽きます。
巨人はレギュラーシーズン中から、ボールになる縦に落ちる球を駆使する投手にずっと苦戦していましたが、このシリーズもそのパターンでやられました。
その点は、キャッチャーの嶋基弘に研究され尽くしていたようですね。




巨人は、原辰徳監督をして「阿部慎之助のチーム」なのですが、好手の要の阿部がシリーズを通して全くの不調で、それに符号を合わせるように、打線全体が楽天バッテリーの術中にハマり続けました。
ようやく第6戦になって、エース田中将大を打って、今年の初黒星を付けた事で少しは意地を見せたのですが、結局そこまででした。




チームの要の阿部慎之助が不調ならそれに代わるのが、内野の要であり、ずっと阿部の前の3番を打って来た坂本勇人なんでしょうが、来年35歳を迎える阿部慎之助に代わって、次代のリーダーを期待できるだけの素材であるにも関わらず、シリーズ全体を通して凡ミスを犯すなど、他の選手を引っ張ろうという姿が見られなかったのが残念です。




同い年であり、小学生の時から野球という同じ道を歩んで来て、「日本プロ野球の伝説の投手」となった、田中将大の胴上げ投手のシーンをベンチで見せつけられて、坂本勇人が何を思ったのか、今後に期待したい所です。
現状では、早熟の人気選手というレベルの彼が、このシリーズでの挫折を乗り越えて、真の一流選手に、そして次のチームリーダーになるべく自覚が生まれたなら、この敗北は巨人にとって意味のあるものになるでしょう。




最後に、田中将大の連投についてですが、ピッチャーという人種を理解できている方なら、誰もがあの登板を理解出来る事でしょう。
(体力的な事や故障のリスクなどの要因での反対は別にして)




確かに、第6戦での敗北に責任を感じてとか、悔しさを晴らす為とか、最後の日本での登板を勝利でとか、理由はあって、どれも正しいのでしょうが、一流投手として、2013年の楽天ゴールデンイーグルスを1人で背負ってきたプレイヤーとして、「最後の晴れ舞台に自分が居なければ、優勝した意味がねぇ!」
ではないでしょうか。
ピッチャーって、そういう人種ですよ。




とにかく、巨人が負けた事を除いては、日本シリーズとしては久しぶりに盛り上がった楽しい7試合でした。
東北楽天ゴールデンイーグルスの皆さん、おめでとうございました。