「祝! 読売ジャイアンツ優勝!!」 | Perfumeとグルメの日記

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昨日、我が巨人軍は2013年度の、セ・リーグペナントレース優勝を決めました。
マジック1で昨日の試合に臨んでいたため、デーゲームで先に2位の阪神が敗れた為に試合が始まる前に優勝が決まっていたのですが、そんなネタバレ状況をひっくり返すような、8回の代打阿部と、9回のスコット鉄太朗の一人一殺起用と、原監督のファンサービス采配で、一気に優勝モードに拍車が掛かって、ゲームセットに向って一気に盛り上がって行きましたね。



今年1年、ファンであるボクが見た、今年のジャイアンツの優勝の理由ですが、素人目線ながら言わせていただくなら、他のチームに比べて、毎試合ベンチ入りしている25人の選手の総合力の高さです。



よく、「巨人はいい選手を他所からいっぱい取ってきているから優勝するのは当たり前だ」という意見は聞きますが、これに関しては、ちゃんと毎年野球を見ている方なら、この考えは間違っていて、ここ数年の巨人が生え抜きの育成選手で固めている事は承知されている事でしょう。



巨人の強さの理由は、そんなことではなくて、スタメンに名を連らねているレギュラー選手と、それ以外のベンチ入りしている控え選手、合わせて25人が、如何ようにメンバーを入れ替えてもキチンと戦力になるようにチーム構成が成されている所にあるのです。



例えば、昨日の試合でも、正捕手の阿部が体調不良でスタメンを外れ、さらに第二捕手の実松が故障でファーム落ちしていて、よそのチームなら大事件になるような所も、この日の為にファームから加藤健という、ベテラン捕手を引き上げてスタメンに起用し、彼はタイムリーヒットを含む大活躍を果たしました。



ベテラン選手でいうなら、今やチーム生え抜き最年長の高橋由伸については、シーズン始めにふくらはぎを故障しただけでなく、もともと故障がちな彼に、とにかく故障しないように1つの試合でホームランや打点を狙える所まで彼に任せて、その後、早めに交代させて疲れを残さないように腐心しましたし、その高橋由伸に変わって出場する、亀井義行や松本哲也は共に俊足で守備範囲が広く、高橋由伸の穴を埋めて余りあるプレイヤーです。
さらに、終盤になって1点を争う展開になると、彼らのスピードの更に上をいく、ここ一番の代走で使われる、鈴木尚広を起用。



さらに、日本人選手だけでなく、外国人選手にもきっちりこれを適用して、たとえ3割、15本のホームランを打っているロペスであっても、必要とあらばバントをさせましたし、もう1人の外国人のボウカーに至っては、2桁の本塁打を打っていても、相手が左投手ならば、矢野謙次との比較で起用していました。



投手陣でも、1年通して安定して結果を残していた、内海哲也、杉内俊哉、菅野智之を除いては、名前にとらわれずファームから笠原将生・小山雄輝を先発として起用し、リリーフ陣では、昨年新人ながら連続無失点記録を作った左腕の高木京介が不振にあえぎ、また同じくベテラン
左腕の高木康成が故障で使えないと見るや、素早く広島から青木高広を加入させるという編成のファインプレイ。



そして、今年1年の最も心強かった布陣は、7回以降に登板する、スコット・マシソン、山口鉄也、西村健太朗の、通称『スコット鉄太朗』。
この3人合わせて、他のチームに行けば、全員もれなくクローザーになれる程の実力があるのに同じチームにいるという、この贅沢感。



こうして、野手・投手の全てを見てみると、やはり感じるのが、原辰徳監督の統率力の成せる業。
これだけ、実力ある選手たちが同じユニフォームを着ていれば、当然、「あいつが試合に出ているのになぜ自分が出れないのか・・・」という、嫉妬が出てくる所を、ペナントレースという、観客衆知の中で、選手を使い分け、結果が残せない選手はすぐに二軍に落としても、その選手に不満はを出させないようにするという説得力。
この辺りの、組織力の強さを引き出す、日頃からの選手起用が今日の巨人の強さの源であると思います。



巨人の選手は、他のチームの選手と勝負する前に、自軍の同じポジションの選手との競争に勝ち残り、尚且つ、国籍・ドラフト指名順位に関わらず、自身の存在意義を監督・コーチにアピールし切らないと試合に使ってもらえない環境で1年頑張ってきたのですから、それは根っこの頑丈さを感じずにはいられません。



ひとまず、ジャイアンツの皆さん、優勝おめでとうございます!
来たるべく、CSシリーズでは、必ずペナント1位のチームは次に行けるようになっていると思いますから、大船に乗った気持ちで揺られておりました。