ちなみにボクが見ていた場所はこの辺り。
帰りを考えて、すぐに抜け出されるように、かなり後ろから見てましたが、３人の姿は足までちゃんと見れましたし、細かい部分はモニターで補完できました。
まずは、セットリストから。
Magic Of Love
Spending All My Time
ポリリズム
ＭＣ
マカロニ
Seventh Heaven
心のスポーツ
P.T.A.のコーナー
だいじょばない
エレクトロワールド
チョコレイトディスコ
MY COLOR
(アンコール)
Dream Fighter
この日のＰｅｒｆｕｍｅは、こちらが思っていた以上に、ロッキンの大トリを務める事に緊張していたようで、Samtのイントロでのあ～ちゃんの、｢ひたちなか～！｣の煽りも若干声がうわずって早口になっていました。
しかし、それも３曲目のポリリズムでの会場の隅々に突き刺さるレーザー演出とポリループでの観客の力強い大きな歓声で一気に解消。
やはり、鉄板ネタを持っている人間は強い(笑)。
このド緊張の中身が最初のＭＣでの、あ～ちゃんの話の中で明らかになりました。
｢私たちのような(いわゆるロックと定義される音楽からは外れている)、特殊なジャンルの人間を、こんな歴史あるロックのフェスに呼んでくださって、それだけでも凄いのに、今年はこんな大トリにまで抜擢してもらえるなんて、渋谷さんとか、山崎さんとかを初め、ロッキンの方々は、ロックというものは、単なるジャンルとかスタイルとかいう単純なものじゃなく、その人の持つ、生き方とか考え方とか、そういう物にも存在するんだという事をわかっていらっしゃるんです。｣
(細かい部分は違うと思いますが大体こんなニュアンス)
さらにこの直後に、この日の違うステージに、９nineとしてロッキン初登場した、実妹のちゃあぽんの話題にも触れ、結成当初は９人で９nineだったのに、今は５人で９nineなのは、途中に色々大人の都合があったから、なんて話題で笑いを取りつつ、さりげなく、
｢アイドルさんたちだって、あの人たちも腹の括り方が違いますから｣
あ～ちゃんは、自分の事をアイドルだと評する事があり、言動面でもその範囲も守っている帰来があるのですが、そんなアイドル上がりのＰｅｒｆｕｍｅが大トリを務めたこのグラスステージと、妹が属するアイドルグループ９nineがこの日立ったDJブースのステージが、まるで１本の道で繋がっているようで、そしてそのDJブースのステージでの９nineは、2007年のサマーソニックで初めてロックフェスの舞台に立ち、ブレイクのスタートラインから足を運び始めたＰｅｒｆｕｍｅそのものに見えたのではないかと。
異ジャンルであっても、音楽に掛ける自分たちの気持ちを理解した上で、このロックフェスのステージに上げてくれた事。
そして、ブレイクを目指す為のスタートラインに立った妹たちが歩み始めた道が、世界ツアーまで出来るようになった自分たちが歩み続けて来た道と同じになった事。
歩み始めた妹たちが目指す先、その遙か彼方が、今自分たちが立っているステージだからこそ、このステージを素晴らしい物にしなければならない。
これが、この日のＰｅｒｆｕｍｅの使命だったように思えました。
最近のフェスでは全く泣かなかったあ～ちゃんが、本編とアンコール始まり前ＭＣで２回も泣いたのは、このステージに掛ける気持ちが近年に無いくらいの物だったからでしょう。
セットリストを見ても、最近の曲ではなく、ポリリズム、マカロニやセブンスなど2008年までの曲を多めにやったのは、これまでの自分たちの歩みを振り返る意味合いにも見えました。
のっちが最後の挨拶で言った、｢こんなに沢山のお客さんの前でエレクトロワールドがやれて良かった｣という言葉が印象的でしたね。
さらに、アンコールでは、もっさんの事を話題にし、「ロック好きな私たちのマネージャーが、売れなくて事務所をクビになりかけていた時に、『かっこいい物は必ず売れる』と最後まで会社から守ってくれた。そんな人たちにこのステージが見せられて嬉しい。」
そして、「私たちのような芋っ娘でも信じれば夢は叶う」と言って、｢Dream fighter｣に繋ぐ件は、ちょっとした涙もの。
ちなみに、ボクの前にいた女性ファンは、完全に号泣していました。
(なお、高い所にあるテントから見ていたちゃあぽんも号泣だった模様)
ただし、全て歌い終わって緊張が解けたのか、最後の挨拶の、「それでは！」の呼び水を忘れて舞台から立ち去ろうとし、舞台袖で気づいた、のっちが慌てて声を出しての、「それでは、Ｐｅｒｆｕｍｅでした！」 の初バージョンが聞けちゃいました(笑)。
ボクがいた、グラスステージ後方には、｢Ｐｅｒｆｕｍｅに好感を持っている、一般のＪＰＯＰファン｣の方が多かったですが、おおむね好評で、声出しの時もかなり盛り上がっていましたよ。
最後に大きな花火が何発も打ち上がって、夏の夜空に色とりどりの大輪を咲かせていました。
