自民党圧勝!安倍晋三新内閣誕生へ | Perfumeとグルメの日記

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あまりここに政治の記事は書かないようにしているのだが、今日くらいはよろしいかと思い、書き記す事にする。
どうも、皆さんはここまで自民党が勝つとは思わなかったようですが、毎日ニコニコ動画にアップされるその日の安倍さんの演説の様子を見続けて来た、安倍ウオッチャーのボクは投票日の1週間くらい前辺りから急激に聴衆の反応が良くなってきてるのを画面を通して実感しておりました。
これを見た瞬間に、「自民党は300行くな」と予感さえいたしました。



さて、今回の自民党、安倍総裁の勝利ですが、「積極的な勝利ではなく、与党民主党の批判がこちらに跳ね返ってきただけである」とご本人がおっしゃった事を利用するように、マスコミも、アンチ自民、アンチ安倍の方々たちなどの、安倍自民党の勝利に水を挿したい方々が事あるごとにケチをつけてますが、成熟した民主主義の国家の選挙というのは大体そんな理由で勝利者が決まるのですよ。



英国首相チャーチルの「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが」というスピーチはあまりにも有名ですが、そもそも民主主義というのは、



「目の前にある最悪な物の中から、よりマシな物を選択する」



というのが基本的な考え方なんです。
上記した自民党の勝利を軽々しく扱いたい方々は、一部の確信的なアンチ安倍派を除いては、「選挙は最良のものを選ぶ」と思っていらっしゃるのではないでしょうか。
民主主義の希望や理想を打ち砕くつもりはないのですが、世の中に、或いは政治のような利害関係が複雑に入り組んだ世界に「最良」な物は存在いたしません。
選挙民が出来る事は、「比較的マシ」なものや、最悪「自分に害の無い」ものを選ぶのが民主主義に於ける選挙なのですよ。
先のアメリカ大統領選挙なんて、「オバマVSロムニー」の、目くそと鼻くそのどっちを食べるかの選択だったんですよ。
今回の我が国の選挙には12もの多くの政党が立候補してくれたんだから、選択の余地がまだあったでしょ?



それでも、ボクが言う事なんてどうしても納得出来ない方には、福田恆存が残した以下の言葉をよく読んでくださいな。




民主主義の原理は、自分が独裁者になりたくないといふ心理に基づいてゐるのではなく他人を独裁者にしたくないという心理に基づいてゐるのである。
一口に言へば、その根本には他人に対する軽蔑と不信と警戒心がある。
さうと気づいてもらへれば、「正義の主張は犯罪と心得べし」といふ私の忠告は極く素直に受入れられるだらう。     
愛の陰には色情があり、正義の陰には利己心がある。
反省のふるひにかければ、愛や正義の名に値するものはめつたにないことになる。
それがどういふわけか、今日の日本では、民主主義だけが筋の目を逃れ、ほとんど唯一の禁忌にまで昇格してしまつてゐる。
敵も身方もそれを旗印にする。     
民主主義の名の下に暴力を犯し、あるいは暴力を犯してそれを肯定するために民主主義を口実にする。  
さうかと思ふと、暴力は民主主義ではない、それに反するものだと言ひ、民主主義をもつてそれを説伏しようとする。
民主主義とはそれほど便利なものか。
    ー福田恆存 「民主主義を疑ふ」よりー





今回の選挙で最も夢や理想を封印して、愚直に景気対策を語り続けた安倍さんが勝って、「脱原発(卒原発)」などを唱えた政党が負けたのは、結局こういう事なのだとボクは解釈しています。
イデオロギーだけでは人の心は動かないのですよ。



さて、この26日にも特別国会が開かれて、ここで新しい安倍総理が選出され、その日のうちに安倍内閣が誕生するわけですが、とにかく来年の参議院選挙までは大人しくひたすら安全運転で進めていただきたい。
前回の安倍内閣では、張り切って「戦後レジームからの脱却」にこだわり過ぎて、自分の限界を超えるスピードで走り続けた。
その結果、多くの意義のある法案を成立させたが、その反動で多くの敵を作り過ぎ、その筆頭であるマスコミのバッシングと、民主党の支持母体である自治労の自爆テロ(社保庁の名寄せ問題)により支持率を落とし参議院選挙に敗北し、自身の健康を悪化させ退場を余儀なくされた事は結果としてはやはり、安倍晋三の敗北と言わざるを得ない。
だからこそ、今回は慎重にさらに慎重に、経済の悪い内閣は長続きしない事は既に歴史上で明らかなのだから、年数を掛けてもしっかり経済を軌道に乗せるように励んで政権運営を進めていただきたい。
憲法改正なんて、国民の懐が豊かにならない限りは誰も真面目に考えないのですから。




ただ、靖国神社参拝だけは、総理就任直後の年内に行くべし。
今なら、中国は習近平は足元がおぼついていないし、韓国は大統領選挙の真っ最中。
おまけに日本国民は正月を迎えると、旧年の事は忘れるという国民性をもっておるのですから、ここを利用しない手はありませんよ・・・。