今週９/２４付けのオリコン週間アルバムチャートにて、Perfumeの「Global Compilation ”LOVE THE WORLD”」が見事に１位を獲得いたしました。
しかし、ここでも毎日ご報告していた連日のオリコンデイリーチャートの推移をご覧になっていた方々にとっては、少し「？」な結果だったのではないでしょうか？
もちろんボクも日曜日のデイリーの結果を知った段階では、１位は諦めておりました。
ちなみにデイリーの合計だけなら、明らかにPerfumeはコブクロさんに大差をつけられておりました。
しかし、オリコンの週間チャートはデイリーチャートの集計だけでは拾いきれなかった所の売り上げを加算し、補正した数値を最終的な週間売り上げとして発表しているわけです。
（オリコンランキングの集計方法はこちらをご覧ください）
そこで、下記にデイリーチャートの推移と確定値ををご覧いただくと、
Perfume コブクロ
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月 ---,--- *15,797
火 *59,930 *14,876
水 *17,674 *19,757
木 **9,173 **9,378
金 **7,739 **8,777
土 **7,985 *11,472
日 **6,867 *33,120
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計 109,368 113,177
確 118,186 115,298
デイリーの合計値と最終確定値との誤差が、コブクロが1．02なのに対し、なぜPerfumeは1．08も積み増されたのか？
ここが大きな疑問であります。
ボクはここで大変悪い想像が頭に浮かびました。
「ユニバーサルが自社買いして数値を操作したのではないか？」
しかし、冷静に考えるとこのアルバムの販売元は徳間ジャパンですし、この会社にはそこまでの資金力の余裕はありません（笑）。
実際、上記の疑念はサウンドスキャンが発表した週間チャートの数字を見ると、あっさり解消されました。
このサウンドスキャンのチャートは、提携している全国のＣＤショップのレジのPOSシステムを通したものしか集計されず（通販も含む）、事務所が主催した握手会やコンサアート会場での即売会での売り上げ枚数の言い値をチャートの数値に反映するオリコンよりもずっと客観的なんです。
そのサウンドスキャンでの売り上げ数値をみると、
Perfume（初回盤） 110,847
Perfume（通常盤） **8,725
合計値は119，572枚であり、これはオリコンの週間値をも上回っています。
ＣＤショップのレジや通販ショップのPOSシステムを通さないと売り上げ枚数に計上しないサウンドスキャンは、それを通さない売上も計上させるオリコンよりも低めに出る事が多いので、もしいわゆる自社買いをしていたらこんな逆転現象は絶対に起こりません。
ボクはこの数字を見た瞬間に疑念が取れてかなりホッとしました（笑）。
（今週付けのサウンドスキャンのチャートはこちら）
では、今回なぜこのような事が起こったのか？
いや、今回に限らずPerfumeの売り上げ数値はこのような逆転現象が多いのです。
先月リリースされたライブＤＶＤでも、オリコンよりサウンドスキャンの数字の方が高かったのです。
これについての正解を導き出す事は出来ないのですが、あくまで推測の範囲内で考えた結果を書きますと、オリコンのＨＰにある、オリコンチャートの協力店をこちらからご覧ください。
「タ」の段に記載の、タワーレコード（36店舗）がポイントではと・・・。
タワーレコードは実は全国に８０店舗以上あるのですが、オリコンの集計対象はなぜか３６店舗に限られているのです。
なんでこんな中途半端な事をするのでしょ？
もともとPerfumeはタワーレコードやＨＭＶなどの、いわゆる外資系レコードショップ（今はどちらも国内資本のお店ですが）が地盤なのですが、そのタワーレコードの売り上げがその一部しかオリコンには計上されないとあらば、このような現象が続発しても仕方ないのではないかと・・・いうのがボクの個人的な想像の中での結論です。