「FAKE IT」 PVについて思った事  | Perfumeとグルメの日記

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Perfumeと食べ歩き(主にラーメン)が好きです。
この2つのテーマについてのエントリーが中心です。

皆さんはそろそろ「LOVE THE WORLD」を手に入れた頃だと思いますので、少しずつネタバレを含む個人的感想を書きたいと思います。



まず最初に昨日発売されたTV.Brosの連載コラムに書いてあったんですが、今回のアルバムのジャケットの撮影は、ポーズを取った姿勢を10分くらい維持したままの3人を3Dスキャンなるもので読み込んで、後にデータ処理して1枚の絵に仕上げたらしいです。
そして、このジャケットの撮影を行なったのが、公式のメディアでもJPNグッズのピンクのパーカーを着て登場したり、ツイッターで一ファンとしか思えないようなキモい呟きをしたり、はたまた、例の「お馬タイムメリーゴーランド企画」の際には、渋谷に繰り出し、「JPNTシャツ」を着て、メリーゴーランドに乗った様子を動画でアップするなど、今やパフュファンの中で親しみを込めて「シャカ兄」と呼ばれている真鍋大度さんなんです。
(ちなみにそのメリーゴーランドに乗った様子はこちらから見れます。)
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「ね!キモいでしょ!(笑)



さて、「FAKE IT」のPVについての感想なんですが、正直言って若干物足りなく感じました。
というのは、実は最初に見た時には舞台の上でパフォーマンスするPerfumeと、その周りの観客たちは別撮りで撮影したように思ったんですよ。
なぜかというと、舞台の上と下では熱量が違うように思えたからなんです。
今回のPVにはカメラ60台を使って歌い踊るPerfumeの姿を四方八方から捕らえ、その映像を加工して、いわゆる「マトリックス」させたわけですが、ボクはそこがダメだったんです。



この「FAKE IT」はシングルのカップリングに過ぎない曲にも関わらず、ライブで何度もパフォーマンスされていくうちに今やPerfumeのセットリストに欠かせない曲にのし上がりました。
つまり、我々ファンにとって「完全ライブ」つまり『超生き物』の印象が強いこの曲に変な加工映像を施した事、それ自体(仮にその加工の出来が最高に良くても)がつまらなく感じるんです。
まるで、生で食べると最高に美味しい新鮮なマグロを、一流のフランス料理のシェフに依って煮詰められ、ソースまでかけられてしまい、それがたとえ美味しかったとしてもげんなりしてしまう日本人のような心境です。



もちろん、関さんの制作意図はよく理解できるし、いい作品だと思うんですよ。
でも、この曲はもっと「JPNツアー」で培った、Perfumeとファンの一体感をその素材として扱って欲しかったというのが正直な感想でした。



しかし、その鬱積を晴らすのに余りあるのが、メイキング映像ですよね!
これを見ると、やはりここのスタッフは我々ファンが一体何を見たいのかをよーく分かっていらっしゃる事が理解できます。



リハでのあ~ちゃんのはしゃぎっぷりと、「でこゆか」だけで完全に元は取れております。
それに撮影が始まる前の3人から観客に発せられる煽りと、それに応えるお前さんたち。
そして、そのお前さんたちの間の狭い空間を3人が通る時に保たれる絶妙な距離感。
現場にいないこっちがいちいち熱くなる(笑)。



そんなこんなで、足し引きするにやっぱりこのPVはボクにとって善き作品になりました。