「ポイント」 「 Hurly Burly」 感想 | Perfumeとグルメの日記

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Perfumeの新曲、「Spending all my time」を早速フラゲしてまいりました!!
カップリングを含めて3曲ともなかなかの秀作揃いでした。
リード曲、「Spending all my time」については、こちらで既にレビューをすませており、それほど評価に変わりはないので、こちらを読んでいただくとして、本日はカップリングの2曲のレビューを書きます。



まずは、「ポイント」から。



イントロの冒頭から、複雑なリズムの「ドラムンベース」が渦を巻くように耳の中に入って来るのが実に心地よい・・・。
さらにそこに各種のサンプリング音が混ざり合う様は、ドラムンベースの基本通りですね。
洋楽を結構聞く方なら、こういう複雑なリズムは耳に馴染んでいると思うのですが、ここ数年のJ-POPしか聞いてない国内ユーザーには、この手のリズムはびっくり仰天だと思います。
ボクが、いわゆるJ-POPに対して一番不満なのは、「リズムが死にたくなるほど退屈なこと」なんです。
音楽の3大要素とは、「リズム・メロディ・ハーモニー」というようにまず「リズム」が先頭にやって来ます。
戦後、西洋から沢山洋楽が流入してきて、70年代の歌謡曲あたりには、随分リズムの複雑なるノレる曲が増えてきました。
しかし、90年代以降、再び日本のポップ音楽は悪い意味でガラパゴス化してしまい、「聞くだけで泣けて、そっと背中を押してくれるメッセージ」を込めた歌詞を、単調な打ち込みで作ったトラックに乗せて、歌い上げるというお涙頂戴的な音楽が跋扈し始めたわけです。
なんでも外国の物が正しいとは思いませんが、こと「リズム」というものについては、日本のユーザーはもっともっと洋楽を聞いて、リズムの感性は磨くべきだとは思います。(まあボクも偉そうに言うほどの量は聞いていないのですが)



そう言う意味においては、表題曲より更に、海外向けな曲のようにも思えます。



続いて、「 Hurly Burly」の感想。



歌詞カードを見ながら聞いていただいたら分かるんですが、この曲、「メロディに乗せた歌詞が全て七五調」なんです。
日本人が聞いて一番耳に心地よいのが、この七五調で、日本でヒットした曲の多くはこの形なんです。(ちなみにこの法則を最初に破ったのが宇多田ヒカルです)
イントロを聴くに軽快で、すぐにでも外国の街が目に浮かぶようですが、実はこの曲こそ、日本の昔からのヒット曲の伝統を踏襲している曲なんです。
今回のテレビの歌番組でのお披露目曲は、この曲らしいですが、一般ユーザーがこの3曲を聞いたら、この曲が最も耳に残ると答えるはずです。
偶然とはいえ、一番良い選択だったように思います。



こんな感じの新曲短評でした。
海外向けの曲、国内向けの曲とバランスの良い盛り合わせのシングルだと思いますよ。