「JPN」に収められた新曲たち 感想 | Perfumeとグルメの日記

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面白いのは、4つの新曲はどれもこれもアイドルが全盛期の80年代を思わせる王道のアイドルポップだという事。
Perfumeと言えば、アイドルでありながら楽曲とダンスのクオリティの高さで、その他のアイドルたちのそれと一線を引く存在なのが注目され、それがブレイクのきっかけとなったのは言うまでもない。




これを見た他のアイドルたちはそれまでの既存の路線の楽曲を脇に追いやり、駆り立てられるようにPerfumeのそれと肩を並べるようなクオリティの曲とダンスを身に付けた。




しかし、このアルバム「JPN」の中の新曲群は、Perfumeに追いつこうと他のアイドルたちがかなぐり捨てたはずの王道アイドルポップなのです。




Perfumeの座っている椅子を目指して、一目散に走ってきたライバル達を横目にしながら、彼女たち全員が放り出して誰も座っていない椅子をシラーッと独占して座るPerfume。






「これを痛快と言わずして何を痛快と言うのだろう」





ともすれば、R&Bに擦り寄りがちな今のアイドルたちの楽曲を横目に、誇るべき日本音楽のオリジナルである「歌謡曲」の流れを汲む80年代アイドルポップに回帰させた今回の新曲たち。




こんな所にもアルバムタイトル『JPN』の意味あいを思い知る事となったのです。