「さや侍」 | Perfumeとグルメの日記

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松本人志監督作品「さや侍」を見て来ました。
前作「しんぼる」に比べると映画らしいストーリーになって、一般客にとっては分かりやすい作品になってます。
親子愛と侍としての生き方がモチーフとなっていて、それなりにホロリとするエンディングにはなっているのですが…。
どうしても幾つか言いたくなる事があるんですよね。



まず説明セリフが多すぎ。役者のセリフでストーリーを説明させるのはマジで止めて欲しい。
説明してもらわなくても客はわかりますから。




あと、侍が主人公で時代設定が江戸時代なんですが、この時代や侍社会の常識がめちゃくちゃに描かれているんですよ。




罪人の主人公がお白州から、殿様の若君が座っている畳に上がってくるシーンがあるんですが、上がった瞬間に家臣に斬り殺されます。




ラストでこの主人公が娘に残した手紙が読まれるんですが、その文章が見事に口語体。
江戸時代は侍は漢詩の勉強は必須ですから、当然文語体で記されます。
相手が子供であっても同じです。
こんな事が幾つもあるんで、何か勿体無い気がしました。




ただ、主人公のさや侍と呼ばれるくらい情けない男が、クライマックスでなぜあのような行動を取ったのかはよく理解できましたし、そこの心情をもっと掘り下げてくれてたら、さらにいい作品になったと思います。




松本人志作品には期待感も高いので、次も作られるならまた見に行きたいと思ってます。