昨年のシングル年間売り上げTOP10が嵐とAKBが独占した事は皆さんご存知でしょう。
その他上位に並んでるのは、もはやファンの固定数が多い人たちばかりで、曲がヒットして売り上げが上がったからランキングされたのは坂本冬美くらいですか。
つまりシングルは既にキャラクター商品と化しているワケです。
という事は、DVDを付けたり握手券を付けたりしても売り上げが見込めない一般アーティストにとって、シングルをリリースする事自体がリスクになるわけです。
だって、真面目に曲を制作して真面目にプロモーションして、売り上げが3万枚もいかないなんてアホらしいでしょ。
3万枚って金額にしたら、たった3千万円の売り上げしかないんですよ。
利益なんて出やしない。
という事は、今年は日本でも遂にシングルから手を引いて、リリースは配信のみで、アルバムだけパッケージとして発売するという形をとるのが、レーベル単位で出てくるでしょう。
(個人では既にいますから)
アメリカなんて既にアルバム自体をリリースしないアーティストが一杯いて、そういう人たちは、1曲単位で配信ビジネスをやっているくらいCDが売れなくなってきてるらしいのです。
日本はまだそこまで酷い状況ではなく、むしろ世界の中ではまだCDが売れている方なんですが、それでも現状は厳しいようです。
もういっそのこと、シングル曲はYouTubeで無料で配信しちゃったらどうでしょう。
それで気に入った人にだけ、完全受注生産で販売する。
或いは店舗に納入せずに、自身のライブ会場のみでシングル曲は販売する。
これなら宣伝費もかからないし、在庫に悩む事もないでしょう。
ていうか、これってインディーズの人たちのやり方なんですけどね。
とにかく、今年中にシングル市場から撤退を表明するメジャーアーティスト・メジャーレーベルが出てくるのは間違いないでしょう。