ICE | Perfumeとグルメの日記

Perfumeとグルメの日記

Perfumeと食べ歩き(主にラーメン)が好きです。
この2つのテーマについてのエントリーが中心です。

皆さんは1990年代に活躍したユニット、「ICE」はご存知ですか?
今日は皆さんに彼らの楽曲をお届けします。





ICEは、ギターとプロデュースの宮内和之(以下宮兄~みやにぃ~)とボーカル
の国岡真由美の2人からなるユニットで、一説によると日本で初めて自分たちを
ユニットと名乗ったのが彼ららしいです。




1993年にデビュー。
いわゆる『渋谷系アーティスト』としてプッシュされ、1996年にはカメリア
ダイヤモンドのCM曲、『Getdown Getdown Getdown』でシングルヒットも飛ばし
て脚光を浴びました。




彼らの曲を振り返ると、90年代のデビュー初期は『渋谷系』っぽいオシャレな
ポップスが多かったです。1994年に全国のFMのパワープレイに抜擢された
彼らの出世作がこちら。

「MOON CHILD」









もう1曲、曲頭の宮兄のギターに注目。
『People Ride On』




ICEの音楽を一言で言えば、宮兄のギターと国岡さんの甘いボーカルが魅力の、大人のお洒落ポップス。
古い言葉で言えば「アダルトコンテンポラリー」な音楽。
クラブやラウンジでお洒落なお姉さんが横ノリで聞く音楽と言えばよいでしょう
か。
しかし、単なるお洒落ポップスではなく、ファンク・ボサノバ・ブルースなどのテイストがフルに活かされた大人のダンスミュージックも聞かせてくれます。




バックでうねりまくるファンクビートの変態さに注目!

「Precious Love]







宮兄は、面倒見のいい性格からなのか色んなミュージシャンから慕われていて、
その中でもウルフルズの『大阪ストラッド』や斉藤和義の『通りに立てば』とい
う曲では宮兄の名前が歌詞に出てくるほどなんですよ。
その斉藤和義と2002年に共演したこの曲の重低音は、なかなかのものですよ


「RIGHT OF THE WORLD]
(音割れしてるのしかうpされてないのが残念。。。)







あと、宮兄といえば、抜群のギターテクニックは欠かせません!
泣きの1曲を!






これなんか日曜の午後のお供にいいでしょ?







しかし、ICEは残念ながら2007年12月に宮兄が、5年間の闘病生活に幕
を降ろしこの世を去った為に活動を停止しました。



宮兄は自分が重い病に犯されてる事と闘いながらも、精力的に作品を作り続け、
亡くなる1年前にアルバム、『RIGHT NOW!』を製作しました。
この発売時にプロモーションでのインタビューの中で、タイトル『RIGHT NOW!』
に込めた意味について、「(俺たちには)今しかないんだ!」と話す宮兄と、隣で
沈痛な表情を浮かべる国岡さんを見ると泣けてきます。


「RIGHT NOW]のプロモーション

http://www.youtube.com/watch?v=o2RTKifyTKk
(これだけは埋め込む事ができなかったッス)



その翌年の10月にアルバム『Speak Low!』を出した直後に力尽きるように、宮
兄は亡くなりました。




実はボクがICEの曲をちゃんと聞こうと思ったのは、宮兄が亡くなった直後に
ラジオのDJが話した彼の訃報がきっかけだったのです。
それまで名前と代表曲の数曲しか認識していなかったのですが、少しずつCDを
集めて楽曲を聞くうちに彼らの素晴らしさに遅ればせながら気付いたのです。




自分がリアルタイムで気づく事が出来なかったミュージシャンの才能に対して、
現世に生きるボクが出来る事は、彼らの存在と彼らの音源を広める事くらいしか
ないと思い、記事にしました。
ぜひICEの音源を拾って聞いてみてください。

最後に最後のアルバム『Speak Low!』から、「ocean」を聞いてお別れしましょう。
読んで頂いてありがとうございました。
ちなみに国岡さんは当時のサポートメンバーたちと、iceと名付けたユニット
で不定期にライブ活動をやっているようですよ。