直角二等辺三角形ツアー回顧5 | Perfumeとグルメの日記

Perfumeとグルメの日記

Perfumeと食べ歩き(主にラーメン)が好きです。
この2つのテーマについてのエントリーが中心です。

セットリスト8
Kiss and Music


Seventh Heavenのエンディング後、やや長めの暗転(といっても10秒ほどですが)の間にスタッフから渡された白い帽子を手にポーズを決めた所からこの曲のイントロがスタート。


スタンド席では解らなかったけど舞台近くのセンター席からだと、お腹に響く重低音とはまた違ったこの曲の小気味よいビートが体に響く。
まるで自分の心臓の鼓動だけを取り出されて、スピーカーで増幅されたのを自分の胸に目掛けて発射され続けてるような感じ。
もし音の波形が見えたとしたなら、この曲のそれは間違いなく尖った矢のような形だったと思います。


この曲を踊るPerfumeはさっき言ったように、手にはつばの広い丸く白い帽子を使います。
手にした帽子を頭の上や胸の前へと動かし、時にはくるくる回しながら大人っぽい女性的な動きを繰り返します。


多分ですがこの曲はこのライブで唯一3人の真上からのみ照明が当てられていたように見えました。
辺り一帯全て真っ暗なステージの上に一点だけ当てられた白い光の中で踊り続ける3人には妖艶なものさえ感じました。
もうすっかり大人なんですねぇ…。


でもこの曲での客席の反応は様々でしたね。
ボクの隣のエレワーとかではガンガンにノりまくっていた人もこの曲になった途端お地蔵さんのように突っ立っていたし、手拍子してた人もいたし。


どう考えてもこの曲で手拍子はないでしょ!?(笑)
一拍三拍で手拍子された日にゃこの曲の魅力が台無しじゃ(泣)
縦ノリには無類の強さを誇るPerfumeファンもちょっと捻った曲出されると、ポカーンとなっちゃうのが今後の課題でしょうか。
ちなみにボクはというと、膝と肩と首で音を取って軽く揺れながら見てましたよ。
ま、正解のノリ方なんてないんで基本自由なんだけど、この曲で手拍子は合わないと思うのですが…。




セットリスト9
Speed of Sound


8が終わると全体が暗転になってPerfumeが一旦舞台から退き、着替えタイムへ。
その間に流れるのが、ニューアルバムの中のこのインスト曲。
軽快なダンスチューンの合間に3人の声で英単語が放たれる。
曲のタイトルの日本語訳で解る通り、音速で空を飛行している様をイメージさせるワードが会場に響く。


舞台上に横に並べられた三つの縦長のモニターには、幾何学模様のCGと共にそのワードが写され、舞台に埋め込まれた沢山のLEDにも、まるでイルミネーションのようにモニターと同じワードが表現される。


その有り様は単なる演者の着替えタイムではなく、歴然とした、
「映像と音と光のアトラクションタイム」でした。
もうね、この演出だけでも充分お金取れるくらい。
終わったらみんな拍手でしたから。


広島公演で初めてこれを経験した時はピンと来なかったんですけど、回数重ねるに連れて実は一番踊れるのはこの曲なんだという結論に至りました。
皆さんはいかがでしょうか?(笑)


ただ惜しむらくはアリーナ席(横浜ではセンター席)、つまり舞台に近い席ほどLEDの演出が見にくい事でした。平面上に描かれた物は上から見ないと解り辛いのは事実ですが、この仕掛けにかかわらず、レーザー光線による演出も舞台から遠い席になる程、よく解るというのは皮肉なものでしたね。