「THE VOICE」 | Perfumeとグルメの日記

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Perfume新曲『VOICE』について、昨日ここで言ったヤスタカがこの曲に加えたある種のメッセージを紐解く前に、なぜこのような事をしようと思ったかをまず説明します。




『Dream Fighter』
『ワンルームディスコ』


はかなり高い確率で会社側からヤスタカにコンセプト付きの依頼があったと思われます。
(DFに至ってはヤスタカはリリース日さえ知らされていなかったと『JAPAN COUNTDOWN』
で話していましたから)




『ナチュラルに恋して』はご存知の通りCM曲だし、『不自然なガール』はそれと対比させる為にワザと作った曲。




去年の6月に『Love The World』の歌詞解釈(ヤスタカからの、1位おめでとう!というお祝いの歌)をここに載せ、この曲を最後に歌詞解釈するような曲は出していない、と書きましたが、その曲以降、ヤスタカに楽曲制作のフリーハンドが与えられた久しぶりの作品ですから、また何らかのメッセージを込めているのではないか?と勘ぐった次第です。




前置きが長くなりました。
では始めましょう。





まずこの曲の歌詞には、



「点と点(線)を合わせてこ」

「キュンとする一瞬の恋が輝く宝石みたいに続くなら」

「Everythingを合わせてこ」




以上のフレーズが繰り返し登場します。





そして最も鍵になるのが、冒頭の歌詞の、




「Everything You Need To Know "THE VOICE" 」
直訳すれば、「キミたちが知り得べきものはその声だ」でしょうか。




そして曲の最後にも、


「Everythingを合わせてこ」

と、『Everything』という単語で締めくくられています。





随分変な日本語ですよね?普通はこんな単語の選び方はしません。
という事は、ヤスタカは「Everything」という単語をどうしても使いたかったのでしょう。




では『Everything』って一体何を表しているのでしょうか?




それは冒頭の、
「Everything You Need To Know "THE VOICE" 」
の訳から言って、「Everything」とは 「"THE VOICE" 」と見るのが自然でしょう。





"THE VOICE"こそ、キミたちが知り得べき「Everything 」だと言っているのですから。





という事は"THE VOICE"こそがこの曲の意味の全てなのです。
その他の歌詞はヤスタカ言うところの語感を際立たせる為だけにあるといっても過言ではないでしょう。





ここで、この曲の制作過程をおらさいします。




この曲を制作する直前に、Perfumeとヤスタカは焼き肉会を開き、その席
でPerfume側から、



「今回はライブでお客さんと一緒に盛り上がれるような曲をお願いします」
と依頼しています。



ライブと言えば、初めてヤスタカがPerfumeのライブを見に来たのが武道館。
実は、その後の代々木、アルバムツアーの横浜ファイナルも鑑賞を続けている彼は、主要なライブは
皆勤賞なんです。



つまり、最近のヤスタカはPerfumeのライブを積極的に楽しんでいるという事がわかります。




招待席に座ったヤスタカの目に映ったモノは、自分が作った曲に合わせて、一体となって歌い踊るステージと客席。そしてそれらを貫くように縦横無尽に飛び交うレーザービーム。
ライブが盛り上がるほどに、彼のプロデューサーとしての満足度と充足感で満たされた事でしょう。




広い会場にいるお客さん1人1人の存在は小さな点。
もちろんステージ上のPerfumeも3つの小さな点です。
しかし、同じ空間で歌い踊る彼女たちと観客はまるで、点と点、点と線、線と線が繋がり合わさったように彼の目には映ったのではないでしょうか。




そして、『ワンルームディスコ』の冒頭で上がる10000本の人差し指も、『ポリリズム』でのハンドクラップも、『ジェニー』での名前コールも、あ~ちゃんのMCを聞く時の観客の笑顔や、時にネガティブな発言に張り詰める空気も全て、ヤスタカはとっては、表現者の魂を揺さぶられるモノであるに違いないはずです。
(だから、代々木ライブを見た時に感動した挙げ句、その夜一晩だけで『願い』のリミックスを仕上げて、既に完パケしていたアルバム『⊿』に収録させたんですから。)





そこへPerfumeからの、


「今回はライブでお客さんと一緒に盛り上がれるような曲をお願いします」


という依頼と、ヤスタカ自身のPerfumeのライブに対する思い。




そうです!
ヤスタカはPerfumeの依頼通りに、スタンド席の自分の目に映った、ライブでPerfumeとお客さんが一体と成って盛り上がってる様をそのまま歌詞にしたのです。




そして、自分が見た観客たちの「歓声」であり、「拍手」であり、「笑顔」であり、「心の声」も含めた自分の五感にで伝わったもの全てを、『"THE VOICE"』という単語で表現したのです。




「キュンとする一瞬の恋が輝く宝石みたいに続くなら」

は観客たちの、いや自分の思いを綴った歌詞ではないでしょうか?(笑)




そして、ライブの様子を歌詞にしたためたヤスタカが、Perfumeに向けて
送ったメッセージこそが、




「Everything You Need To Know "THE VOICE" 」という一文なのでしょう。

(訳はご自分たちでお好きなようにどうぞ)




こうやって見ると今、ヤスタカはPerfumeのライブを見るのが楽しみで仕方ないんじゃない
でしょうか。
Perfumeへの鎮魂歌のつもりで書いたPSPSを作った彼からすれば、今
こうして成功した彼女たちのライブを見れるというのは、プロデューサーてして
この上ない幸せだと思うのです。
だからこそ今、ライブを謳った曲を作りたかったのではないでしょうか。




恐らく、いや絶対にヤスタカは東京ドームライブにも来るはずですよ。




Perfumeが「Everything」を合わせてるかを確かめに。