『音楽と人』と『ROCKIN'ON JAPAN』後編 | Perfumeとグルメの日記

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Perfumeと食べ歩き(主にラーメン)が好きです。
この2つのテーマについてのエントリーが中心です。

前編で書き漏らした、忙し過ぎるスケジュールを表す話を1つ。




アルバム『⊿』の発売日にTOKYO FMを1日ジャックしたプロモーション番組の中で、
「仕事と学校が忙し過ぎるので、アルバムのレコーディングを効率化する為に、ボーカルを入れ終わったメンバーから順次家に帰った」というエピソードを話していたんですが、さすがにこれはやっちゃマズいでしょ!
レコーディングは歌手にとって一番大事な仕事であって、いいライブをするにはまずいい曲がなければダメなのに、それを作る作業の途中で帰るなんて、それでよくヤスタカはキレなかったなって、当時は思っていましたが、今回のインタビューを読むと、もうそんな事も思い浮かばない程忙しかったんですね。




そのTOKYO FM1日ジャックですが、その日はずっとあ~ちゃんのテンションが低くて、みんなが心配していたんですが、その理由らしきもののヒントがロキノンに書いてありました。




要約
あ:大人の人たちは私たちの事を思って、新アルバムに関する世間に流れるPerfumeの悪い情報を遮断してくれていた。
でも流行もあるし、聴く人のニーズも変わってくるから、私たちのヒット作『GAME』と同じように『⊿』は聴く人に衝撃を与えるほどPOPではなかったかもしれない。




いまではこう振り返ってますが、あ~ちゃんは周りのスタッフからは恐らく『⊿』について高い評価をみんなから貰っていると聞かされていたんでしょう。
しかし、何かしらの手段で実は悪い評価をしているものも同じくらいあるという事を当日までに知ってしまった。
(実際、賛否両論だったのは事実でしたから)




多分、『GAME』を超える評価のアルバムを出す事は凄く難しいと考えていたあ~ちゃんはその悪い評価を見て、ファンの間でも同じ様な扱いをされるのだと思い落ち込んだのでしょう。
だから、当日のラジオではリスナーに向けて「偏見を持たずに何度も聞いてください」とずっと訴えてました。




デイリーチャート1位の報を聞いて、「ファンを信じる事が出来なくて申し訳なかった」と話したのは、一部の悪評価をファン全体の評価と取り違えた自分の浅はかさを詫びたものだったんでしょう。




話が横道に逸れ過ぎました。
さて、気になるワードですが、今までボクが目にしたPerfumeのインタビュー記事には絶対載ってなかった単語であり、上の内容に関係する単語です。




あ:ずっと輝き続けている人は少ないし、そうあり続ける事はとても難しいと思う。
永遠なんてないし、私たちだって『終わり』はあるし。




そうです。
あ~ちゃんが初めて自分たちの限界点を認めたのです。




この発言の後からの誌面の内容から考えてあ~ちゃんの発言は、Perfumeの活動自体の『終わり』ではなくて、音楽界でのPOPスターとしての『終わり』を指して言ってると思いますが、一昨年から全速力で走ってきて、去年夏に起こった様々な出来事をくぐり抜けて、アルバム『⊿』の世間の評価とツアーの成功。




様々な浮沈する出来事を経験した上で、今感じている事とはPOPスターの華やかさと儚さではないでしょうか?




自分たちもいつかは世間の流行の流れに負けて、POPな存在ではなくなるかもしれない。
(そうならない為に彼女たちが全力で努力する事はいうまでもありませんが)





自分たちにいつかPOPスターの限界がやってくるならば、だからこそPOPな存在のうちに登り詰めたい場所まで、つまり自分たちの力よりも一段高い所まで、息を切らせてでも登ってみたい!
それが出来るのが今だ!




というのが、あ~ちゃんが東京ドーム公演をやりたいと考えた理由ではないでしょうか?
この2冊の記事を読んで感じた事は以上でした。