インビクタス | Perfumeとグルメの日記

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映画『インビクタス~敗れざる者~』を見ました。


ネタバレしない程度にストーリーを言うと、アパルトヘイト政策が廃止されたばかりの南アフリカ共和国に初めて誕生した黒人大統領のマンデラが、ラグビーの代表チームを自国開催のワールドカップの優勝に導く事によって、国内に漂う人種の壁を取り払うというお話です。
(ちなみに実話を基にしてあります)




この映画で扱われた1995年のW杯って、ボクの記憶では日本チームが、NZのオールブラックスに145点という史上最多失点で負けたという記憶しかなかったんだけど、優勝したの南アフリカで裏にはこんな物語があったんんですね。知らんかった(笑)




ところで、生々しい事を言いますが、よく


「スポーツは純粋な物だから、スポーツに政治を持ち込むな!」というお方や、


「スポーツで国民が加熱するとナショナリズムが高揚するから危険だ!」


という絶対平和主義者の方いらっしゃいますが、彼らがこの作品見たらどんな感想を述べるんでしょう。




この映画で語られた事が全て真実だとすると、マンデラ大統領がやった事は、人種対立の続く南アフリカの国民に、ラグビーの自国代表チームが敵を打ち負かすシーンを見せつける事によって高揚感を覚えさせ、敵チームに対峙させる中で、彼らの中に一体感(ナショナリズム)を持たせて国内の人種の壁を忘れさせて、国内を統一する。
これって立派なスポーツの政治利用ですよね。
さきほどの絶対平和主義者さんは、この映画の中の南アフリカ人たちの熱狂をどう解釈されるのか、ぜひ聞いてみたいものですね。
(相変わらず意地悪な視点…笑)


映画は結構良かったですよ。