皆様、こんにちは。

秩父市議会議員の清野和彦です。

 

今年4月の市議会議員改選後、新たな会派として「新政ちちぶ」を創設し、市議会の中の会派ごとの議席割り当てから、秩父広域市町村圏組合議会の議員として組合議会に出席をすることができることとなりました。

なお、新政ちちぶからは、清野と共に、小松穂波議員も組合議会に出席をしています。

 

秩父広域市町村圏組合は、昭和45年に発足以来、秩父地域にお住まいの皆様の日々の暮らしに直結するごみ処理や消防業務、水道事業を担っています。

 

7月22日に開催された令和4年第2回組合議会では、組合議会での初めての一般質問に登壇をさせていただきました。

最初の質問として、社会の変化の中で、今後、中長期的にどのようなビジョンを持って組合の運営や事業の実施をしていくことが望ましいと考えるか、質問をさせていただきました。

 

 

組合の事務局からは、

■秩父地域では人口減少や少子高齢化が進み、社会構造や生活環境、住民意識が変化し、行政に対するニーズが多様化、高度化する中で、基礎自治体である構成市町の役割は大きいが、公共施設等の老朽化や厳しい財政状況に直面しており、将来にわたる既存の住民サービスの維持、提供の継続が喫緊の課題である。

 

■住民が安心して快適な生活を営むことができるように、行政コストを下げ、 効率化を図るという観点から、当組合のような一部事務組合による事務事業の実施は有効な選択肢の一つである。

 

■組合においては、所管する各事務事業を将来にわたりしっかりと維持、提供することに努めるとともに、約8割の財源を構成市町の負担金で賄っていることから、より一層の効果的、効率的な予算執行に努めたい。

 

という見解をご答弁いただきました。

 

秩父地域の将来に向けて、広域市町村圏組合の果たす役割は、今後より大きなものになるのではないかと考えています。

そのような中で、組合の事業に関する秩父地域の住民の皆様への情報発信を強化し、住民理解の醸成がより一層図られていくことが望ましいと考えています。

 

以下、一般質問の詳細です。

 

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質問 清野 

皆様、こんにちは。3番、清野です。このたびは、初めて組合議会の一般質問に登壇をさせていただきます。

秩父地域にお住まいの皆様の暮らしがよりよいものとなるように、心を込めて質問、提案に取り組ませていただきます。何とぞよろしくお願い申し上げます。 

それでは、通告に従いまして質問に移らせていただきます。

大きな1番、広域市町村圏組合の将来に向けたビジョンについて。

秩父広域市町村圏組合は、昭和45年、1970年に発足以来、秩父地域にお住まいの皆様の日々の暮らしに直結するごみ処理や消防業務、水道事業が行われています。

これから先、秩父地域が今までに増して切実に直面することが予測されるテーマに、さらなる人口減少や少子高齢化があります。社会構造が変わることにより、必要とされる事業の実施方法や内容についても変化が求められるのではないかと考えます。 

質問ですが、これまで歩んできた広域市町村圏組合の歴史や経過を踏まえて、今後、中長期的にどのようなビジョンを持って組合の運営や事業の実施をしていくことが望ましいと考えるか、お考えを伺います。

 

 

答弁 事務局長

秩父地域における広域行政の取組といたしましては、昭和44年8月に広域市町村圏の指定を受けたところに始まります。

広域市町村圏は、地域の中核都市と周辺地域を一体として形成されている日常社会生活圏を行政の場として設定されたもので、地域社会の総合的な振興整備を推進しようというものでございます。

私ども秩父広域市町村圏組合は、秩父地域における広域行政の実施機関として、埼玉県知事の設置許可を受け、昭和45年4月に発足し、一昨年、令和2年に50周年を迎えたところでございます。 

この間、現在まで続く結核予防、廃棄物の収集・運搬、火葬業務、消防業務、介護認定審査会の設置・運営、水道事業などのほか、既に移管または廃止された事業として、伝染病隔離病舎の設置 ・維持管理、ふるさと市町村圏、これは圏域の発展計画を策定し、広域的なイベントの開催や人材育成の諸事業を行ったものでございますが、当組合が所管する事務事業は、その時代のニーズに合わせ変遷しつつ、現在に至っております。

また、令和5年4月には、し尿処理事業の合理化で持続可能な体制の構築、処理の効率化及びコスト縮減を目的として、同事業の組合への移管が予定されているところでございます。

今後、秩父地域において人口減少や少子高齢化が進み、社会構造や生活環境、住民意識が変化し、行政に対するニーズが多様化、高度化する中で、基礎自治体である構成市町の役割は大きいものがありますが、一方で公共施設等の老朽化や厳しい財政状況に直面しており、将来にわたる既存の住民サービスの維持、提供の継続が喫緊の課題でございます。

これらの課題に対処し、住民が安心して快適な生活を営むことができるよう、行政コストを下げ、 効率化を図るという観点から、当組合のような一部事務組合による事務事業の実施は有効な選択肢の一つであると考えられます。

このため組合においては、所管する各事務事業を将来にわたりしっかりと維持、提供することに努めるとともに、一般会計においては約8割の財源を構成市町の負担金で賄っておりますことから、より一層の効果的、効率的な予算執行に努めてまいりたいと思いま す。

 

清野

ビジョンについてご説明いただきまして誠にありがとうございました。

今までこの広域市町村圏組合が歩んできた道もお話しいただきましたし、その時代ごとにニーズに沿って事業を行ってきたとのご説明をいただきました。また、今後、人口減少、そして少子高齢化というものがありまして、やはり今までの既存サービスを維持するために行政交渉したり、効率化を進めるというところのお気持ちも示していただいたというふうに感じております。 

こちら特段一般質問の最初の質問の後の再質問はないのですけれども、1点だけちょっと私が思ったことなのですが、私、今回初めて広域市町村圏組合の議員にさせていただきました。本当にありがたいと感じております。

まさに秩父地域の皆様の暮らしを支える事業をこの広域市町村圏組合が担っているのだなということを認識しているわけなのですが、その一方で、私の素朴な気持ちとして、なかなか広域市町村圏組合はやっていることがとても重要な事業が多いというところですが、 果たして住民の皆様にその重要性であったりとか、事業内容についてちゃんと伝わっているのだろうかというちょっと疑問を感じるところがあります。

つまり、もちろん1市4町があっての広域なわけですけれども、これから国がどういう方向にかじを切っていくかまだ見えないところもありますが、私はより広域市町村圏組合が果たす役割は大きなものがあるのではないかなと思うのです。そういったところだと、やっぱり住民の皆様への情報発信であったりとか、それを通じた住民理解というものが今後図られていくことが望ましいのかなと思いました。これは私の意見として述べさせていただきます。

 

 

答弁 管理者 

管理者の立場から秩父広域市町村圏組合の将来に向けたビジョンについてということでお答えをさせていただきます。

清野議員の質問にありましたように、秩父地域では急速な少子化と高齢化を伴う人口減少がご承知のとおり進み、また住民ニーズの多様化などにより行政を取り巻く環境が急激に変化する中で、 昨今の新型コロナウイルス感染症の対策のように自治体の垣根を超えた対応が必要な事案に対して、いかに素早く、かつ適切に対応するかが、今日の広域行政の大きな課題となっていると思っております。

組合では、住民ニーズや地域の実情を踏まえ、効率的、効果的な行政運営に努めるとともに、1 市4町がしっかりとこの地域の広域行政に関わる共通認識を持ち、議論を深め、状況によっては組合の事務事業そのものを柔軟に変化させていくことも将来的には必要であると考えております。そういう中で、できるだけ時代に合った広域行政を進めていくということでございます。