皆様、こんにちは。

秩父市議会議員の清野和彦です。

 

先の市議会3月定例会では、市民の皆様へ市からの情報を届けるために重要な役割を担っている秩父市の公式ホームページをより見やすく、使いやすいものにしていただくことを要望させていただきました。

 

 

秩父市のホームページのアクセス数は、令和元年度は115万件、令和2年度は183万件、令和3年度は1月末までで173万件と、だんだんと閲覧数が増えています。

 

国を挙げて自治体のDX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されていますが、DXの本質は、デジタルの力を使うことで、住民の皆様の声が自治体に届きやすくなり、その声を政策に反映しやすくなるといった、共創が生まれてくることにあると考えます。

市民の皆様と市との情報のやり取りが、さらに重要度が増してくる中で、そのプラットフォームになる公式ホームページの役割が益々高まってくるでしょう。

 

 

以下、一般質問の詳細です

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清野 大きな2番、秩父市公式ホームページについて。

 より多くの市民の皆様がインターネットを通じた情報を取得するようになってきている中で、秩父市の公式ホームページは、今後どのように運営されていくことが望ましいでしょうか。

 総務省発表の令和3年度情報通信白書では、2020年の日本国民の個人のインターネット利用率は83.4%となっており、大多数の国民がインターネットを日常的に利用している時代となっています。また、端末別のインターネット利用率としては、スマートフォンの利用が68.3%で、パソコンの50.4%を上回っていることから、秩父市としても紙媒体による市報等の発行と併せて、より一層インターネットを通じた情報の発信、共有を進めるとともに、今後、さらに利用が一般化していくことが予想されるスマートフォンでの情報検索に主軸を置いた対応が求められると考えています。

 そのような中で、現在の秩父市のホームページについて、市民の皆様から、スマートフォンへの対応が使いやすい形になっていない。コロナ関連の支援事業の情報がすぐ見つからない。各種の申込みや書式のダウンロード先が分かりづらい。レイアウトの作り直しが必要ではないかという声をいただいております。

 私自身も、よく公式ホームページを閲覧しますが、例えばトップ画面の大切なお知らせ、新着情報、イベント情報などがどのように使い分けられているのかも疑問があります。また、新着情報の中にある市政News、これは(プレスリリース)とありますけれども、市政News(プレスリリース)という内容の中にも、さらにたくさんの項目があり、どのような運用になっているのか、分かりづらいと感じています。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて、今までに増して、より多くの市民の皆様が市から発信される情報を求めていると感じています。また、国が進める自治体DX、デジタルトランスフォーメーションについて、秩父市としても今後推進計画を策定する意向であることが施政方針で述べられていますが、DXの推進にとって公式ホームページの在り方は、今まで以上に重要なものとなると考えます。

 質問ですが、現在の秩父市の公式ホームページの運営や管理、更新作業等はどのように行われているのか、現状を伺います。

 また、秩父市の公式ホームページについては、今後、大きく改革するすることが望ましいと私は考えますが、市としては今後どのように取り組むことが望ましいと考えるか、伺います。

 

 

答弁 市長室長 2、秩父市公式ホームページについてお答えいたします。

 秩父市のホームページのアクセス数でございますけれども、令和元年度は115万件、令和2年度は183万件、令和3年度は1月末まででございますが、173万件となっておりまして、多くの方々にご利用いただいております。

 ホームページ全体の管理運営につきましては、私ども市長室の秘書広報課で行っておりまして、個別の情報コンテンツにつきましては各担当課で更新作業を行っているところでございます。

 現在のホームページは、平成26年度に大幅なリニューアルを行いまして、以降、保守管理等のメンテナンスをしながら、発信する情報の充実を図っているところでございます。

 先ほど議員からもご紹介ございましたが、総務省が毎年公表しております全国を対象とした通信利用動向調査の中のインターネット利用機器の状況によりますと、先ほどご紹介いただきましたが、秩父市がホームページを大幅にリニューアルした平成26年度当時の全国調査では、スマートフォンの利用が47.1%、パソコンのほうが53.5%の利用でございましたが、令和2年につきましては、スマートフォンが68.3%、パソコンが50.4%の利用と、スマートフォンからのインターネット利用率は年々上昇しておりまして、パソコンの利用を上回っているという状況でございます。

 また、世代別のインターネットの利用状況を見ましても、80歳以上を除く全ての世代で、パソコンよりもスマートフォンからインターネットへ接続している方が多いというデータもございます。現在、秩父市のホームページのアクセス状況を見ましても、約70%がスマートフォンからのアクセスでございます。

 秩父市のホームページも、スマートフォンからご利用いただく場合には、スマートフォン専用の画面が表示されるよう対応しておりますが、現在、トップページでは、ご案内のとおり新型コロナウイルスに関する情報がトップページ上部半分を占めておるという状況もございます。そういうところから、その他の情報が必要な方には検索をしづらいということを感じられているなというふうに思ってはいるところでございます。

 また、大幅なリニューアルを行ってから年数が経過しておりまして、最近のホームページのリニューアルを行った他の自治体と見比べてみますと、やはり色の統一感がなく、見づらいと感じられる方も多いのかなというふうに思っております。

 ホームページは情報発信ツールとして必要不可欠でございまして、全世代に情報を届ける重要な手段の一つであると考えております。様々な世代へ必要な情報を届けるために、誰でも利用しやすいホームページが求められており、特にシニア層にも配慮した、視覚的にも見やすいデザインが必要と考えております。

 ホームページの大幅なリニューアルには相当の費用が必要となります。現時点ではリニューアルの予定はございませんが、日々の更新管理の中で、より使いやすい、より見やすい工夫、特にスマートフォンからの利用を意識した画面構成、またはコンテンツやアイコン、バナーを整理いたしまして、見やすい形にできればと思っているところでございます。

 令和4年度の施政方針にも掲げております秩父市DX(デジタルトランスフォーメーション)推進計画の策定やSociety5.0事業など、先端技術を活用して地域課題を解決する取組を進める秩父市といたしましても、これまでのようにホームページの利用を待つだけの受け身の情報発信だけではなく、積極的に情報発信を行える別の取組も併せて研究していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。以上でございます。

 

 

清野 

 秩父市公式ホームページについてです。

 こちらについてもいろいろ調べていただいてありがとうございました。とても興味深かったのは、だんだんと閲覧数が増えているのかなと思っております。そういったところで、ただやはり多くの方がスマホから見ているということで、実際、ホームページのリニューアルというのはお金がかかることだなと思いますけれども、市民の皆様と市の情報のやり取りというのは、やっぱりこれからの市政を考える上でも、さらに重要度が増してくるのかなと思っています。

 先ほどちょっとDXの話をしたんですけれども、DXの本質もデジタル化することじゃなくて、デジタル化することで、今まで届かなかった声を拾えたりとか、それを政策に反映できるということが、私、DXの本質かなと思っているんです。ですので、もちろん限られた予算の中だと思うんですけれども、ぜひ視覚的にも見やすく、またスマホ対応の話もありましたが、ぜひ考えていただければと思います。今もあるんですけれども、もう少し先進自治体等も参考にしていただいて、できることからで結構ですので、よくしていただきたいと思います。

 また、余談ですけれども、昨今、この議会でも出ましたが、LINE等の利用率がSNSは大変高くて、秩父市も新型コロナウイルス感染症のワクチン予約などLINEで行っておりますが、できれば、いわゆるプッシュ型というんですか、つまり情報をここに持っているから見に来てくださいというタイプでなくて、その方の年齢とか要望に応じた情報をこちらからむしろ届けていくような、手元に届くような形のプッシュ型の情報発信もできる状況になりつつあるのかなと。これはなかなかパソコンでは難しかったですけれども、スマホですとできると思いますので、ぜひ研究していただいて、秩父市の市民の皆様との情報のやり取りを強化していただければと思います。こちらも意見で終わらせていただきます。