皆様、こんにちは。

秩父市議会議員の清野和彦です。

 

秩父市にお住いの皆様、また秩父郡内お住いの皆様にとって、

秩父市役所、秩父宮記念市民会館、秩父市歴史文化伝承館は

日々の生活や文化活動などにおいて重要な施設であり、快適で円滑な利用が期待されるところですが、

三施設が共有する駐車場スペースが限られている結果、

秩父宮記念市民会館で大きな催しが開催されるときに、

歴史文化伝承館の部屋の使用ができない、という事態が発生しています。

 

 

この問題をなんとか解決してほしい、という声を特に歴史文化伝承館を長年使われてきた市民の皆様からいただいています。

6月議会でも、市の対応の改善を求める質問が行われましたが、なかなか改善の兆しが見えず、9月議会では私も質問をさせていただきました。

 

駐車場の停められる台数に限りがあるという制約は、すぐに解決できるものではないかもしれません。

しかし、これは三施設が同じ駐車スペースを共有する、ということが決まった時点で、一定程度予想できた事だとも言えます。

駐車場がないので、歴史文化伝承館の貸し出しができない、ということを続けてしまうと、

これからずっとこのような対応になるのか、

秩父市の生涯教育の場に与える与える影響は大きいものがあるのではないか、という疑問が出てきます。

 

限られた資源を、知恵と工夫を使って、上手く調整し、より良い方向を目指す、というこれから秩父市が直面していく課題が、このような形で表に現れてきているのではと感じています。

今までとは少し違った発想を持っていかなければ、解決が難しいかもしれません。

しかし、この課題は何としても解決したいです。

それがこのまちにとって貴重な経験になるだろう、と感じているからです。

 

この課題については、現在も市役所内で部署横断的に検討がなされているということです。

利用者の皆様との対話を通じて、皆が納得できる形での解決へと進んでいけるように、私もこの課題に取り組んでいく所存です。

 

以下、一般質問の詳細です。

 

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質問 清野

 大きな4番、市役所、市民会館、歴史文化伝承館の駐車場について。

 公共施設を本当に必要としている方が使えるようにするために市当局、市議会、そして市民の皆様が協力して、知恵と工夫によって解決しなければならない課題が、市役所、市民会館、歴史文化伝承館の駐車場と現在貸し出しを行えていない歴史文化伝承館の施設をめぐる現状であると考えています。

 同じテーマについて、6月議会では9番議員が質問をしましたが、解決策をともに見出すために取り上げさせていただきます。市民会館で大きな行事がある場合に、歴史文化伝承館の施設の一部の貸し出しができていない状況について、現状はどうなっているか、伺います。

 

 

答弁 市民部長

 結論から申し上げまして、市民会館、歴史文化伝承館等の事業において、駐車場を伴う貸し館業務であるとか事業等、その辺の取り扱いについては状況に、従前からの変わり、変更点はございません。

 なお、さきの市議会定例会において答弁いたしました件で、庁舎に近在する駐車場を所有する関連する施設関係者にも、その駐車場の取り扱いは、お貸ししていただけるかどうか、その辺のところの意向も確認いたしましたところ、利用予定が決まっていることや利用時には係員を配置すること等の一定の条件が整えば、また引き続き今後協議していくことも可能ではないかとの返事はいただいてございます。

 しかしながら、いずれの施設も自身の施設利用者に支障が出ないことが大前提でございます。年間を通じて突発的に利用の相談が生じることは、施設の運営上、好ましくないとの返事もいただいております。

 

 

再質問 清野

 ちょっと具体的に伺いたいんですけれども、実際、現状においてどのような歴史文化伝承館の施設が貸し出しを行えていないのか、もうちょっと具体的に伺いたいと思います。

 

 

答弁 市民部長

 お答えになるかどうか、恐縮なんですけれども、具体的な部分というのがちょっと手元に資料ございませんが、いずれにしても、例えば市民会館で駐車場、全てのものを使ってしまうということなれば、これは伝承館のほうに事業というのはできかねますということで、ちょっと答弁とずれてしまって恐縮なんですけれども、そちらの伝承館のほうの事業は行えないというような形で、そういう事態が発生しているというところでございます。

 

 

再質問 清野

 今の答弁をまとめると、市民会館で駐車場部分を全て使ってしまう場合には、その同じ日に貸しのこまとしてある伝承館の施設は使えないということだと思うんです。

 これは、市民会館の設置目的というのと歴史文化伝承館の設置目的というのは、多分歴史文化伝承館は生涯学習というものが主要目的になっていると思います。今の状況というのは、なかなか実際に今まで歴史文化伝承館を使用された方々にとっても、今まで使われたものが使えないという状況になっていますし、このままではやはりなかなかよくないということで、ちょっと部長に伺いたいんですけれども、この課題、限られたスペースをどうやって使うかという問題なわけですけれども、どういう方向、どんなことがこの限られたスペース、または何かしら工夫をして解決に導くためにはどういう方法、どんな姿が理想と考えるかについて、市の考えを伺いたいと思います。

 

 

答弁 市民部長

 いろいろな催し物が重なった場合であっても、こちらにおいでいただく皆様が無理なく駐車することができるようにスペースを確保することは、これは理想であるとは考えますが、しかしながら、ご案内のとおり、今のところ、それに至っていないのも現実でございます。

 そのため、市民部所管の各館では、そのような催し物等が重なって多くの方が来館されることが予定される場合には、これは混乱した事態を起こさせないためにも、自動車以外の交通手段、公共交通機関を利用していただくことや、近隣の有料駐車場を利用していただくことなどを呼びかける。これもチラシ等をつくって、市の主催事業であればなおさらのこと、そのようなチラシをつくって配布をいたしまして広報を積極的に行ってございます。そのように、利用される方にもご理解、協力をいただくような形で取り組んでいきたいかと考えております。

 

 

再質問 清野

 理想としては、催し物が重なっても十分な駐車スペースがあれば、それは最もよいというのが一つありましたけれども、実際それが限られているので、混乱を生まないように、来館される方々に近隣の駐車場を使っていただくなり、そういう動きをしたりとか、利用される方々にも協力を求めていくというようなお話がありました。

 この問題なんですけれども、確かに駐車場があればよいわけですけれども、今ないという状態がありますが、これは混乱を生むということがやっぱり懸念されている事態なんでしょうか。その理由、問題と思っているところです。例えば市民の方の中には、自分たちは車で来ませんと。それはちゃんと自分たちでほかのところに置いて来ますよと言っている方も多分いらっしゃると思うんです。でも、その状況においても、やはりこれは混乱を生むかもしれないから貸せないという判断をされているかと思うんですけれども、やはり混乱を生みたくないというのが市としての考えなんでしょうか。

 

 

答弁 市民部長

 自動車、駐車場の利用等について、確実に全く使えませんというまでもなく、例えば市民会館に割り当てられた分とか、伝承館に割り当てられた分、この日に限っては何台まではとめられますよという部分もあるかと思います。そういう中で、ここまでの台数しかありません、逆にいえば、全くとめることができない日ですというような説明をさせていただいた上で、利用される方がここを十分納得していただいて約束を守っていただけるということであれば、お貸しすることは積極的に考えてございます。

 

 

再質問 清野

 どうもありがとうございます。

 なかなかこれは難しい課題ではあると思うんですけれども、とても大事なお話だったと思います。

 割り当て分というのがありました。例えば、これは全てどういうふうにすればいいかと一列な状況はなかなか難しいかもしれませんけれども、先ほど部長もおっしゃいました、利用される方の協力も仰いでというところは、これはいたし方ないんじゃないかと私も思うんです。無尽蔵にとめる場所があったりとか、新しい場所があれば、それはすぐできるわけですけれども、現在ない状態で、あるものをどうやって生かすかというところを考えますと、やはりそれは市民の皆様にもご協力をいただいて、ご同意いただいて使っていただくというようなことがやはり今の状況から一歩進むことなのかなと思うんですが、今、私は話しましたけれども、そういうお考えについては、部長、どうでしょうか。

 

 

答弁 市民部長 

 議員ご指摘のとおりのことで、市民の皆様、また利用者、市民のみならず、市民会館、歴史文化伝承館のみならず、この庁舎でも会議等が行われます。あらゆる部分で、できるだけ私どものほうとしても限りがありますという広報も行ってまいりますので、そこを踏まえた上でご理解とご協力をいただけるというのが一番ありがたいことかなと考えております。

 

 

再質問 清野

 ありがとうございます。

 やはりこれはみんなで解決していく課題かなというふうに正直思います、今の状況からすると。

 もちろんさらに新しい場所に駐車場スペースがあれば、それは積極的にそれをまた取得していくなり、何か整備していくなり、協力を仰いでいくということも必要ですけれども、まず当面、今の状態から一歩進むためには、利用される市民の皆様に今の現状を説明して、そこでやっぱり同意をいただいて、確かにこれは完全な解決策ではないかもしれませんけれども、今よりは一歩進んでいくということが大事かと思いますので、先ほど部長からもそういう、ご理解いただいた上で利用いただくのはよいんじゃないかというような考えもありましたので、ぜひ一歩進めていくためにも取り組んでいただければというふうに思います。

  1点、少し角度を変えた質問なんですけれども、駐車場については、私、以前、ちゃんと本当に利用したい方が利用できるように、駐車場の有料化ということも考えられるんじゃないか。例えば市役所とか伝承館、市民会館を使われる方々に関しては何かしらそういう支払いが免除されるようなものを配布するなりして、本当に公共施設として使われる方々の使っていただくため、もしくは、それでもお金を払ってとめる方はお金を払うというような形で、有料化ということも考えられるんじゃないかという質問をさせていただきましたけれども、それについてどのような検討があったのかについて、副市長も以前ちょっとそういう答弁もあったようですけれども、よろしくお願いいたします。

 

 

持田副市長

 今、市民会館前、歴史文化伝承館前、駐車場問題、非常に市としても苦慮しております。実は先般、ある方からご指摘をいただいたことが、先ほど話にあった市民会館を使っているときには伝承館が使えなかったというふうなこと、非常に弊害が出ているのも事実だと思います。

 また、有料化の話も、以前にも議員さんからも質問されました。

 有料化が果たしてここでなじむか、なじまないか。有料化した場合にどのような問題があるか。

それらも含めて、実は今週月曜日、先ほど話のありました政策推進会議という話があったかと思います。その中で、有料化も含めたこの駐車場のあり方については早急に検討するよう指示をいたしました。関係する部局だけでなく、いろんな知恵を集めましょうと。それには利用されている方の意見も聞きながら、いろんな角度から検討した中で、絶対数が限られている以上はどのような使い方がいいのか、それらを検討したいということで職員のほうに投げておりますので、またその判断も出てくるかと思いますので、もうしばらくお待ちいただければと思います。よろしくお願いします。

 

 

清野

 ありがとうございます。

 部局を超えて知恵と工夫を出し合って解決していくという方向が始まっているということで、私も大変期待しておりますし、市民の方々も期待していると思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

  折しも先日、まちづくり委員会でもビジネスプラザを視察しましたけれども、こちらも今度また新しくできまして、この地域にそういう市の施設であったりとか、いろんなものが集約してくるというのはすごくまちづくり的にはかなり意味のあることかなと私も思っておりますので、そのときにこの駐車場問題はいろんな方の力と工夫で解決できることは、秩父市にとってかなりいい経験になると思うんです。難しい問題ですので、ぜひよい方向が見つけられるように私も期待しておりますし、先ほど申し上げました、議会としてもしっかり提案もして解決していく問題だと思いますので、私もまた勉強させていただきたいと思いますし、提言などさせていただければと思います。

  時間になりましたので、私の一般質問を終わりにします。どうもありがとうございました。