アイアート「セレブレーション組曲」

アイアートモレイラはブラジルの世界的パーカッショニスト。

マイルスデイビスのフォービートジャズからの

大転換アルバム「ビッチズブリュー」に参加し、

その後もウエィンショーター、ウェザーリポート

など、ジャズ・フュージョンの大物バンドに参加。

 

ステージではその大きな体から歌とも違う声を出したり、

パンデイロやフレームドラムを使って体一つで喝采を得るような

ソロをしたり・・ 迫力のパフォーマンスで

スタージに花をそえる役割を果たしていた。

 

サンバは本来2拍子と言われる。

アイアートはまるで1拍子とでも

言っていいような激しく突っ込んでいく

激しいサンバを演奏している。

 

演奏の4分のうち3分までがサンバ。

最後の1分でサッカーでお馴染み、サポーターでなくても

誰でも知っている、あのサッカーのテーマソングが出てくる。

 

激しいリズムが続いた後のブレイクから

管楽器隊によるお馴染みのメロディーが出てくると

幸せな恍惚感が広がる。。

 

ほんのわずかですが、この瞬間だけで

忘れられない曲になってしまう。

 

アイアートは

タンボリン、クィーカ、スルド、カウベル、ホイッスル、

手拍子、叫び、さまざまな音を

かぶせて、見事なサウンドを作っている。

サンバ、打楽器の大変勉強になる1曲だ。