コ^ネル・デュープリー「オーキードーキー・ストンプ」

シャッフルと言えば・・で選んだ1曲はオーキードーキーストンプ。

コーネルデユープリーのアルバム「ティージン」の中の軽快な高速シャッフル。

シャッフルといえば、ブルースのリズムだが

この曲はスタジオセッションミュージシャンのコーネル・デュープリーがリーダーになって

ブルースをやったもの。

彼はR&Bのアレサ・フランクリンの名盤に参加して有名になった。

POPSからfフージョンまで幅広い対応力に加え、どんな曲にも

ブルースとソウルを加わえてくれる名手だ。

 

オーキードーキーとはおちゃらけた感じのオッケ~イ!という言葉。

「必死にやった」でいいのに・・・ 必死のパッチで・・と勢いでいうような具合。

 

オリジナルはゲイトマウス・ブラウンというブルースギタリストのインスト

(インストルメンタル=歌なし曲)曲でコーネルデュプリーは原曲よりはるかに

かっこよくアレンジしている。

 

シャッフルとはタツタタッタタツタタツタ・・と3連符の中ぬきのリズムで日本語でいうと

お祭りの音頭のリズム(どっこどっこ)になる。

子供の頃、ピッチピッチチャップチャップ・・で覚えたスキップのリズムだ。

 

ここでキレキレのシャープなシャッフルを叩いているドラマーはバーナード・パーディーで

スウィングとロックを併せ持った超ファンキーなドラマーだ。

70年代当時のNO.1スタジオセッション・ドラマーはこの人だった。

この人もアレサ・フランクリンのバックをやったことで有名になった。

 

このアルバムのリズムセクションはこのドラムのバーナードパーディーを

除けばあのスタッフのメンバーでこのあとスタッフが結成され、

ドラムはスティーブガッド(ドラマーは誰でもしているスタジオ・ドラマー)

になっている。なんで、バーナードが入らないの?というようなメンバー

だったが・・時代は、オーバーダビングを繰り返す
レコーディングになった。ドラムもマイクが2本とかではなく

一つ一つの楽器に全部マイクをつけて録音するようになったのだ。

プレイヤーが強弱をつけるのではなく、エンジニアがバランスをとるから

均一性が非常に重要なのだ。

だからスウィングしてファンキーなノリノリのドラムではなく、

何度やっても変わらないドラマーが使いやすくなったのだ。

低音のきいたディスコサウンドの多くをガッドはやっている。

そんなスタジオの名手たちに光を当てたのがスタッフだ。

 

時代の転換期のセッションでバーナードパーディーは

魂のこもったスウイングをしていた。

 

*ちなみにぼくはバーナードパーディーが日本に来たとき

にSaxのポールフライシャーさんのお店で面談している。

東京で頑張っている藤野みゆき(Sax)さんのセッティングで

会えたのです。

 

***

 

シャッフルと同じリズムなのにブギーという名のリズムがある。

これは元々はヴギウギのことで、ノリノリみたいなフィーリングをいう言葉だ。

シャッフルはリズム名。ゆるやかなシャッフルもある。

が、ブギウギはいけいけ、ノリノリでダンスミュージックのフィーリングを

表している。

日本にもヴギの女王と言われた笠置シズ子がいたが・・・

 

次回はブギウギだー