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私が教えている大田区のある小学校の卒業式に参加しました。この学校は今年度から教えだした小学校で全国的に有名な少年少女合唱団の母体となる小学校で今年開校90周年です。

6年生で昨年末私に曲を作ってくださいと言った児童も無事卒業しました。

その児童から昨年末、歌詞を作るので曲を作って欲しいと言われ曲を作りました。

彼女は作詞が未経験なため、ちゃんとした作詞はまだできません。そこで自分の卒業に対する思いを作文(歌詞案)にして、その精神を歌詞に織り込み私が共作として作詞し、私が作曲して同声二声部の楽譜を作りました。

卒業式間近になり担任の先生がクラリネットが吹けるので、先生の要望により急遽クラリネットパートも作り卒業前の最後の音楽の時間に発表しました。

演奏者は作詞した児童(歌)、私(ピアノ伴奏)、担任(クラリネット)でぶっつけ本番の演奏でしたがが、児童・教員ともにかなりびっくりされて喜ばれました。

先生方がとても良い曲なので卒業前に給食でその曲を校内放送で流したいということで、CDを作ることになり週末はそれにかかりっぱなしになりました。やっと深夜3時過ぎに完成しました。大惨事?


<後方>WindowsのPCでFinaleの楽譜を表示
<前方>MacのPCでLogicを使って「児童の声」「クラリネット」の音を切り貼りして曲にまとめ、CDにしている場面

録音方法は原始的です。昼休みの間に私のiPhoneに入れたピアノの音源を耳元で聴きながら児童と先生のクラリネットを録音しました。録音機器は先生のiPhoneです。2台のiPhoneでヘッドフォンなしでの録音でしたがまあまあの音質でした。昭和のカセットを使っての録音に比べると雲泥の差です。


録音は一発OKとはいかず、途中で間違えたり校内放送やチャイムがなったり、子供達の騒ぎ声が入ったりして何テイクも録りました。


音源を自宅でMacのLogicで良いところだけを切りはりしてやっとCDが出来ました。まるで音楽業界のような感じの仕事です。ボランティアCD作成でしたが作詞した児童の喜ぶ顔を思い浮かべながら作りました。

私の音楽の師匠は作編曲家の故 林雅諺先生です。林先生にも喜んでもらえるようにちゃんとした形で残せたらと思っています。



この曲は給食の校内放送の時間で流れたようで1年生の生徒から「先生作曲できてすごい」と言われました。

卒業式終了直後、卒業生は校庭で最後にお別れで歩くのが恒例ですが、その時教え子たちとハイタッチして笑顔で卒業しました。
 

帰宅しようとした時ちょうど玄関で児童とご両親に会いました。ご両親は一緒に作った曲について「いい曲になり子供も喜んでいます。ありがとうございました」とお礼を言われました。
 

記念にお父さんに写真を撮っていただきました。成長してまた会いましょうと約束しました。

 

今回の開校90周年で個人的に生徒に依頼されて作った曲と、おととし短期で勤務した港区立本村小学校で開校120周年記念で作った開校記念の2曲ですが、私の知人の音楽家の方々にお願いしてちゃんと録音してYouTubeでお聞かせできればと思います。