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ライブハウス南青山マンダラで作編曲家の林雅諺先生を偲ぶ会が行われました。コロナ禍で先生を偲ぶ会が行えず寂しい思いをしていましたが、2年ぶりに先生を慕う関係者が多数集まり先生に関する曲を聴き、思い出を語り合いました。

林先生のご経歴。
1932年9月6日 ~2021年1月29日。本名 林 萬翠。乙女座、O型。武蔵野音大 中退。
1969年 第1回 作曲コンクール(後のポプコン)で、作曲された「恋人はあなた」が、グランプリに相当する「特別賞」受賞 。
作編曲家としての活動の他、教育者としてYAMAHAの作編曲教室をはじめなどでも長年指導されヤマハ音楽振興会のディレクター、アレンジャーとして、POPCONや世界歌謡祭などの編曲を手がける。ネム音楽院や各地区の作編曲教室の講師、宮城教育大学、慶応大学、法政大学などで後進の指導に当たり、萩田光雄、林哲司、大村雅朗など日本を代表する作編曲家をはじめ、多数の優れた音楽家を育成。

     


 

私は実行委員長ということで主催者挨拶を担当。先生の温かく思いやりのある人柄と時に厳しい指導などのうち、先生の笑いを取り入れて興味を持たせる指導について話しました。ユーモア(ダジャレ)について一番学び現在指導に生かしているのは多分私です。「すぐれた指導者は生徒の心に火を灯す」という格言を良く言われて、私もそれが少しでもできるようにしています。

先生の業績紹介は一番弟子である森田(本名 岩間)雅彦先生が名古屋からお越しになり担当されました。

 

今回林先生に関する曲が数曲演奏されました。ポプコンの第一回目(当時は作曲コンクール)で林先生が作曲し最優秀を受賞した「恋人はあなた」や林先生が編曲された「巴川」を弟子の森田先生が今回のためにアレンジして演奏しました。とても良い企画でした。
 

プレーヤーは優れた方ばかりでした。


NHKのテレビ・ラジオ体操の伴奏、作編曲・ピアノ指導で活躍している幅しげみさん。

八神純子さんや西城秀樹さんをはじめ多くの方のサポートをされ現在も香西かおりさんなどと共演しているギターの矢萩秀明さん。

森山直太朗さんの「さくら」のPVで一緒に演奏され先日の紅白でさだまさしさんと2人で共演したピアノの倉田信雄さん。

名古屋でジャズやポップスのベーシストとして活躍され林先生の録音実習では欠かせない高島基明さん。「岡林信康バンド」のパーカッショニスを務め浅草サンバ・カーニバルの指導者なども務めるドラムの吉田 豊さん。ジャズピアニストでソロで素敵な演奏をされた榊原旬さん。バークレーでジャズを学んでFl&Saxプレーヤーとして古くからの友人の栗栖幸喜さん。作編やアレンジラボで学んでギターで活躍している中田雅敏さん。医師とバンド活動をしている福田六花さん(私と栗栖さんと3人でセンセーションズというバンドを組んでいました)。法政大学ギター部の方々。ボーカルは先生の指導を受けた作編曲教室の仲間。演奏はされませんでしたがそれ以外に林先生に関わりの深い多くのミュージシャンや作編曲家に来ていただきました。

今回は幅しげみさんがピアノの弾き語りを初披露しました。
  
 

 

ビデオレターでは、日本で売り上げNo2の編曲家の船山基紀さん、「完全無欠のロックンローラー」で有名な高原 兄さん、NHKの大河をはじめ現在はアメリカでディズニーやNetflixなどでも活躍中の作曲家の大島ミチルさん、「ビートルズ作曲術」など著作の多い野口義修さんが紹介されました。このビデオの編集は私が担当しました。

林先生は多くのすぐれた作編曲家やミュージシャンを育てられました。

 

会の最後で林先生の最後を看取った医師である福田六花さんが先生の最後の数年間の様子を皆さんに紹介し、先生のことを偲んで私が作編曲、六花さんが作詞した「Accompaniment」(伴奏)を演奏しました。

 

皆さんに敬愛され、私の子供たち(今回息子の龍も参加)も小さなころから可愛がってくださった林雅諺先生を偲ぶ会が音楽と仲間に囲まれて温かく行われました。