あの熱い日々
モクモクと翻訳をしています。
取材テープを見ながら、日本語に書き起こしているわけです。
現在、10月24日初回放送のOLA!セレソンの仕上げ作業を行なっているのです。
今回のOLA!セレソン、メインの内容はアレッシャンドレ・パットと、パットと一緒に戦ったU-20ワールドカップ。
フジテレビで放送された、大会直後の総集編でも流れたのですが、実際はもっと長期完全密着をしていて、今回はそれをあらためて、この番組で見てもらおうと思っています。
何かが足りなくて敗退した大会。選手達は、その何かを乗り越えようと、もがいていました。
私らのカメラの前で、激白した選手やスタッフもいます。苦しい中でも、笑顔になれた時もありました。
そして、ただ敗退した大会としてだけ記憶されるのではなく、そこで戦った選手達の魅力の一片や、今後への期待も感じてもらいたい…というのが、願いです。
それで、まだ翻訳していなかった部分を、せっせとやっているわけです。
こうしていると、あの選手達の熱い日々が、よみがえってくるんですー。
ぜひ、見てくださいね!
と言いつつも、夜が白々と明け、それにともない、頭もウニになり…。とりあえず、朝ごはん(いつものパパイヤ)でも食べて、仕切りなおしをしようかな、と。
今日の写真は、そのパットのインタビューをしているヒトコマです。
本当にまっすぐな性格で、応援せずにはいられないんですー、パットって。
サッカーのバラエティ
今週から、ワールドカップ南米予選が始まります。
また、あの合宿と遠征が始まり、国内の熱狂が戻ってきます。
南米予選の合宿では、外国人はたいてい私だけ。たまにスペインから来る常連さんがいるくらいかな?
でも、じゃあ”ブラジルメディアだけ”と一言で言っても、その数は膨大なんです。
テレビ各局はもちろん、新聞、インターネット、そして、本当に本当にたくさんのラジオ。
ラジオは全国ネット、リオのローカル局、全国各地のローカル局…。一番媒体数の多いメディアです。
テレビでは、日本だとわりと、スポーツ担当の人がバラエティもこなすのが普通ですよね。
ブラジルでは、ジャーナリズムの人はジャーナリズム。”ユーモア”のあるリポートはしても、バラエティは絶対やりません。
代わりに、バラエティの人は、サッカーを扱っても、徹底的にバラエティ。というか、完全にコメディ?といった感じえす。
で、セレソン合宿には、時々、そういうバラエティ番組もやってきます。
選手のモノマネをするコメディアン。かぶりものや、扮装で有名なタレントさん。
この乱入者たち、強引に選手をキープしようとするので、たまにはメディア仲間の反感を買ってしまうことも。
でも、普通はさすがに、笑わせる専門家達なので、その場の人達も和ませ、とっても大げさにモノマネされる選手達も、気さくに相手をしています。
というわけで、今日の写真はそういうバラエティ番組の人達。
外国人は珍しいので、よく絡まれます。
もう1つ、これは有名なロナウジーニョのモノマネの人、ロナウドのモノマネの人(この直後、急死されました)と一緒に。扮装してるの、見えるかな。
ロジャーさんへ
赤ちゃんも言うぐらいだから、ブラジルの人って、一般人でも実況のマネがうまい人、多いですよ。ゴール前の一連のプレーから、そのまま「ゴーーーール!」の絶叫まで。感心します。
赤ん坊のゴール!
赤ちゃんが少し、いろんなことを分かりかけると、お父さんやお母さんは大喜びで、我が子に芸を仕込みますよね(あれ、言葉が失礼?)
ブラジルでもそれはおんなじ。以前ご紹介したブラジルのコニシキさんも、我が子ユーリに教え込むのが大好きです。
コニシキさんは、”病気”と言ってもいいほどの、フラメンゴサポーター。
当然ユーリもフラメンギスタにすべく、生まれた時から、フラメンゴのチームソングを聞かせてきました。
で、少し分かりかけたユーリが、最初に会得した芸。
周りでみんながフラメンゴの歌を歌い始めると、ウキャーッと笑って、手拍子らしきことをする。
周りでみんながヴァスコの歌を歌い始めると、顔をしかめて、親指を下に向け、ウウ…とうなってブーイングらしきものをする。
まだ1歳3か月のユーリは、ダッ、とか、バッ、しか言わず、”パパ”や”ママ”も言えません。
それが先日、生まれて初めての言葉を発したのです。
それは、テレビでサッカーの試合中継が放送されていた時。
ユーリはおもむろにテレビの前に歩み寄り、画面を指差して叫びました。
「ゴーーーーール!」
これって、もし私が、他の日本人からこの話を聞いたのなら、私は絶対言うでしょう。「それあんた、ネタやんか」と。とってもステレオタイプな、ブラジル人ネタ。
でも、本当なんですねぇ。昨日、コニシキさんちの近所で、あるサッカークラブの取材をしたんです。その帰りにちょっと立ち寄ると、ユーリが言ってみせてくれました。
「ゴーーーーール!」
雄叫びの「ゴーーーーール!」(フラメンゴかな?)
低くうなるような「ゴール…。」(ヴァスコかな?)
写真は数ヶ月前だから、まだゴールも言えなかった頃のユーリ。一番オチビの男の子です。
ところで、ロジャーさんはレッズですよね。
だから、フリューゲルスのエドゥーのFKはやっぱり、「悪魔」だったんでしょう。
いや、そういうのを超えて、感動!だったかもしれないですね。