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エスピノーザとの思い出その1
ヴァウジール・エスピノーザって、覚えてますか?
Jリーグもまだ初期の頃、97年に、ヴェルディの監督をした人です。
彼の話を、書いておきたいなと思って。
日本にいたヴェルディ時代は、直接知り合いではなかったんだけど、私がブラジルに行ってから、いつも親しくしてくれた人で。
長年、ビッグクラブの監督を歴任していて、そのうち、ブラジルのクラブのテクニカルコーディネーターや、サッカーディレクターを務めるようになって。
その経歴と経験から、ブラジルサッカー界ではとても尊重される人物で。
と同時に、すごく陽気な人なんですね。
そして、短期間だったとは言え、日本に住んで、Jリーグで戦って、その後も、日本をずーっと愛してくれて。
例えば、2011年にパラナ州クリチーバで、東日本大震災の被災者支援のためのチャリティーマッチが開催された時。
私はその取材に行くために、クリチーバ行きの飛行機の搭乗ロビーで、ベンチに座って、搭乗アナウンスを待っていました。
その時。
なんか、視線を感じるような…!?
ふと見てみると、少し向こうのベンチに、変顔をしながら、こっちを見ている、エスピノーザ。
「わー!エスピノーザだー!」
と、ダッシュで駆け寄って。
私「あんな変顔して、私がずーっと気付かんかったら、どうするつもりやったん?(笑)」
エスピノーザ「いやいや、くじけそうになったよ。君、気付くのが遅いんだもーん。」
2人、大爆笑。
エスピノーザ「しかも、まだ気付いてないし。」
私「へ?」
エスピノーザ「僕の隣に、君の、だーい大・大好きな人がいるのに。」
ん?と、横を見ると…。
「カカカカカカカッ」
笑っている、その人は、ジーコ。
私「ジーコだー!」
3人、大爆笑。
あのチャリティーマッチは、ジーコとアルシンドが、パラナ州と一緒に企画してくれたものだったんです。
エスピノーザはジーコチームの監督として、参加してくれました。
リオに住んでない時も、例えば、エスピノーザは、YouTubeのチャンネルで戦術分析のビデオ等をアップしていたので、時々メッセージをくれました。
エスピノーザ「こんなのアップしたから、見てみて!」
私「見る見るー。勉強させてもらう。お知らせ、ありがとう ♪」
そんなエスピノーザが、昨年12月、ボタフォゴのサッカーディレクターに就任したんですね。
ボタフォゴは彼にとって、監督として、リオ州選手権のタイトルも獲得した古巣。
その就任会見のすぐ後、毎年の年末恒例、ジーコの、これまたチャリティーマッチがあって、取材に行った時、エスピノーザにも会いました。
なので、まずは再会を喜び合った後、早速、その意気込みをインタビュー。
燃えるエスピノーザのコメントを収録し終えると、
「これからはボタフォゴにいるから、リオなんだし、ちょくちょく来なよ。」
と言ってくれました。
この時のインタビューが、こちら。
明るい人柄と、情熱的な語り口調 ♪
エスピノーザの話、長くなっているのですが、本田圭佑選手がボタフォゴに移籍してきてからのこと、もう少し書きたいので、その2に続きます!