撮影場所のゆる〜い決め方
2月下旬のこと。
いつもお世話になっている J SPORTS「Foot!」の依頼で、ベレッチのインタビューをすることになったんです。
テーマは、元プレミアリーグの選手。
セレソンでも長く活躍したし、2002年ワールドカップ優勝メンバーとは、当時も今も、特別な絆みたいなものがあるんです。
ベレッチはその時も、取材を快諾してくれました。
バルセロナ時代も、チェルシー時代も、帰国してプレーしたフルミネンセ時代も、取材を頼むと、いつも自宅に招いてくれたんですね。
それで、奥さんや子供ちゃんも参加してくれて、楽しい撮影をしたんです。
でも、今回の訪問は、ちょうどカーニバルの期間。
ベレッチ
「僕自身は、カーニバル、特に何ってないから全然かまわないんだけど、家には親戚がいっぱい来るから、賑やか過ぎるかもなぁ。
場所、考えとくよ。空港に着いたら電話して♪」
OK、ありがとう♪
日時さえ決めれば、ベレッチはしっかりした人だし、大丈夫。
だから、そんなゆる〜い感じのアポイントで、当日、ベレッチの住むサンパウロへ。
空港に着いて、早速、電話。
すると…
ベレッチ「場所がさぁ、ないんだよね。」
私「へ?」
ベレッチ「ウチのマンションの共有スペースで、応接間とか、ミーティングルームとか、あると思ってたんだけど、カーニバルで、どこもいっぱいで。
で、いつもなら、一声かけたら協力してくれるホテルが2つ、あるんだけど、そこもいっぱいで。」
私「…じゃあ?どうしよう?」
ベレッチ「逆に、なんかアイデアある?」
私「えー!? 待って、今の今は、うーん、5分後にまた電話する!」
リオから一緒に行ったカメラマンと、しばし思案。
思い付くアイデアはどれも、カーニバルだし、今の今はって感じで。
今回は日帰りだから、自分達が泊まるホテルに、協力を頼むという選択肢もない…。
そうだ、餅は餅屋だ!
サンパウロで、選手の個人広報をしてる友達に聞こう。
あの人なら、常にセレソンレベルのスター選手達を抱えてるから、インタビューとか常に面倒みてるし、アイデアがあるかも ♪
ベレッチともお互い、よく知ってる仲だし。
というわけで、電話。
友達「ふーん、今の今はなぁ…。じゃあ、ウチの事務所でやる?
ウチの選手、そこでいつも撮影してるから。」
全然関係ない撮影なのに、しかも、カーニバル中なのに家族を家に残して、で、今の今なのに、協力してくれるの!?
なんという助け船。
友達と、私らと、ベレッチ、その事務所で合流。
友達は、その事務所に所属してる選手達のユニフォームとかが、壁に飾ってあるから、わっせわっせと、それを取り外したり。
神か!
逆に、その中でも、セレソンやバルセロナのユニフォームは、ベレッチも着てたから、誰のか分からないように映り込むのは良いかも、とか。
おかげで、撮影は無事に終了。
話が上手で、時には楽しく、時には熱っぽく、いろいろ話してくれたベレッチの姿勢や話術に、友達も広報として、感心したりして、コーヒー飲みながら、みんなで談笑。
そんな感じで、時にはこんな段取りで、助けられつつ、楽しく取材しているわけです ♪
余談ですが、その時の写真。
これ↓を、すぐに私のFacebook とインスタにアップしたんですね。
すると、ブラジル人の、元サッカー少年だった友達が見てくれてて、後日、会った時に
「あの後ろに映ってたバルセロナのユニフォームだけど。
ベレッチがいた頃、あのユニフォーム、あったっけ?」
なんて、突っ込みを入れてくる。
サポーターってのは、そこまで見るか !? というわけで、大笑いしつつ、撮影の裏話を、披露しましたとさ ♪