全員がリーダー
キャプテンって、チームの中では、みんなの気持ちを一つにしたり、ピッチで試合をコントロールしたり、大切な存在ですよね。
チームの外に対しても、いわばチームの顔だったり、スポークスマンの役目を担ったり。
ブラジル代表で考えても、闘将ドゥンガとか、2002年のトロフィーを掲げる姿が印象に強く残るカフーとか、真面目一筋のルーシオとか、近年だけでも、キャプテン史はもう、この時代のキャプテンは、この人しかいないっという人がいたわけです。
で、今のセレソンのキャプテンは、誰でしょう!?
それは、チーム全員、なんです ♪
というのを中心に、短くまとめてみたのが、こちら
Planeta Kiyomi
As novidades e mudanças na seleção em Teresópolis Vol.2
ブラジル代表ニュース盛り沢山 in テレゾーポリス Part.2
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全員と言うのは、まぁ大げさですが、昨年6月にブラジル代表に就任したチッチ監督は、キャプテン持ち回り制、というのをやってるんですね。
試合ごとに、違った選手がキャプテンマークをつける、という。
だから、ダニエウ・アウヴェスやマルセロ、ミランダのような、年齢的にも年長さんで、代表経験豊富な人達が、キャプテンを務めた試合もあるし、
まだ若くても、ピッチにおける重要性の高い、フィリッピ・コウチーニョも、キャプテンを務めました。
これまで、11人が、キャプテンマークを授かっています ♪
で、今回、南米予選ボリヴィア戦でキャプテンに選ばれたのが、レアルマドリッドのカジミーロ。
12人目のキャプテンです。
セレソンのキャプテンをやるのって、本当に名誉なことのようで、任命された選手は、みんな、その誇りや喜びを語っています。
そうやって、みんなが「自分はチームにとって、大切な存在なんだ」という自覚を持てるのは、すごくいいことですよね。
誰がどう見てもリーダーにふさわしい選手でも、ガンガン言うべきことを言うタイプや、いろんな選手が話をしやすい、聞いてまとめるタイプもいる。
「僕はフィルター。問題があれば、僕に言ってくれ。僕に解決できない時は、少なくとも、誰と話したら解決できるかは、アドバイスできるから」
って言ってたキャプテンもいる。
いろんなタイプのリーダーシップを、チームが知り、共有できる。
そして、若い選手や、年長さんとは言えセレソンでは控えが長い選手でも、ひとたびキャプテンを担えば、チームメイトも、もしかしたら自分ですら、気がつかなかったような、リーダーとしての新たな面が、芽生えてくるかもしれない。
そういう化学反応みたいなのを、監督も期待してるのかもしれない。
それと、ボリヴィア戦のキャプテン・カジミーロが、いいこと言ってたんですよね。
というのも、監督が求めているのは、ピッチの中では誰もがリーダーの自覚を持つこと。11人のキャプテンとして戦うこと。
強いなー、そういうの。
ブラジル人の気質にも、すごく合うような気がする。
ピッチで引っ込み思案って、ブラジル人の中では、少ないキャラかもしれないけど、だからと言って、僕が、僕が、だけじゃダメだから、リーダーシップの活かし方を学べば、自分もチームも、得ることが多い。
リーダーとして何らかのグループを率いるのは、サッカーに限らず、難しいですよね。
その訓練(?)を1年ちょっと、やり続けているのが、今のセレソンです。
ワールドカップ出場を決めてからのチッチ監督は、他にもいろいろ、試合ごとに、その試合をどう活かすか、綿密に計画を立てて、スタメンを維持したり、少し入れ替えたり。
戦術、技術、メンタル、いろんな意味で、着々と準備をしている、楽しみなセレソンの、また少しの一端をご紹介しているので、ぜひ、ご覧下さいませ ♪