セレソンのチャリティーマッチ | 藤原清美オフィシャルブログ「OTIMO TV」 Powered by アメブロ

セレソンのチャリティーマッチ

1月25日、セレソンの親善試合がありました。

Jogo da Amizade 「友情の試合」と名付けたチャリティーマッチ。
正式にCBFブラジルサッカー連盟が主催した親善試合で、その収益はすべて、シャペコエンセの飛行機墜落の犠牲者となった、選手やスタッフ、クラブ関係者のご家族に寄付される、というものです。

ご存じの通り、シャペコエンセを乗せた飛行機は、昨年の南米の大会、コパ・スウアメリカーナ決勝のアウェー会場、コロンビアのアトレチコ・ナシオナウのスタジアムに向かっていたんですね。
墜落が起きた時、コロンビアはすべてにおいて、全力でサポートしてくれました。
さらに、決勝を戦うことのできなかったコパ・スウアメリカーナの優勝を、シャペコエンセに捧げてくれたんです。
しかも、決勝がおこなわれるはずだった当日は、その会場となるはずだったスタジアムで、コロンビア国民がスタンドを埋め尽くし、本当に感動的で、心のこもった、シャペコエンセのためのセレモニーを開催してくれました。

その感謝の気持ちを込めて、また、友情の証として、「友情の試合」と名付けたこのチャリティーマッチの対戦相手は、コロンビア。

いつもの通り、練習から当日のセレモニー、試合と、現場で取材していたんですが、もう、本当に生きる力をもらった2日間で。

というわけで、Planeta Kiyomi でも、1度や2度では表しきれない、ということで、3つに分けて紹介します。

パート1はこちら
Jogo da Amizade Vol.1 Alegria de estar na seleção
チャリティーマッチブラジル対コロンビア セレソンの喜び



YouTubeでは
https://www.youtube.com/watch?v=LkV5BNVq8Go
Facebookはいつもの通り
https://www.facebook.com/planetakiyomi/

この試合は、FIFA国際マッチデーという、各クラブが選手を代表チームのために解放しなければならない日程とは違って、ブラジルとコロンビアが独自に決めた日。
なので、外国でプレーしている選手は呼ばず、ブラジル国内でプレーしている選手だけで、セレソンを構成しました。

セレソンの監督チッチは、この試合の意味合いとして、結果こそ、引き分けで終わりたいぐらい、と言っていたんだけど、招集については、今後の南米予選から2018年ワールドカップへと繋がる選手を、手元で確認するのに活かしたいと、本気の選手選考。
そのため、国民も納得の、いいチームになりました。

例えば、久々の代表復帰組。





日本のサッカーファンからすれば、懐かしい、って感じかも。
でも、ブラジルに帰国してからというもの、ホビーニョはアトレチコ・ミネイロで、ジエーゴはフラメンゴで、もう、キレッキレ。
試合は組み立てるわ、ゴールは決めまくるわ、もう、ザ・ブラジルサッカー!な2人なんです。

それとか、リオ五輪優勝メンバー達。



ウェヴェルトンは、リオ五輪では正GK。
五輪後、フル代表にも呼ばれているんですが、まだまだ、先輩GK達の控えの身。
それが今回は、守護神としてピッチに立つことに。

それから、初招集組。



ブラジルでは、初招集、いつか、いつかと、待たれていた選手達が、とうとう初招集、という感じ。

なので、「友情の試合」3部作のパート1は、セレソンのチームそのものにスポットを当てて、選手達の、セレソンでプレーする喜びを紹介することにしました。

集合して、試合前日に1度だけ練習して。
その練習の後に、たくさんインタビューを撮ったんだけど、ジエーゴも、私の顔を見るなり「おおおおおおおっ!」って。

以前は、しょっちゅう単独インタビューのために訪ねていたんだけど、ジエーゴがセレソンから遠ざかって以降、その訪問取材も、長らくご無沙汰してしまって。
ジエーゴにとっては、私のこと、まだやってたか!って感じで、再会できて嬉しいよって、ニッコニコ言ってくれるもんだから、私も嬉しくて。
近々、また単独インタビューしに、フラメンゴに行くよ、と頼んだら、おおっ待ってるよー!って。

ともかく、復帰組、五輪からの昇格組、初招集組、それぞれの幸せに満ちた練習日、ご覧下さいませ。

もう1人、復帰した人。
フィジカルコーチのパウロ・パイション。
セレソンのほとんどの歴代監督に信頼されて、もう長年、セレソンと、その時、その時のクラブを兼任していた人です。
彼の息子さんも、フィジカルコーチ。
彼がセレソンから退いた後は、息子さんが、セレソンとクラブを兼任していました。
そのクラブは、シャペコエンセ。
墜落で亡くなりました。
セレソンは、そんなパウロ・パイションを励まし、敬意を表すために、今回1試合だけの復帰をお願いした、というわけです。



この後は、明日、あさってのうちに、パート2として、セレソンからシャペコエンセに捧げるオマージュ、パート3として、試合そのものをご紹介します。
お楽しみに ♪