敗戦の悪夢を乗り越えて
2014年ワールドカップ・ブラジル大会準決勝で、セレソンがドイツに7対1で敗れた試合、覚えてますか?
ネイマールが大ケガをして、大会を離脱。
その後、チームはネイマールのために!と絆を深めて臨んだにも関わらず、ピッチで何が何だか分からない状況に陥って、バカスカ点を取られまくった、あの日のアングリ感。
試合後、選手達1人1人に「何があったの?」と聞いたんだけど、「僕にも分からない」と、選手達も呆然としていました。
ワールドカップは、ブラジル開催らしい楽しさに満ちた盛り上がりのうちに終わったけれど、一方では国内が、この世の終わりのような、泣くに泣けない、怒ってもしょうがない、みたいな虚無感が漂う、ぼやーんとした雰囲気になりました。
敗戦も、あんまりすごい負け方だと、ああなるんだな、という。
その7対1の会場だった、ベロオリゾンチのスタジアム、ミネイロンに、ワールドカップ以来、初めてセレソンが帰ってきました。
南米予選アルゼンチン戦を戦うためです。
いつもの通り、現地で取材しているんだけど、もう、話題はひたすらそこ。
7対1の亡霊を感じる?
あの頃と今は、どう違う?
ブラジルはあの悲劇を乗り越えられる?
選手達は、もうあのワールドカップ以来、あの試合に出ていようが、いまいが、それをさんざん、聞かれ続けてきました。
だから今回、さぞや、うんざりしていることだろうなぁ。
そう思いながら、選手達の言葉を聞いていると、もう本当に、選手達ったら、すごくて。
それぞれに感じること、思うこと、消化の仕方、対応の仕方があって。
それはもう丁寧に、7対1関連のメディアの質問に答えていました。
そう言いつつも、私にとっても、やっぱり興味があるところでした。
周囲から聞かれることには、選手達はうんざりしているだろうけど、でも、選手達って、意外と験を担ぐタイプの人もいるし。
周囲に言われ続けることで、あの再現にならないようにしたい、とか、そうなったらどうしよう、とか、そういう気持ちの上での影響もあるかもしれないし。
実際、ワールドカップ後のセレソンは、1点でも取られたら、悪夢がよみがえったかのように、プレーが慌てたりする場面、受け身になりまくる場面もあったし。
だからこそ、好調な今、その悪夢を本当に振り払いたい、そういう思いを、このベロオリゾンチでの日々、感じました。
それをまとめたのが、Planeta Kiyomiの新作
「Seleção voltou para o Mineirão! セレソンがミネイロンに帰ってきた!」
YouTube では、こちら
https://www.youtube.com/watch?v=z1b5q6rZibc
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ミネイロンは今もすごく綺麗で
現場の雰囲気はすごく明るくて、選手達も元気いっぱいで、私も楽しく取材。
選手達の記者会見の中でも、その7対1に関して、ドゥグラス・コスタ、ヘナト・アウグスト、ダニエウ・アウヴェス、チッチ監督の印象的な言葉を盛り込みました。
メディアが7対1の危機感を煽った感はありつつも、彼らならやれる!と思わせてくれた、アルゼンチン戦の準備の日々をまとめました。
ご覧下さいませ。