なんにもないけど
マイブームというわけじゃないんですが、もう1回だけ、アリアウーの話。
滞在中に、近隣の地域を見に行ったんですね。
移動は、カヌー。
モーター付きのカヌーで、グングン、アマゾン川を突き進みます。
ホテルのガイドさんの案内で、川や森の自然、インジオの人たちにまつわることなど、いろいろ撮影した帰り道。
ガイドさんが、用事があるので、ちょっと川沿いの自宅に寄っていいかと、聞いてきました。
もちろん、いいどころか、私も行きたーい、と、寄り道することになりました。
ガイドさんち。
家は高床式です。
この時期は乾季だったので、こんな感じですが、雨季には、地面と縁の下が、川に浸るそうです。
ガイドさんちには、4人の子供がいて、
この子が、末っ子。
抱っこしているのが、ガイドさん。
ガイドさんは、インジオなんですよ。
そうこうするうちに、釣りに出かけていた、じいちゃん(ガイドさんのお父さん)が戻ってきました。
じいちゃん、この日の収穫を見せてくれます。
ウワサのピラルクー。
凶暴そうな魚が、結構いるんです。
「たくさん釣れたら売るけど、まぁ、ワシ1人で、この近くで、ちょこっと釣るだけだから、家族で食べる分だけだなぁ」
その割には、ずいぶん、種類が豊富なんです。
この他にも、じいちゃんは、その種類を、1つ1つ、見せてくれました。
奥さんもインジオで、とてもニコヤカな、おおらかな感じの人でした。
「この人(ガイドさん)も楽しく仕事してるし、こうして魚や果物も取れるし。
なんにもないけど、まぁ、幸せにやってるわよ。」
家の中は、外観に勝るとも劣らず、シンプルだったし、いわゆる街のリッチな暮らしとは、違いますよね。
でも、こうして自然の中で、
「なんにもないけど、幸せ」
って、おおらかに言われると、
そうかー!!!
と、そのおおらか気分が伝染しそう。
でも、たった小1時間、立ち寄っただけの私が、どんなふうに幸せそうとか、あんまり言わない方がいいのかな。
だって、病気やケガしたら?高等教育は?就職は?
…等々、知らない苦労や悩みもあるはず。
日々の暮らしだって、ちゃんと知らないのに、あれこれ言えないですよね。
でも、1つ確かなことは、私がおおらか気分が伝染して、いろんなことに喜んだり感激していると、ガイドさんは、すーごいピカピカの笑顔になりました。
だから、やっぱりガイドさん、この「幸せ」を、私らに見せたかったんだろうなぁ。
お別れの時は、
みんなに見送ってもらって、すっかり、ウルルンになった(笑)、大切な出会いでしたー。
に、並々ならぬ恐怖と好奇心を持っていて、おさるさんは、人間が思ってるより、ずっと賢いんじゃないかと…。